「いま、ここ」に降り立つこと(塾生の学習ふりかえり文紹介)
2022/06/18
土曜はらくだメソッド関連や
塾生関連の記事を投稿しているんですが、
今日は、塾生の坂田美佐子さんから
6/9に送られてきた
ふりかえりのメッセージをご紹介。
ちなみに、坂田さんは2017年の3月から
寺子屋塾に通っているんですが、
らくだメソッドで学習を始めて
3ヶ月経った頃に書いたふりかえりの文章を
こちらの記事で紹介したことがありました。
(引用ここから)
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今日、久しぶりにプリントを
寺子屋以外(今日は自宅でした)で出来ました!
『今日こそ後回しにせず帰宅したらやる!
絶対出来る!』と決めていたので、
帰宅したらすぐに取り掛かりました。
いや、ホントは少し携帯見ました。
ストップウォッチが見当たらなかったので、
携帯で時間を計ろうとしたために、
情報が入ってきて、そちらを見てしまったんです。
(後になって見ない方がよかったと思いましたが)
そしたら、やる直前に、
過去の辛かった出来事を思い出してしまい、
後悔とか悲しみの感情がまた出てきて
辛い氣持ちになりながら
プリントをやり始めたんです。
でも、1問1問、ひとつずつ丁寧に
時間とか一切気にせずに解いていたら、
なんとやっている間に
その辛かった出来事の、別の側面というか、
別の見方が現れてきました。
日々過ごす中でも、前々から、
表層意識に上ってきてはいたんですが、
それまでには現れなかった
さらに踏み込んだ言葉が出てきたので、
なんだかびっくりしてしまって。
記憶の書き換えが起こったような感覚です。
自分に都合のいいように解釈していないか?など、
事実関係を見直す必要もあるかとは思いますが。
比較的最近の出来事で、
とても辛かったことでもあったので
敢えて過去形にしていますが、
薄まった感はありつつも、今も辛いのは辛いです。
純粋な振り返りとして
なかなか難しいところでもあるんですが、
できるだけ余計なことを考えず、
感情的にならずに、
いや、感情的になってきたときには、
その都度、それを吐き出しつつ、
振り返りたいと思えるようになってきました。
『出来なかったときこそ振り返りのチャンス』
ですもんね。
ほんとうにこの言葉は救いでもあります。
日常で言えば『思い通りに実行出来なかった時こそ
振り返りのチャンス』であり、
どうしたら出来ていたのかを
冷静に考える絶好の機会なんですよね。
感情的には辛いですけど😂
僅かな間、たとえ一瞬だったとしても
『いま・ここ』に降り立つことが出来ると、
ほんとうに何も無いことが改めてわかりますね。
プリントやる前は、
「ダルい、辛い、悲しい、こんな時に」とか
大脳思考が飛び交ってましたが、
やってみると、やっぱり大丈夫になります。
むしろ、やる前より楽な気持ちで居られていて
やってよかったと思えています。
「あるがまま」を観ることで、
頭の中はスッキリして落ち着いてくるんですね。
自分で決めたことを
ちゃんと遂行出来た心地良さも相まって、
晴れやかな気持ちになり、清々しさが残りました。
お腹はすいてましたが。。。笑
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(引用ここまで)
寺子屋塾は、個別学習、個別対応ですから、
各々に学習課題が異なり、
たとえば、この記事のように、
大人の塾生がなぜ、
学生時代に学んだような算数・数学のプリントを
やっているのか、
自分で決め、やり続けるということが、
いったいどういうことか、
体験されていない方にとっては
おそらく想定外のことで、
こうした記事を読まれても
なかなかピンと来ないかも知れません。
指導者の立場にいるわたし自身でさえ、
寺子屋塾を始めた28年前に、
自分の教室が今のような場になっていくとは、
想像だにしませんでしたから。
ただ、昨日ご紹介した「学びのきほん」シリーズの
記事にも記したように、
アタマで覚えるような知識、情報を
一方通行に伝達するのではなく、
日常生活や人生にじかに活かせるような
カラダで感じる知恵が学べる場づくりを
これからも心がけていきたいとおもいますし、
そうした姿勢や成果の一端を
この記事からすこしでも感じ取って頂ければ幸いです。