TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その8)
2026/02/17
〔館山・森山家の寝室にて〕
森山みくり:お父さんに厳しすぎない?
森山桜:え?
みくり:定年退職したんだから、すこしは家事手伝ってよ、って気持ちは分かるけど。
桜:先月ね、定期検診受けたの。お父さんには言ってないんだけど、再検査の項目があって、精密検査してきた。
みくり:それで?
桜:何ともなかった。
みくり:なんだ・・・
桜:結果が出るまで不安でね、あれこれ考えちゃって。もし、わたしが先に死んだら、お父さんどうなるんだろう・・・だから、いい機会だと思って。
みくり:・・なら、そう言えばいいのに。
桜:もし先に死んだらナンテ言ったらお父さん心配するでしょう? ホントに死ぬんじゃないかって。
みくり:いいね、愛されてて。
桜:愛してるわよ。お互いに努力して。
みくり:努力なの?
桜:無償の愛なんて注げないわよ、他人なんだし。
みくり:言うね。
桜:運命の相手ってよく言うけど、わたしそういうのって、いないと思うのよ。
みくり:夢がない~
桜:運命の相手に、す・る・の。意志がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じじゃないかな・・・。









※TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第8話より
COMMENT:「運命の相手」という言葉は、たしかに〝美しい〟言葉ではあります。でも、その美しさに酔いしれてしまうだけでは、その裏側に相手に対する過度な期待や、受け身で他力本願的な心持ちが隠れていることに気づけなくなることもあるんですよね。
このシーンの「無償の愛なんて注げない」「運命の相手なんていない」というみくりのお母さんのセリフがとりわけ象徴的なんですが、世間的な常識や価値観、自分の個人的願望をふまえつつ、それを一旦脇に置いた上で、相手と自分の間に、固有な相互的関わりを能動的、対話的に作りあげていこうとする姿勢がここかしこに垣間見えるこのドラマからは、対人関係の要諦といえるものをたくさん学べるように感じています。
あと、このブログでなぜ『逃げ恥』の名場面&名セリフ集を連投しているのか詳しく知りたいという物好きなお方は、次の記事をはじめタグ「逃げ恥」を付している過去記事等(とくに2021〜2022年に投稿)をアクセスください。
・TVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」原作マンガ(全11巻)のこと
・『脚本家・野木亜紀子の時代』を読み始めています
この続きはまた明日!


