エネルギーの流れを感じ取るように読むこと
2026/01/13
1/5の投稿以降、この寺子屋塾ブログは
易経関連で投稿していて、
今日もその続きとなります。
よって、これまで8日間の投稿に
未読記事がある方は
まずはそちらからどうぞ!
1/5井上淳之典の2026年を占ってみました(年筮:易経による運命占)
1/7グーグルAIに易経の判断を訊いたら間違った答が返ってきた
1/8思考鍛錬ツールとしての易経
1/11易とは〝機の哲学〟
1/12何が人間の〝運〟を左右するのか?
さて、1/8に投稿した記事に、
抽象度の高い言葉に日々触れることは、
それを個々の具体的な事象に照らして
解釈、判断することが必要で、
そのプロセス自体が「具体と抽象」を往復する
思考力を鍛えることにつながる
と書いたんですが、
今日はこの辺りを
もう少し掘り下げてみようとおもいます。

「具体と抽象」を往復するって
いったいどういうことでしょう?
1/10は、住吉神社で行われたどんど焼きを
紹介する記事を書いたんですが、
そのあとに記した
その日の日筮「天火同人の上九」
卦辞、爻辞の原文と大意、判断を読まれて、
両者につながりは感じられましたか?
1/11は、妻からの提案にのって、
伊坂ダムまでウォーキングに出かけたことや
午後からは親族が集まって
誕生日を祝ったことを書いたんですが、
そのあとに記した
その日の日筮「沢雷随の九四」
卦辞、爻辞の原文と大意、判断を読まれて、
両者につながりは感じられましたか?
そうです。いま、
「感じられましたか?」と書きましたが
易経の文言は、
その言葉の〝意味〟だけを解釈しようとすると、
大脳思考(左脳)がはたらいて
表面的にしか受け取れず、
何が書いてあるのかチンプンカンプンと
なってしまうんですね。
だから、左脳だけでなく右脳も働かせて
そこにどんなエネルギーの流れがあるのかを
感じ取るように読んで欲しいのです。
つまり、「具体と抽象を行き来する」というのは、
言い換えれば、
左脳と右脳の両方を働かせて
受け取ることだと言ってよいでしょう。
感じることはAIにはできないし、
身体をもった人間だけにしか
できないことなんですね。

アマゾンのページで序章、第1章、第2章を
読むことができるんですが、
以下は序章の内容です。
引用ここから
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【序章】抽象化なくして生きられない
本書のテーマは「具体と抽象」です。
私たちのまわりの世界は、突き詰めればすべてがこれら二つの対立概念から成り立っています。ところが私たちは普段、これらの関係をほとんど意識することはありません。
具体や抽象という言葉が日常生活で使われる場面を考えてみます。
「具体」という言葉が最も用いられるのは、何かをわかりやすく説明するときに、「具体的に言うと......」 とか、相手の話がよくわからないときに「もう少し具体的に話してもらえませんか?」といった場合でしょう。逆に「抽象」という言葉が用いられる場面は、「あの人の話は抽象的でわからない」といった文脈だと思います。
このように、「具体=わかりやすい」「抽象=わかりにくい」というのが一般的に認知されているこれらの概念の印象です。つまり、抽象というのはわかりにくい、実践的でないといった否定的な形で用いられているのが大抵の場合ではないかと思います。このように、具体=善、抽象=悪という印象はとんでもなく大きな誤解です。
本書の目的は、この「抽象」という言葉に対して正当な評価を与え、「市民権を取り戻す」ことです。
これほど役に立ち、人間の思考の基本中の基本であり、人間を人間たらしめ、動物と決定的に異なる存在としている概念なのに、理解されないどころか否定的な文脈でしか用いられていないことは非常に残念なことです。
人間が頭を使って考える行為は、実はほとんどが何らかの形で「具体と抽象の往復」をしていることになります。つまり、「具体化」と「抽象化」が、人間しか持っていない頭脳的活動の根本にあるということなのです。
それほど重要な概念であるにもかかわらず、普通に生活したり、学習したりしている範囲では、大抵の人はこのことを体系的に学ばずに一生を終えてしまうのです。学校でも職場でも、ほとんど明示的な形では教えてくれません。本書ではその重要性を理解するために、その概念と、実生活にどのように適用するかについて解説します。
次の表を見てください。「具体と抽象」の特徴を比較しました。各々の比較については各章で具体的に説明しますが、ここで簡単にまとめておきます。

具体は通常「目に見える」実体と直結し、抽象は「目に見えない」もので、実体とは一見乖離したものです。抽象に正確に対応した言葉として、「具象」もありますが、本書では、一般に用いられて認知度の高い「具体」という言葉で統一します。本書での具体は具象と同義です。
具体は一つ一つの個別事象に対応したもので、抽象はそれらを共通の特徴で一つにまとめて一般化したものです。つまり複数(N)の具体に対して一つの抽象が対応する、 「N:1」という対応関係になります。
したがって、具体的な表現は、解釈の自由度が低い、つまり人による解釈の違いがほとんどないのですが、反対に抽象的な表現は、解釈の自由度が高く、人によって解釈が大きく異なる場合があります。解釈の自由度が高いということは、応用が利くことになり、これが抽象の最大の特長ということになります。
学者や理論家の仕事は通常、複数の事象を一般化・抽象化することで理論化法則化して、だれにでも役に立つ汎用的なものにすることです。一方で、理論化されたものはそのままでは実行するのが難しいので、それを具体化する必要があります。そのため実務家は、具体レベルでの実行を重視します。
本書を読む前と読んだあとでは世の中がまったく変わって見える、それがこの本の目標です。その目標を達成するために本書の内容そのものが「具体と抽象の往復」になっています。本書のテーマは「具体と抽象」という抽象概念そのものですが、そのイメージをしっかりと焼き付けていただくために、さまざまな具体例を用いて解説していきます。 時には具体例を抽象化し、あるいは逆に抽象概念を具体化してみます。
それでは「具体と抽象」の世界の入り口へ読者の皆さんをお招きしましょう。
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引用ここまで


