問題解決ツールのコレクターになっていませんか?(つぶやき考現学 No.59)
2022/02/17
目の前にある問題が
なかなか解決しないのは、
解決の手法を知らないからでも
そのために必要な能力が
自分に不足しているからでもない。
問題解決のツールは世に数多あって、
そうした解決の手法について
あれこれ知ったところで、
結局は、問題を生みだすような
思考の枠組み自体から
自分自身が外に出ようとしない限り、
新たな問題が次々と生じてくるからだ。
それに、すでに自分が
大切に握っているツールがあるのに、
さらに別のツールを握ろうとしたところで、
解決の道具や手法ばかりが
次々に増えていくだけのことで、
それは、自分が結局
自分自身を信じていないという
不安の証明でしかない。
だから、まずは自分がいま
握りしめているものをちゃんと見て、
それを無理に手放そうとする前に、
まずそれが自分に
十分使いこなせていたかどうか、
検証することの方が先だろう。
そして、それを見極めるためにも、
自分がどういう思考の枠組みにいて、
何が問題を生みだしているのか、
その根っこをまず見極める必要があるし、
その根っこさえ分かれば、
自分に本当に必要なものが何であるかも
おのずと見えてくることだろう。(2015.1.28)
※井上淳之典のつぶやき考現学 No.59
COMMENT:今日は木曜なのでマネジメント関連の記事を投稿する日なんですが、過去に書いたつぶやき考現学のなかから、マネジメントのテーマに繋がる詞を選んでみました。そもそも、問題とは何なのか、問題と捉えていることが本当に問題なのかどうか、解決する必要があるのか、何が問題を生み出しているのか等々、解決しようとする以前に検証が必要だとおもうこともすくなくないように感じています。あなたは、問題解決ツールのコレクターになっていませんか?