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学習記録表(通塾用)右側の欄は何のため?

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学習記録表(通塾用)右側の欄は何のため?

学習記録表(通塾用)右側の欄は何のため?

2021/12/10

昨日の記事を読まれた方から、

「らくだメソッド学習記録表のうちで

 プリントの学習結果を書く欄の右側にある

 枚数・採点・時間・訂正・記入・教材・記録表

 という欄は、何のためにあるんですか?」

というご質問を戴きました。

 

そこで今日は、昨日書いた

「反省」と「ふりかえり」の違いというテーマとも

すこし絡めながら、具体的にこの学習記録表を

どんな風に使っているかについて

書いてみようとおもいます。

 

昨日書いたように、学習記録表には、

 

・やったプリントの番号
・かかった時間
・ミスの数


という事実情報のみを記しています。

 

でも、だからと言ってこのらくだメソッドは、

ただ問題を解いて正解が出せればそれでOKという

単なるドリルのような教材ではありません。

 

学ぶ内容よりも〝学び方〟そのものに特徴があり、

とりわけ、できたできなかったかという結果よりも

どのように学習しているのか、

プロセスを大事にしています。

 

でも、これは、言うは易し、行うは難しで、

実践するのは簡単ではなく、

具体的にどのようにすれば

プロセスを大事にできていると言えるのか

という点において右側の7項目が設けられていると

考えて頂ければよいでしょう。

 

らくだメソッドでは、

学習者が家に持ち帰るプリントは

指導者と相談の上、

最終的に生徒自身が決められるようにしていますから、

どのプリントを何枚持って帰ったかがわかるように

記録表の日付の左側空欄に、

教室にやってきた日付と

持ち帰ったプリントの番号と枚数を書いておきます。

(2枚目の写真参照)

 

それで、翌週の同じ曜日に教室に来るときまでに、

1日1枚なら全部で6枚になりますが、

学習者が自分で決めた枚数のうち

1枚でもやらなかったプリントがあったときに、

「枚数」の項目に指導者が○印をつけます。

 

これは「枚数を自分で決めた通りにしていなかった」

という意味で、そのことが一目でわかるように

事実を記しているだけですから、

良し悪しの評価ではありません。

 

また、やったプリントはすぐに答え合わせを行い、

間違いがあったときには、間違えた問題について

自分で正解が出せるようになるまでやり直します。

 

プリントの答を訂正し、その結果を

学習記録表に書くことになっていますから、

もし、答え合わせしていないプリントがあれば、

「採点」の項目に○印を、

そして、時間を計らずにやったプリントがあれば、

「時間」の項目に○印を、

間違い直しをしていないプリントがあれば

「訂正」の項目に○印を、

プリントはやったのに、

その結果を学習記録表に記入し忘れたときには、

「記入」の項目に○印をつけるのです。

 

また、プリントをやってあっても、

学習済みのプリント自体を家に忘れてきて、

教室に持ってこれなかったときには

「教材」の項目に○印を、

学習記録表そのものを忘れてきてしまった場合は、

学習記録表を新しくつくり、

その「記録表」の項目に○印をつけて渡します。

 

こんな風に、何を学ぶかを学習者が自分で決め、

時間の計測、答え合わせ、やり直し、

結果の記録まで学習におけるプロセスすべてを

自分自身で行えるようにしているわけですが、

日々そのように学習を続けて行くことによって、

言ってみれば、自分の学習に関する

具体的な臨床データが

この学習記録表には蓄積されて行きます。

 

よって、教室においても、指導者が一方的に

良し悪しの評価を加えなくても、

学習記録表に書かれた情報だけをもとにすれば、

昨日にも書いた通り、

学習者と指導者とが

対等な立場で対話することが可能になります。

 

そして何よりも学習者が、自分自身の学習状況を

事実データに基づいて、

自主的に把握できるようになるので、
学校のような「成績表」「通知表」は必要なく、

指導者の判断を仰がなくても、

これからどうすればいいのかが自ずと

自分でわかるようになっていくわけです。

 

らくだメソッドを開発された平井雷太さんが、

このような学び方を〝セルフラーニング〟

名づけられたんですが、
右側に並んだ7つの項目のどこにも

○印がついていなければ、

それだけ、その人の学習が自立的であると

言ってよいでしょう。

 

したがって、この学習記録表を見れば

セルフラーニング力が身に付いているかどうかが

一目瞭然でわかってしまうのです。

以下、続きはまた明日に。

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