5〜7月の学習ふりかえり文ご紹介(Aさん・50代女性)
2022/08/20
土曜は原則として教室での塾生とのやりとりや、
塾生の書いたblog記事を紹介したり、
らくだメソッド関連の記事を書いたりしています。
昨年11月から寺子屋塾に入塾されて
学習を始められたAさん(50代・女性)は、
プリントを学習した後でふりかえりの文章を書かれ、
Facebookメッセージで毎回送られて来るんですが、
今年の3月には、それを半月分ずつ9回に分け
このblogで全部ご紹介したことがありました。
一人ひとり異なる学習プロセスに立ち合うこと を
(その1)として(その9)まであります。
またAさんが1月半ばから3月半ばまでの
2ヶ月間の学習をふりかえって書かれた文章は
次の記事にありますし、
らくだメソッド2ヶ月間の学習ふりかえり文ご紹介
(Aさん・50代女性)
また、3月半ばから5月半ばまでの
2ヶ月間の学習をふりかえって書かれた文章は、
次の記事にあります。
それで、Aさんから5月半ばから7月半ばまでの
2ヶ月間の学習をふりかえって書かれた文章が
届きましたので、
今日はそれをご紹介することにしました。
(引用ここから)
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【5/16~7/15の2ヶ月間を振り返って】
プリントを始めて7〜8ヶ月目
61日間 プリント121枚
小4-13~小4-21(8コマ)進んだ。
・肉体が疲れ果てていてやる気が失せ、
初めて2日連続で休んだ日があった。
⇒心身共に健康!は続けるコツ
・小4-9以降はプリントが難しくなり、
2~3枚では合格できず、
10枚前後で合格が続くようになってきていた。
小4-15においては26枚目でようやく合格する。
⇒苦しさも感じられるが、
楽しんでいる様子も伝わるふりかえりが多いと思う。
・小さな数字に対しては以前より、
量をイメージする力がついてきたと感じている。
⇒本当にゆっくりではあるが、
ちゃんと前に進んでいることがわかる。
・6/7の先生とのやりとりの中で、
「過去の延長線上には〝未来〟はないということを
自ら証明されましたねー」の言葉を先生から受けて、
私は、「大方そのこころに囚われて生きることを
当り前としているのが、人間という生き物の
特徴なんですよね~。人に伝えるのも難しいけど、
まず自分がその殻を破ることにチャレンジして、
日々ハッピーに過ごすことがいいですね」
と言っている。
⇒ネット上の何かだったと思うが、
“世界平和のためにはまず自分が幸せになること・・・”
みたいな記事を見たことがあり、
そんな果てしなく遠く不可能極まりないことを
言う人がいるもんだと思った自分を思い出したが、
自分のふりかえりを見て、
世界平和は遠いが本当にそうだとハラ落ちした。
・鍛錬プリント(先に進むプリントの他に小2-10と
小2-36を交互に繰り返して毎日学習)がいずれも
1分台でできるようになり、ミス0が増えている。
⇒精度があがってきていることを実感。
・6/11の名言(笑)
⇒「お好きになさい。何度つまずいたって、
それは私の轍となるんだから」という感じで、
この日以降、名言が続く(笑)
これは、小4-15が結果26枚目で合格する訳だが、
その間の気持ちのゆらぎや、
試行錯誤の仮説→実践→検証→新たな仮説を
ゴチャゴチャと語っていて、それが実に面白い。
苦しんでいる時ほど、ふりかえりの言葉が
面白いということがわかった。
また、苦しんでいる時は先生からのアドバイスも
登場するが、その時は煮詰まっているので
その直後には素直に聴けず、心理的圧迫感もあるが、
こうして後日再度拝見すると、より深く納得できる
アドバイスばかりだという事にも気付けた。
記録として残っていることはありがたい。
・7/3の名言(笑)
「脳トレは筋トレに似ている。
スピード重視だと歯をくいしばっている。
マウスピースをした方が良さそうだ」
26枚目にしてようやく合格した日のふりかえり。
⇒やはり私はスポーツと比較して
ふりかえりを書いていることが多いと思う。
・算数も苦手だが文章を書くことも苦手と思っていた。
先生から「ふりかえり文がいいんですよね~」と
おっしゃっていただき、
「そうか?どこが?なにが?」と思っていたが、
改めて読み直すと「ほんとだ!面白い!」となった。
日々書いて、送信して、ハイ!終わりの
作業になっていたので、こうしてふりかえりを
読みなおして振り返ることの意味深さも感じられ、
結果よし!
・また、なぜ毎日書けるのかな?と思った時、
毎回プリントに対して
自分なりの対策を講じているから、
それがどうだったか?という事について
書いているように思った。
→それならば、何を書こうか?と悩まずとも、
結果を書く、記録を残すといった感覚で
書いていけばいいんだとわかりました。
・この2ヶ月間の中で、プリントを学習した
直後にふりかえりを書く時間が無かったのか、
2時間後に書こうと試みたようだが
何も書くことが無いという日があったようです。
→そのことに対して先生からは、
「体験することで生まれた気づきというのは、
無意識領域にあったものが、意識できる領域まで
浮上してきたようなものなので、それを
すぐ捕まえて言語化しないと、またすぐ
無意識の底に戻っていってしまうんですね~」
とアドバイスをいただき、
なるほど…と思いました。
・「らくだプリントをやるようになって、
何が変わりましたか?」の問いには、
まだ明確なものはありませんが、
日々のふりかえりを書くだけでなく、
こうしてまたまとまった期間ごとに
そのふりかえりをまとめてみることによって、
何が変わったか?ということよりも
その実践そのものが、
変わっていることのように感じた
7〜8ヶ月めのふりかえりのまとめです!
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(引用ここまで)
わたしはAさんから送られて来るふりかえり文を
すべて読んでいるんですが、
昨年11月〜今年の2月分のように
日々のふりかえり文をご紹介していないので、
このふりかえり文だけを読まれても、内容について
イメージしにくい箇所もあったかもしれません。
それでも、らくだメソッドの学習においては、
人から評価されなくても、
自分自身の「できる」実感を積み重ねていけるし、
そのこと自体が、学習を継続していく
モチベーションになり得る点については、
よくわかるふりかえり文だったとおもいます。
大人の方がらくだメソッドで学習される場合はとくに
算数の教科勉強自体ができるようになること自体が
学習の主目的ではないケースが多いわけですし、
日々の学習を積み重ねていくことで
育つ力が何であるかについては個別に異なるので、
それをアタマで理解しても仕方がありません。
でも、ずっとふりかえり文を書かれている
Aさんの文章を読んで刺激を受け
その楽しさ、面白さに目覚めたのか、
最近、別の塾生が毎回ふりかえり文を書いて
わたしに送ってくるようになりましたし、
こうして学習プロセスを丁寧にふりかえり、
言語化し記録に残していくことによって、
学習を何倍も楽しむことが可能になることを
指導者のわたし自身も改めて気づかせてもらった
Aさんのふりかえり文でした。