TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その45)
2026/03/26
2/10からこのブログでは、
TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集を
お届けしているんですが、
1話につき1シーンずつ
順番に引用する形でランダムに紹介し、
この記事で45回を数えています。
今はアマプラなどで手軽に視聴できますから、
観たことがない方も、
この記事にアクセスされたことを契機に
是非ご覧になってみて下さい。
昨日投稿した記事で四巡目が終了したので、
今日からまた第1話に戻って
五巡目がスタートするんですが、
第1話タイトルバック直後の8分半過ぎたあたりで、
カフェで百合が職場の部下、堀内と梅原と
一緒に食事をしていて
風見と茉菜のやりとりを目撃するシーンを。
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〔カフェGinger’s Beachにて〕
女の声(茉菜):それじゃ風見さんは、わたしと結婚するつもりないってことですか!?
土屋百合:!?
堀内柚&梅原ナツキ:!?
男の声(風見):ん~なんていうかな、結婚って何のメリットがあるんだろう?
百合:……
風見:今まで自分一人で決められたことが、双方の同意がなければできなくなる。面倒が増えるだけじゃないかな。
茉菜:わたしと一緒にいるのが、面倒なんですか?
風見:……君のことは好きだし、一緒にいる分には、楽しい。
茉菜:だったら……
風見:じゃぁ君はさ……〔と、身を乗り出して〕
風見:なくても困らないものを、わざわざ買う?
百合:……
茉菜:……
風見:ゴメン!戻らないと……〔席を立って店を出てゆく〕
百合:〔堀内&梅原と顔をつきあわせ小声で〕なくても困らないもの!
堀内:最高ですねっ。
梅原:最悪だろ!
百合:わたしああいう口の立つイケメン苦手!イケメンだからなおさら腹立つのよ言い返せないし。
堀内:わたしは自分に自信がある男好きです。別れるときにキレイに別れられるし。
百合:別れるの前提?
堀内:若い時にたくさんの男と付き合った方が、見る目も育つし、勉強になるじゃないですか。
百合:……
梅原:その向上心、仕事に向けられないかなぁ?
堀内:向けてます!全・方位に。
百合:……













※TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第1話より
COMMENT:前にもコメントしたように2020年に放映された特別編は、ほとんど2016年放映の本編よりも長く、未公開シーンが追加されているんですが、第1話だけは本編が15分拡大版であったために、特別編の方が11分ほど短く編集されています。これまで特別編のシナリオを紹介してきましたが、本日紹介したシーンに限っては本編のもので、堀内柚のセリフ「わたしは自分に自信がある男好きです。」以後のやりとりは特別編にありません。
さて、本日紹介した第1話のこのシーンについて。つきあってる彼女に向かって「なくても困らないものを、わざわざ買う?」ナンテひどいことを言っていた風見が、みくりや平匡、百合らと出会い、さまざまな体験を経て変化成長して行くプロセスが垣間見えるのも、このドラマにおいては一つの見どころで、いわゆる脇役と言われている人たちの層の厚さを感じました。
それはさておき、結婚相手を「なくても困らないもの」にたとえた風見のこの言葉から、いろいろなことを考えさせられますね。人間として生きて行く上で、何が必要で何が不要か、その線引き自体は人それぞれできっと一律ではないでしょう。風見のことばに対して、百合の部下二人(梅原と堀内)もそれぞれに異なる受け止め方をしています。「なくても困らないもの」なんて、それこそ世の中には溢れかえっていて、そうしたもののほとんどは、なけりゃないで生きていけるんでしょうから。でも、そうした多様な価値観をわざわざ持ち出さなくても、なくても困らないからといって、それがそのまま人生に不要なものとは言えないんじゃないかと。生産性や合理性を追究することは、それはそれで大切なことだし必要なことでもあるけれど、そればかりが人生の目的ではないでしょうし。
たとえば、現在寺子屋塾の塾生は8割以上が大人です。大人の塾生にとって算数・数学のプリントは、まさに風見のいう「なくても困らないもの」だし、やってもやらなくてもどちらでもいいという点においては無駄なものに違いありません。指導者であるわたしの関わり方も、「押しつけない、強制しない、命令しない」がキャッチフレーズですから、無理にやらせているわけではないのですが、やってもやらなくてもどちらでもいいようなプリントだからこそ、それを1日1枚、誰からも強制されずに自分で決めてやり続けることで、自分の内面を観るセルフラーニングのトリガーになり得るし、自分のなかに余白をつくりだすことができるんですね。豊かさについての考え方はそれぞれでしょうが、皆さんは、余白や無駄のないのが豊かな人生だとおもいますか?

この名セリフ&名場面集で紹介しているセリフは、2020年に放映された『逃げ恥・ムズキュン特別編』を土台に、野木亜紀子さんの『逃げ恥シナリオブック』を参考にしています。また、さらに詳しく知りたいという物好きなお方(笑)は、次の記事をはじめとしてタグ「逃げ恥」を付している過去記事等(とくに2021~2022年に投稿)を適宜アクセスください。
・ドラマ逃げ恥「平匡さんの自由意志です。どうしますか?」(「今日の名言・その13」)
・TVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」原作マンガ(全11巻)のこと
この続きはまた明日に。(^^)/


