新聞の「折々のことば」を切り抜きながらおもいだしたこと
2024/10/11
読み終わった新聞は定期的に片付けないと
どんどん溜まってしまって
家の中のスペースを占領してしまいます。
いつもはもう少し短いインターバルで
古新聞の片付けをしているんですが、
7〜9月は妻もわたしも
何かと多用な日々をすごしていて、
3ヶ月分の新聞を溜めてしまい、
片付けられたのは10月に入ってからでした。
ネット配信と紙媒体と両方購読しているので、
いわゆる新聞の切り抜きは、
ネット版の方で行うようにしているんですが、
鷲田清一さんの「折々のことば」だけは
サイズが小さく、
それほど場所を取らないこともあって、
自分にとくに響いたエクセレントな記事のみ、
紙媒体の新聞を切り抜いて
スクラップするようにしています。
冒頭の写真は、そうして
3ヶ月分の新聞から切り抜いた
「折々のことば」選りすぐりの9枚なんですが、
この作業をしながら、
寺子屋塾を始める前、
進学塾で小中学生を教えていた頃に
授業でやっていたことをおもいだしたので、
本日の記事はその話を。
その進学塾は
小学生と中学生のみ対象だったので
高校受験が終わると卒業でした。
当時、本部教室の中3受験生には、
30名ほど塾生がいて、
能力別にクラス分けを行っていたので、
いつも2〜3クラスに分かれていたんですが、
一番優秀なCクラスでは進度が速く
教科書の説明なども
スイスイ進んでしまうので、
課題の問題集などもすべてやり終え
やることが無くなってしまった年があったのです。
それで、愛知県公立高校の社会科入試問題に、
資料を読みとる問題が
たくさん出題される傾向があったこともあり、
そのCクラスの塾生に、
卒業までの1ヶ月ほど、
「新聞切り抜きひとことコメント」という
オプションの宿題を課したことがありました。
この「新聞切り抜きひとことコメント」は、
1日分の新聞から、
自分が気になった記事を
ひとつだけ切り抜いてノートに貼り、
その内容に対しての
ひとことコメントを書いてみるという作業を
毎日続けてみるという
シンプルなものです。
それでも、同じ新聞を購読していても、
切り抜く記事内容は一人ひとり異なっていて
ほぼ重なることは
なかったように記憶していて、
なぜ、その記事が気になったのかとか、
切り抜いた記事を遡って読み直してみて
どう感じたかなどを聞いてみると、
中学生なりに一人ひとり
いろいろ考えていることがわかってきて
とても興味深い体験でした。
もう30年以上経っているのに、
こんな形で想い出されてきたのは、
わたしにとってインパクトの大きな
体験だったといえるかもしれません。
もちろん、今のわたしであれば、
その内容を全員でシェアするような時間つくって
より有意義な意見交換の場を
つくることができたとおもうのですが、
塾での授業の始まる前にそのノートを回収し
塾生たちが問題を解いている時間に
確認するようなオプション的なもので
残念ながら限られた塾の授業時間では
なかなかそこまではやれなかったんですが。
あと、10/8と10/9に投稿した記事で、
山口周さんのnote(ブログ記事)のことに
触れたんですが覚えていますか?
では、山口周さんの『独学の技法』文庫版が
紹介されていましたが、
こんにちのようなネット社会では、
パソコンやスマホを開いて検索すれば
いつでもデータベースにアクセス可能なので、
本に書いてあるような情報を
知識をただ脳内にストックすることには、
ほとんど意味がありません。
つまり、大切なのは、ストックされた情報を
いつでもスピーディに引き出せるような形で
保存できているかどうか
あるいは、その情報を
どれくらい活用できているか、
その活用方法、情報の処理方法に
通じているかどうかだとおもうんですね。
わたしが、鷲田清一さんの「折々のことば」を
なぜスクラップし続けているのか、
また、この寺子屋塾ブログで
なぜ「今日の名言」のような記事を
書き続けているのかという理由は
伝わったでしょうか?
次の記事も参考までにシェアしておきます。
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