岡田謙三「弱くてはいけない。強くてもいけない。」（今日の名言・その74）
2024/02/20
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弱くてはいけない。
※岡田謙三（1902〜1982・神奈川県横浜市出身の洋画家）のことば
※冒頭の画像は『自画像』（1939年頃・秋田市立千秋美術館蔵）
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前回この「今日の名言」で取りあげた
篠田桃紅さんが2015年に出されたエッセイ集
を読んでいて、この言葉を見つけました。
篠田さんが書かれていた文章によると、
岡田謙三さんという人は
常に「何が本当の美なのか」を探り、
そうした問いを追究されていた人だったそうです。
岡田さんが晩年、言っていたこの言葉を、
今でも時折想いおこしていると
篠田さんは回顧しながら紹介されていました。
弱くも強くもないもの、
しかも新しくも古くもないもの、
そしてどんな様式も持たないもの・・・
この５つ、すべてあてはまらないものなんて、
ホントにつくれるのでしょうか？
ちょっと言葉で表現しようのないものですよね。
何らかの目標を立てて、それを目指したら、
この５つのうちのどれかには
たぶんあてはまってしまうでしょうから。
でも、そもそも美とは
何かを目指して生み出せるのでしょうか？
そして、「〝美〟とは〜です」と、
そもそも言葉で表現できるものでしょうか？
篠田さんが
「それは何もないようなものですね」と返すと、
「そうだよ、空気みたいなものが一番いい」と
岡田さんは言われたとのこと。
そんな、やりようもないようなことをやること、
言語化できないようなモノにこそ
美は宿るものなのかもしれません。
巴里風景
少女
銀
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※（その61）の最後にその60以前の記事一覧を載せています
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