「統合する」ということ(その14)時間と空間の関係①
2024/09/19
昨日9/18に投稿した記事の続きで、
「〝統合する〟ということ」をテーマにした記事も
今日で14回目になりました。
これまで投稿してきた13回分で書いた内容を
前提として話を進めることがあるので、
未読記事のある方は、
まずそちらから先にお読み下さい。
(その9)から(その12)まで
1時間にわたる動画の文字起こし講義録や、
長い文章の紹介が続いたので
昨日投稿した記事では、
マンガ家・吉富昭仁さんが描いた
『BLUE DROP 〜天使の僕ら〜』(全2巻)
を紹介しサクッと短く終えるつもりだったんですが、
結局、あれやこれやと書いて
長くなってしまいましたね〜 (^^;)
それで、今日こそは、
サクッと短く終えようとおもいます。
雲黒斎さんの動画をいろいろ聞いて
フラットランド(二次元空間)と
スペースランド(三次元空間)など、
次元相互のつながりを考えて行くと、
わたしたちの日常の「時間」と「空間」の
捉え方、認識について、
再考を迫られることが少なくありません。
時間とは何かを説明しようとすると、
上のイラストのように
過去から未来に向かって流れているように
イメージする人が少なくないんですが、
今しかないという風に捉えて
今を基準にすると方向は逆で、
未来から過去へ向かっているという話も
腑に落ちてきます。
冒頭の写真は、普通の時計とは逆で
針がとまっていて文字盤の方が動くんですが、
時計の針が動かず、常に今を指していると、
文字盤は左まわりで
普通の時計の針の動きとは逆になるわけですね。
たとえば、アタマで何かを考えて
何かが「わかった」というときには、
「わからない」状態から「わかる」状態への変化と
言い換えることができますから
そこには必ず時間的経過が存在します。
でも、自分の視界に入ってきた物体に対して
「わからない」状態から「わかる」状態へと
変化したという場合においては、
空間内にあるものを
関係づけて認識したわけですから、
空間的な拡がりを言っていることになります。
つまり、「時間」と「空間」というのは、
いずれも人間のつくり出した概念であって、
本来は同じだったひとつのことを
別の形で表現したものと言えるでしょう。
音楽作品には基本的に
始まりがあって終わりがありますから、
「時間芸術」と称されることがあるんですが、
それに対し、絵画や彫刻のような美術作品は
基本的に空間的な広がりがあって、
一目で確認することができることから、
「空間芸術」と称されることがありますね。
でも、音楽作品は時間的な観点でしか語れず、
美術作品は空間的な観点でしか
語れないかというと、そうではありません。
音の響きというものは、
空間内で起こることですし、
また、絵画や彫刻作品においても、
躍動感のようなものがしばしばテーマになります。
そこで、今日はピアニスト一人で演奏している
ピアノ作品の音源動画を
4本シェアしますので、それぞれ聴かれて
どの曲に一番空間の広がりを感じられるでしょうか。
あくまで、イメージの世界であり
「どう感じたか」という感覚の問題ですから、
聴かれた方自身の主観で構いませんし、
正解があるわけではありません。
YouTube動画の音源なので、
作曲者名や曲名などがわかりますが、
できればそうした情報は確認しないで、
耳に聞こえる音だけをもとに
判断してみてください。
画像をクリックすると
リンク先のYouTube動画に飛びます。
A
B
C
D
この続きはまた明日に!
【参考記事】
・雲黒斎『あの世に聞いた、この世の仕組み』(その3)
・佐治晴夫『「これから」が「これまで」を決めるのです』(「今日の名言・その21」)
・J.クリシュナムルティ「あなたは世界であり、世界はあなたである」(今日の名言・その68)
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