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「統合する」ということ(その10)雲黒斎「フラットランドについて」②

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「統合する」ということ(その10)雲黒斎「フラットランドについて」②

「統合する」ということ(その10)雲黒斎「フラットランドについて」②

2024/09/15

昨日9/14に投稿した記事の続きで、

「〝統合する〟ということ」をテーマにした記事も

これで10回目になりました。

 

今日の記事は昨日紹介した文章の

続編にあたるものですし、

これまで投稿してきた9回分で書いた内容を

前提として話を進めることがあるので、

未読記事のある方は、

まずそちらから先にお読み下さい。

(その1)栗本慎一郎『パンツをはいたサル』

(その2)栗本慎一郎『パンツをはいたサル』②

(その3)安冨歩『合理的な神秘主義』

(その4)池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』

(その5)森嶋通夫『なぜ日本は没落するか』

(その6)学問分野の統合・まとめ

(その7)よしもとばなな『花のベッドでひるねして』

(その8)鈴木清順『陽炎座』

(その9)雲黒斎「フラットランドについて」①

 

 

さて、昨日は、9/5投稿した記事

「高次」とは認識視座の増加であるにてシェアした

雲黒斎さんのYouTube動画3本のうち、

2本目「既知を用いて、未知に辿り着ける?」

文字起こしして作成した講義録の

前半(32分20秒辺りまで)を紹介しました。

 

今日は昨日の続きで、動画の後半なんですが、

その前に、前半で雲さんが話されていたことから

わたしなりに大事だとおもった

太字で示したところなどを中心に抜き書きして

少しだけふりかえっておきましょう。

 

・存在次元と認識次元には、差が生まれる

 

・三次元にいる我々は、三次元の仕組みがわからない

 

・フラットランドには、

 スペースランドを表現する概念がない

 

・常に真実は否定形で伝えるしか方法がない

 

・今に在ることっていうのは、

 次の次元を知ることの最短の方法

 

 

とくに25分過ぎた辺りから話は佳境に入っていて、

 

・・・マスターたちの言葉を聞いて、いまの感覚、いま起きているものを観察するよりも先に、きっとこういう形じゃないかなーと自分勝手に想像したり、こうあってほしいと願ったりして、自分が思い描いている世界や経験したものを、引きずっている状態になるように、過去や未来を改ざんして、自分勝手な世界を引き寄せて作っちゃっている・・・

 

ってところなど、

過去にはわたしもそういうことを

飽きもせずに長い間やっていたな〜って

おもうんですが。

 

このあたりの話題など、

本日紹介する後半部分にて

さまざま展開されていきますので。

 

 

 

 

2021.4.6

雑談アワー「既知を用いて、未知に辿り着ける?」


(引用ここから・太字化は井上)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(30分00秒あたりから)・・・たかぎまさやさん、「次の次元を知ると何がいいのだろう?」 、世界が広がるんです。うん。

 

ふうゆめさん、「わたしたちは三次元を認識できているのだから……」いやいや、わたしたちは、三次元が認識できてないんです。まだ僕たちは三次元にいて、認識が二次元になっていることに、気付けてないんです。

 

え〜っとゴン太さん、「なぜ、完璧となるのかがわからない。」この四角に良いも悪いもなく、ただ四角であることが完璧だからです。

 

で、もう一度これを正確に伝えたいので、繰り返しになりますが、はい。今のこのフラットランドをスキャンしていくというとき、住人はフラットランドにいるのではなく、ラインランドにいる人の話になっていきます。ラインランドの住人は、現象はわたしが動かしているっていうふうに、現象がこうなっているようなのは、わたしがやったんだってついつい思ってしまうんですけども、ラインランドにいる人に、このスキャンってのは、ただスキャンすることだけはできるんですけど、このフラットランドの移動はできないんですよ。

 

たかぎまさやさん 「視野が広がったら何が起こりますか?」

 

そうか~まだ伝わりきらない感じがあるんだね、こうして見てると。ん、ん、うん。うん。だから、引き寄せの法則はねぇ———どういったらいいんだろうなあ、うーん。

 

エムジーさんの「『なぜあんなことをしてしまったんだろう』と思うのは、わたしがやっていないから?」うん、実際に、あなたは何もしていません。だから、後悔って本当は必要がないんです。そうなんだよな。この次元で説明ができないから、次元を下げないと説明って成り立たないんですよ。

 

うーん、で、これ、この間の映画『メッセージ』の話にもちょっと付随していくんですけども、あの岡田斗司夫さんの解説動画、皆さんご覧になりましたかね?前回の動画「高次元の世界(アセンションの秘密)」概要欄にURLを貼っておいたんですけども、そこの中でもお話しされてたように、我々人間が使っている伝達手段、文字って二次元なんですよ。平面なんですよ。それはアルファベットであろうと、漢字であろうと、平面なんです。だからまだ、そのレベルなんですよ。で、高次の存在のテトラポッドが使う文字は、次元が上がってるから、立体三次元になっているんです。で、今皆さんがご覧になられているモニターも平面でしょう? 立体的には見えるけど、~的であって、立体ではないでしょう?

 

次どうお話ししたらいいかな~。う~ん。

ちょっと待ってねー。(※ボードに書いている)

 

はい。もう一度整理します。一次元は、点や線の世界です。二次元は、縦軸と横軸があります、ハイ。三次元はそこに「高さ」というものが出てきます。はい。一つずつ増えていっているのわかりますよねー。一次元は直線だけだった、はい。それが今度、垂直方向へ世界が移動することによって360度という視野を手に入れた。ここで「円」という感覚が見えるようになるわけです。そしてここに、高さというものがもう一つ増えた。ここまでついて来れますか? そう。けいさんが今質問されたところ、「四次元は何が増えるんですか?」っていうことです。はい。これ、かける「何」が四次元なの?っていう話なんです。

 

「時間」と答えられている方、正解でもあり、不正解でもあるんです。で、まあそれを「時間」っていう―――奥行きっていうのは、もうすでにあるんです。この高さを手に入れたところで。前後、左右、高さがあるから、空間はもうここまで出来上がる———スペースランドは三次元で、スペースランドが出来上がっているんです。仮に、ここの「?(はてな)」エックスに入るものを「時間」だとします。ここにもし、時間を入れたものが見えているのが、四次元だということであれば、このあいだ話した通り、それを正解として扱うことができるわけです。

 

だから、その時は、物理的に時間も観察できている。そして、その時間は動いていないということになります。ぼくたちが今しかないっていうときの感じている今と、四次元の今とでは別物になっているんです。文字通り四次元は、今しかないんです。過去も未来も同時に存在する今しかないんです。

 

で、例えば、僕だったら、このあいだの話につなげるのだとしたらということで、二次元のそのフラットランドに高さの概念がないのと同様に、我々のこの認識の中にその概念がないので、適用する言葉がないんですよ。だから、もう一度言います。今我々が知っている既知、知っている言葉で代用するしかないんです。はい、代用でしかないんですけども、僕だったらね、何を入れるかっていうと、あのここにねー、かける「愛」なんです。

 

で、これがどういうことなのかっていうのを、今日ちょっとお話ししたかったんですけど、うん。

 

もう一度こないだやった、トランプの話をします。今日はマジックなしです。笑。さて、このトランプのこちら面、何のカードでしょうか? 皆さんからは見えません。僕からは見えています。メガネに写ったりしてない? 大丈夫?笑 あの、はい。当たった方がいらっしゃいましたね。ハートのエースです。で、これが何かっていうのを、別に当てようっていう話じゃないんですけど、ひっくり返すと裏側は見えないよねっていうことの確認をしたかっただけなんです。ですよね? うん。

 

あの、当てた人おめでとう!の、ちょっと別な流れになってる、笑。当てられると———当てられているってのは、なんてことのないことで―――まあいいや。はい、見えないよね? 実際。

 

んでー、僕が見ている視点を、あなたのものとすることができたら、視野が増えてますよね? 全方向から見れるようになるんですよ。この間も話しましたけど、こっち側にAさん、こっち側にBさんがいるとします。お互い見えている世界、同じものを見ているのに印象が違います。はい。今は、見たものを、同じものを違う角度で見ているんだっていうことを、なぜか認めないんですよ、うん。

 

人それぞれ、例えばね、今度AさんとCさんがこっち側にいて、あの絵柄があるよ、ハートのエースって書いてあるって言うと。Bさんは相変わらず、こっちにはただの柄しかないって言ってる。ね? で、あのそれを認めないと、お互いが嘘つきになっていて、はい。ですよね?で、実際にこの環境の時に、お互いを信頼し合い、「ああ、そちらからはそういう世界が見えるんだね」ということを肯定したとき、お互いの理解を共有し合い、世界の全体像が見えるようになるんです。

 

もう一度お話しします。三角という図形を見ることができるのは、二次元ではなく三次元から俯瞰した時―――俯瞰っていう言葉もありますけど、俯瞰ってのは、次元を上げて見るということなんです。ね? こうだから、直線しか見えないから。今度、この三次元っていう、高さがついた世界も、一方向からしか見えていないんです。

 

だから、ん〜何かないかな~。今日はこれを使おうかな。こう見ている人と、こう見ている人と、こう見ている人と、こう見ている人では、見ている世界が違うんです。あるいは、今外側から見たっていうことしか捉えられてないんです。このボトルの内側からのベクトル、内側がどうなってるかっていうのは、また別な視野なんですよ。

 

で、僕たちは一つの同じ存在で、この三次元を、全体を俯瞰して見えるように、眼が分かれているんです。だから、これが全部同じ存在の眼であって、別々に個というもの———他人の眼じゃないっていうことを、それが間違いだってことに気づいて、「わたしはあなたね。あなたはわたしね。」っていうふうに、ワンネスになったとき、全体が四次元ということを体感し、そして三次元の全体像を俯瞰して見える状態になるんですよ。

 

で、今まで地球上の存在は、このアセンションを何度も失敗してきたと言われています。なぜ失敗したのかっていうと、愛の欠落なんです。だから、宗教は愛を説くんです。で、愛って何って言うと、赦しのこと無条件の愛って何っていうと、相手が嫌いな奴でも認めるって事です。

 

で、これを完成させるためには、全員が嘘をついてはならないっていうところまで行かなきゃいけないんです。そしてまた、相手が語らないとしても、相手がどういう世界を見ているのかを、(自分の)想像力をもって補うってことが必要になってくるんです。

 

だから、よくSF映画だと異星人宇宙人が地球の存在を脅かしに襲撃にくるっていう物語があったりするんですけど、あれ、絶対ありえないんです。なぜなら、我々よりも高次な存在は、すでに愛を獲得しているからです。なので、これは本に書いたかな? ブログでは書いたんですけど、僕たちは今ここで何やってるのかっていうと、愛を知るためにここにいるんです。

 

ウン、自分で言っててくさいなぁと思うんですけど [笑]。はい。で、え~もう50分か~ ん~。ただ、ここも間違わないでほしいのは、愛という言葉を知ったつもりになってはならないってことです。結局これは、フラットランドの住人が、「高さ」っていう言葉を獲得したのと同じなんですよ。「高さって何?こういうことかな?こういうことかな?」ってやっていて、「高さってこれか」って、フラットランドの皆が気づいたから、今我々のこの感覚があるんです。だから、フラットランドの住人は、この「高さ」を知ることが、ものすごく難易度が高かったんです。「高さって、きっとこういうことじゃないか? ああいうことじゃないか?」って。

 

で、今我々は一段階上がって、「愛」って言う四次元の言葉を得たけど、「それってこういう事かな、ああいうことかな」って言って、愛じゃない取引の世界を生きているんです。そして、どうしたらいいのかっていうと、だから、僕たちは愛を知るためにここにいて経験をしているんだっていうことの中で、今を生きるっていうことに尽きるんです。うん。あのーーー 本当に何か、宗教っぽいだろう? [笑] 

 

きゅーさん、「その今を生きるにはっ?」ていうのは、前半に話したことですよ。今スキャン中なんです。四次元が、「四次元の形ってこうなってるよ」って、三次元を通してスキャンしてくれて、流してくれてるんです。だから、そのスキャンをちゃんと観察して、観察したら分かるんです。今を観察することよりも、イマジネーションっていうことに向かい合う時間の方が多いんです。ヒントを全部取り逃しているんです。僕たちは、このイマジネーションに引っ張られて、過去や未来に取り組むことに一所懸命すぎるんです。今に取り組んでる人が(ほとんど)いないんです。

 

えー、けーさん「それと引き寄せの法則の違いを教えてください」引き寄せの法則は、三次元の人に向けて発信している方便であって、表現として二次元的です。宗教は、三次元の我々の感覚を四次元まで引っ張り上げて、「ここから見なさい」って言ってくれる世界観です。次元が違うんです。

 

うーん、そう。コスモスさんが書いてくれました。「考えるな、感じろ」ってそれしかないんです。え~と、ん~、はい。この三角形が―――こうした方が分かり易いかな、はい———今、ラインランドにフラットランドを伝えるために、フラットランド自体がラインランドの上をこの方向で通過しようとしています。はい。そうするとラインランドそのものが、今になります。そして、こう来てるから通過した部分、ここが過去になって、ここが未来になります。

 

通過していって、今の形が変わっていくということを、ラインランドの人はラインを観察して、その太さが変わっていくことを観察することができます。でも、過去や未来に意識を向けている間は、ここのスキャン状況っていうものを捉えることができなくなります。ずーっと今にあると、このままこの形をトレースするように、ここまでわかったっていう理解になるんですけど、―――ずっと今に在ったらね―――でも、今に在ることがなく、過去に行ったりとかすると、これがもうほんと歯抜けの、今を捉えたものだから、つながりがないデジタル表記になるんです。ここはまた、想像で補わなきゃいけなくなる世界になるんです。

 

で、ラインランドの住人は、今にあることになく、前のことを思い出していると、ここのスキャンできないんで[笑] ―――同じことの繰り返しになっちゃうな―――で、ラインランドの住人が今にあるには、今、ここを感じることなんですよ。考えるっていうのは、必ず過去のことか未来のことなんですよ。で、こっちに行ってる間その間も、スキャンは進んでいってるので、スキャンできない歯抜けができますよってことなんです。

だから、うーん!今———申し訳ない!このチャットでの皆さんからのご質問って何かっていうと、全部これなんですよ。皆さんが知っている既知を用いて僕が伝えようとしている未知を知ろうとしているんですよ。だから僕は、皆さんに何言われても、「違う」としか言えないんです。正確には。で、僕が正しいとも言えないんです。正しさを表現する術がないからですねえ。そもそも四次元には「正しさ」がないんです。

 

うーん、ふーん、どこまで進んだかな~。まぁ、起こることしか起こらないんだけど。だから、既知の延長線に未知があるんじゃないんですよ。既知を出ないと未知に出会えないんですよ。だから理解しようと頑張っても、それって既知の延長の努力だったら不毛なんですよ。

 

はい。というところで、あの~。難しいね~。笑 これ、あのそれが伝わればまず、いいかな。何だかんだで1時間が過ぎましたので、はい。またこういう表現がみたいなのが見つかったら、いろいろやっていきたいなぁと思ってるんですけど、お楽しみいただけましたでしょうか? 同じ話の繰り返しで、まどろっこしいってなっている方もいらっしゃるかもしれないんですけど・・・(後略)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(引用ここまで)

 

今日のところで一番理解するのが難しいのは、

四次元世界では物理的に時間が観察できるって

ところでしょうか。

 

三次元世界にいるわたしたちが

今しかないっていうときの感じている今と、

四次元の今とでは別物になっている。

 

だから、文字通り四次元は今しかなく、

過去も未来も同時に存在する今しかない

わけなんですが。

 

以前、佐治晴夫さんの言葉を

今日の名言シリーズで紹介した記事

書いたんですが、

時間というのは、実在しているわけではなく、

アタマの中の概念でしかないんですね〜

 

つまり、わたしたちが時間や空間を

どのように認知しているかに対して

自覚的になれるかどうかに、

この辺りの話を解きほぐすヒントが

潜んでいるわけですが、

この時間と空間の関係についての話はまた改めて。

 

E・A・アボット『フラットランド』

電子書籍化されていて、

Amazon kindleで99円で読めますし、

雲黒斎さんのYouTube動画で、

フラットランドの話をされているものが

9/5の記事で紹介した他にもいくつかあります。

 

昨日と今日の文字起こし講義録を読んでも

あまりピンと来なかった方は、

繰り返し聞かれてみてはいかがでしょうか。

 

【ゲリラ配信】雑談アワー「映画『メッセージ』のお話からの、時間の話」

 

【ゲリラ配信】雑談アワー 「改めて、『私はいない』について」

 

【ゲリラ配信】雑談アワー「自我という磁力」

 

【ゲリラ配信】雑談アワー「今日もしつこく、フラットランドのお話」

 

【ゲリラ配信】雑談アワー「多次元における『✕時間』を考える

 

この続きはまた明日に。

 

 

 

※冒頭の画像はE・A・アボット『フラットランド』原書の表紙から

 

【参考記事】

雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』(その1)

雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』(その2)

雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』(その3)
佐治晴夫『「これから」が「これまで」を決めるのです』(「今日の名言・その21」)

 

 

 

 

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