寺子屋塾

塾生Bさんのらくだメソッドふりかえり

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塾生Bさんから届いたらくだメソッドふりかえり

塾生Bさんから届いたらくだメソッドふりかえり

2023/03/09

塾生Bさん(50代女性)については、、

以前にも学習についてのふりかえり文や

わたしからの問いかけに対して書かれた文章を

ご紹介したことがありました。

 

9/10 塾生のらくだメソッド学習ふりかえり

 

10/8 目の前にある『はてしない物語』を読み解く

 

11/26 塾生Bさんのらくだメソッド3ヶ月ふりかえり

Bさんは、平日は中村教室には通いにくいので、

基本は通信学習スタイルで

教材のやり取りをしていることもあり、

1〜2週間分まとめてふりかえりの文が

Facebookメッセージで届くんですが、

今日は、一昨日届いた3/1〜3/5のふりかえり文を

以下に紹介します。

 

(引用ここから)

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●3/1(水) 小6-29 13分37秒 ミス0

3/1は問題を解いて終わり、

3/2に答え合わせをし、感想を書いている。

かなり覚えている。

「あれ?前回と違う気がする」とその場で気付ける。

(問22で戸惑ったが、それでも時間内に終わり合格)
ので、検算をやる必要があるのかなぁと思ったけれど、

やる必要があるのでしょう。

やりました。

「覚えている」ので、移項の加減乗除が

「えっとー」と考えなくてもできるようになった。

「覚える」=“身につく”
それでいい。

 

先日、「尖れ」

「覚えるだけじゃ金太郎飴にしかなれない」

「発想力が大事」という話を聞いた。


以前だったら「そうだよね」と焦り、

そちらへ向かおうとしたと思う。

 

今回は「そうだよね」の気持ちはありつつ、
・私の得意は覚えること。それを捨てることはない。
・仕事が覚えることだらけであるおかげで、

 前より覚える力は磨かれている。
と考えていた。

 

目の前のことをやっていると、

自然に、秋の落ち葉のように経験が積まれていって、

そこから「あれっ」と発想が出てくるのが自分。

(堆肥みたい)

 

だから焦っても仕方がない。
覚えられることは覚え、

そして「はあっ」と息抜く時間、

整理する時間を取ればなんとかなる。

足下ばかり見ず、

周りをキョロキョロする時間を作ることを意識する。

 

 

●3/3(金) 小6-30 9分20秒 ミス0

今日は鉛筆を忘れている。
やる気があまりないのか。
そんな中「やろっかな」と思ってやる。

 

昨夜頭痛があり、

「ムリしない」を自分に課している。

今日のプリントもやってもやらなくてもいいと

思いつつやっている。

 

これまで「プリントやれない」を始め、

「あれやれない」「これやれない」が

グルグルしていた。

 

本田さんが、
「(プリントを)やった、やらないで

 振りまわされない」
と言われていたことが、今うっすらわかる気がする。

 

また、ワークライフバランス的に

自分の働き方がおかしく、

直さないといけないと思ってきたが、
・私はもともとのめり込む性質がある
・仕事は好きでやっている
・たいへんだけど楽しい
ので、仕事とプライベートを必要以上に

分けて考えなくてもよいのでは?と思ってきた。


仕事とプライベートの境目をなくすのは

なりたい姿でもあった。

私は仕事を(引け目なく)優先する
自分がそうしたければしていい

の思いが
なんとなく腑に落ちてきた。

 

 

●3/5(日) 小6-30 31分39秒 ミス0

分数の割り算が掛け算に直さなくても

できるようになってる
とか
途中式を書かなくても頭の中で計算できる

(たとえば、14÷2−3=の時、

 途中式7−3を書かなくても計算できる)
とか
プリントは日々変化がある。

 

算数についてだけでなく、
(プリントは)毎日やることなんだけど、

やれるかやれないか自分の体調を観ることが大事
(毎日やれなくてもいい)
とかも。

 

仕事がやりたいならやればいい
仕事を第一優先にしていい

と気付いて。
と決めて。

 

今思っていることは
前も思っているかもしれない

だから振り返りが要るんだな。笑

 

プリントが自分にとってどんな意味があるのかを

日々認識していくことは、

利用者さんの日々の変化をみつけることと

とても似通っていると思う。

成長の芽に気付き、言語化する。

 

私たちはそれを利用者さんに伝えることが仕事だが、

実際、らくだのように自分で気付く方が、

ココロが震える体験ができ、納得できる。

 

あきのすけさんは(教えない教育は)

気付くのを待ってる?
その環境を作る?
少しヒントを出す?

その匙加減なんだろうなぁ。

 

で、この先もプリントは続く。
↑(あの先生のマネです)

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(引用ここまで)

 

全体を通しての印象は、

まわりから言われたことや

状況の変化ひとつひとつに、

ふりまわされることが

少なくなってきているように感じました。

 

細かくコメントしたいテーマは

いくつかあるんですが、

今回は、「学習の身体化」ということと

「ワークライフブレンド」の2点について

書いてみようとおもいます。

 

まず最初は、「学習の身体化」について。

 

いまの世の中、丸暗記する学習について、

否定的な風潮が少なからずあるようですが、

そもそも、何らかの蓄積のないところに、

いきなりオリジナルな発想が生まれるなんて

あり得ないんじゃないかとおもうのです。

 

「学ぶ」という言葉のモトは、

「真似る(まねる)」であって

「まねぶ」が「まなぶ」にという説があるんですが、

九九はれっきとした丸暗記学習です。

 

むかし、寺子屋に通っていた子どもたちが、

意味も分からずに論語などの漢文を

繰り返し暗誦していたという話があるんですが、

すぐに役に立つとはおもえないようなことを

なぜやっていたのか、

考えてみる価値はあるんじゃないかと。

 

あと、Bさんが「身につく」

という言葉を書かれていますが、

書写、音読は身体の動作を伴うことですし、

記憶は脳でするよりも、

身体化する工夫も大事なポイントでしょう。

 

 

つぎに「ワークライフブレンド」について。

 

最近、このblogでは頻繁に登場している

山口周さんが、「ライフ」と「ワーク」を

トレードオフの関係で捉えることや、

対立軸で考える発想そのものが

前時代的な価値観を反映しているので、

これからは、ワークライフバランスより

ワークライフブレンドの時代」っていうことを

提唱されています。

“ツマラナイ仕事に関わってワークライフバランスで

帳尻を合わせるより、夢中になれる仕事を追求して

ワークライフブレンドで生きてく方が楽しいし結果

的には経済的にも成功するでしょうね。コロナ後に

はますます両者での二極化が進むと思います。”

山口周さんのtwitterの投稿記事より

 

くわしくは、2022年2月にリリースされた

TABI LABOの次の記事などを

ご覧になってみてください。

そろそろ本気で「ワークライフバランス」を

考えて良かったんだ!

 

つまり、ワークとライフの比率が問題なのではなく、

ワークに対してもライフに対しても、

自分自身の内発的な動機に照らして、

納得できるあり方を、

どこまで実現出来ているか、

自分で決められる余地が広いかどうか、

自由度が高いかどうかではないでしょうか。

 

それにしても、ワークライフブレンドとは、

うまく言ったものですね。

 

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