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公私融合の仕事術三原則③(森清『仕事術』より)

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公私融合の仕事術三原則③(森清『仕事術』より)

公私融合の仕事術三原則③(森清『仕事術』より)

2024/10/27

昨日10/26に投稿した記事の続きです。

 

一昨日の記事で、森清さんの著書『仕事術』から

「公私融合」という本書の最重要キーワードを

具体的方法論に展開している

公私融合の仕事術三原則に触れた箇所を

本書の第2章から引用して紹介しました。

 

昨日からその内容に対して

わたし自身のコメントを記しているんですが、

今日の記事で3回目になります。

 

それで、昨日までに投稿してきた記事内容を

前提として書くことになるので、

未読の方は次の記事から先にご覧ください。

統合すること(その23)森清・公私融合の仕事術

(その24 最終回)これまでのまとめ

公私融合の仕事術三原則①(森清『仕事術』より)

公私融合の仕事術三原則②

 

 

さて、昨日の記事にも書いたことなんですが、

本書は次の二部構成になっています。

Ⅰ 公私融合の勤労(1〜2章)

Ⅱ 仕事術(3〜6章)

 

本書のⅠ部、第1章〜第2章は、

基本的な考え方、全体像が示されているんですが、

その内容に対して、

やや理想的すぎるというか、

敷居の高さを感じる向きがあるかもしれません。

 

でも、森さんは本書について、

若い世代の読者に対しては、

具体的な方法について書いた第3章以降から

先に読まれても大丈夫だと書かれていますし、

Ⅰ部に記述されている内容については、

実現を目指すべき将来像というよりも、

理念(方向軸、方向性)と捉えた方が

いいんじゃないかと。

 

寺子屋塾では、未来デザイン考程という

プログラムを通じて

理念と将来像を区別することの大切さを

塾生の皆さんには伝えているんですが、

世の中全体を見渡してみると、

これを混同している人は

けっこう少なくないように見受けられます。

 

たとえば、計画を立てても

なかなかその通りに実行出来ないことで

悩むことがあるとおもいますが、

現状をきちんと見ないで、

現状にまったく即さないような

計画を立てるようなことをしてしまうから、

計画が絵に描いた餅になってしまい、

実行できないわけなので、

できなくて当然ってことなんですね。

 

この、理念と将来像の違いという問題については、

すこし掘り下げながら

2年前のお正月に記事を書いたことがあり、

ここで繰り返しませんので、

次の2記事を未読の方はご覧ください。

〝理念〟って何だろう?(その1)
〝理念〟って何だろう?(その2)

 

 

それから、Ⅰ部に記述されている内容で、

「公私融合の仕事術三原則」以外にもうひとつ

記しておきたいキーワードが第1章に出てくる

〝エンプロイアビリティ〟です。

 

そのまま直訳すれば、「雇う能力」なので、

会社側(公)から人を雇用する側面を

言っているものなんですが、

社員側(私)から雇用される能力を問う言葉として

使われるようになりました。

 

このエンプロイアビリティという言葉は、

大きく分けるとするなら、

所属している企業に雇用され続ける能力を指す

内的なエンプロイアビリティ

同一以上の条件で転職できる能力を指す

外的なエンプロイアビリティの2つに分かれます。

 

森さんも本書にて、公私融合を実践する上で、

エンプロイアビリティという

概念そのものには注目すべきだとしつつも、

雇用流動化促進の手段として使われるようになる

可能性が高いことを危惧され

日本の企業経営にとって危険なことだと

指摘されていたんですが、

この四半世紀における労働環境の変化や

日本社会の現状を見るにつけ、

残念ながら森さんの

指摘通りになっていることは否めません。

 

ちなみに、平成30年間における

日本社会の変化と現状というテーマについては、

以前にも触れた記事を書いたことがあるので、

ここで詳しく内容には触れませんので、

ピンとこない方は次の記事を確認下さい。

失われた30年 その原因はどこに?

失われた30年 その原因はどこに?(解答考察篇)

失われた30年 その原因はどこに?(解答考察篇2)

 

でもだからこそ、いま一度、

社員本人が能動的に働くための指標づくりという

この言葉が生まれてきた原点に立ち返って、

一人ひとりが

企業側のそうしたご都合主義的な考え方に

ちゃんと対抗できる姿勢や能力を

身につけることが大事だと感じるんですが。

 

 

この続きはまた明日!

 

 

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