井上淳之典の2025年を占ってみました(年筮:易経による運命占)
2024/12/21
今日は1年で昼の長さが最も短い冬至ですね。
冬至は陰が極まり
これから陽に向かうタイミングということで、
六十四卦では地雷復の卦を宛てています。
六つの爻全てが陰爻からなる坤為地から見ると、
地雷復は一番下にある初爻
ひとつだけが陽に転じていることから、
「一陽来復」という四字熟語でも
表現されます。
というように、今日は冬至ということで
来年2025年の運勢を占ってみました。
日本で易という言葉をきくと、
「占い」のことだとイメージされる方が
すくなくありません。
わたしが最初に易経に関心をもったのは、
40年以上も前の20代前半の頃でしたが、
占いからではなく、
実用的な生活の知恵としての自然法則や
人生哲学のエッセンスが
そこに語られていることがきっかけでした。
したがって、わたしの場合、
これからのことを占うときには、
未来に何が起きるかを予測することや
その1つひとつの当たり外れに
強い関心があるわけではなく、
自分自身には見えていない現状に対して、
解像度をより高くして
把握したい気持ちが強くあるためなのです。
人はコトの良し悪しを言い、
自分とは無関係のところに、
幸運不運のタネが転がっていると考えがちですが
その良し悪しの多くは、
人間の勝手な都合というか幻想であって、
相対的な価値判断にすぎず、
現実には、良いことばかり起きることも
悪いことばかり起きることもありません。
つまり、すべては目の前の現実に対して、
他でもない自分自身が
どのように解釈し、
どのように意味づけをしているかでしかないので、
外的条件や環境で
人間の幸不幸が左右されることはないと考えれば、
目の前で起きていることもすべて、
起きるべきことが、起きるべきタイミングで
起きているとなります。
となれば、自分にできることは、
自分には、見えていないまわりの現状や、
意識することが難しい無意識領域に意識を向け
行動するタイミングを
どう見計らうかでしかありません。
つまり、わたしに関心があるのは、
その機をつかむ直観を
どう鍛錬するかってことなので、
易経を学ぶことは、
そのための貴重な手段となり得るように
考えているためなのです。
【井上淳之典2025年の運勢】
年運:風雷益の六二
年運方針:地風升の九二
健康運:天沢履の六三
仕事運:沢天夬の九五
家庭運:雷天大壮の上六
金銭運:地雷復の初九
交際運:風地観の六二
不慮運:乾為天の九三
前年比:天雷无妄の九五
ひとことコメント
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年運:風雷益の六二
3年連続で益卦を得ました(上九→六四→六二)
益卦は三陰三陽卦でバランスが取れているので
引き続き穏やかな1年ではあっても、
自分だけの力でなく天の助けが働いていることに
感謝の気持ちを忘れないように。
到来したチャンスを活かすも殺すも自分次第、
目先を追わず決めた方針をしっかり守って
積み重ねてゆく姿勢を大切に。
虚心坦懐に粘り強く取り組もう。
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方針:地風升の九二
質素なやり方を大切にして誠意を尽くそう
現状を守って一歩一歩進み急がないこと
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健康運:天沢履の六三
過信せず身の丈を超えてやりすぎないように。
分以上のことは引き受けない。不意の災いに注意
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仕事運:沢天夬の九五
自分の立場をよく認識して筋を通すこと
とはいえ、強引さは却ってマイナスになるので
細心の注意をはらって支障を取り除くこと
苦境に遭っても旧を守ってコツコツが基本
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家庭運:雷天大壮の上六
力量以上のことをやろうとすると苦難に遭う
平凡さを狙って自分の立場をはっきりさせよう
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金銭運:地雷復の初九
状況好転の気配があってもまだ勢いに乏しい
積極的に出ると元の木阿弥になりかねないとき
遠くよりも近くに利があり、知恵者に従うこと
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交際運:風地観の六二
偏見によって生じるトラブルに気をつけよう
細かいことばかりに囚われすぎないように
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不慮運:乾為天の九三
小さなミスから流れが大きく変わることもあり
注意深く慎重に努力を重ねるしか術はありません
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前年比:天雷无妄の九五
前の年より良い年にしたいのが人情でしょうが、
比較し憂いても仕方ないので自然に任せよう
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