千葉雅也『勉強とは喪失することです』(今日の名言・その46)
2022/11/25
まず、勉強とは、
※千葉雅也『勉強の哲学 来たるべきバカのために』まえがきより |
金曜は読書関連の記事を投稿しているので、
昨日書いた記事の「情報洪水の時代をどう生きるか」
というテーマに関連する書籍のうち、
比較的最近に出版されたものをセレクトして、
「今日の名言シリーズ」スタイルで
ご紹介してみた次第です。
本書は2017年に出版されたときに話題になり、
5万部ほど売れたらしく、
読書会つんどくらぶでも
2018年1月〜7月に3回にわたって
お題本として読んだことがありました。
「そもそも勉強って何?」という問いから始め、
哲学的、根本的に考えようとしている本書は、
とても珍しい存在といえるかもしれません。
つまり、今日のような情報洪水の時代では、
学ぶテーマも無限におもえるくらいあります。
自分がこれから何を学べばいいのか、
具体的にどのように絞り込んでいけばよいか、
どのように勉強を進めるかについて考えるのも、
とても難しくなっていると言ってよいでしょう。
第1章の冒頭に「勉強とは、自己破壊である」
と書かれている本書は、
「有限化」が重要キーワードで、
何かを獲得し付け加えていく発想よりも
削ぎ落としていく姿勢を重視しています。
現在では、文庫本化されて入手しやすくなり、
出版社のwebsiteに「はじめに」全文や、
第1章の前半部分が原文のまま公開されていて、
著者へのインタビュー記事や
2018年1月に出版された『勉強の哲学メイキング』の
紹介記事もあります。
本を手に入れなくても冒頭30ページ分読めて、
執筆の動機や背景、トーンがつかめるので、
関連情報リンク先をリストしておきますから、
是非アクセスしてみてください。
☆異色のベストセラー『勉強の哲学』を特別公開
・はじめに
「『勉強の哲学』は他人と競争して勝つための本ではない」
著者は語る『メイキング・オブ・勉強の哲学』