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なるべく1度で約分しなさい(その3)

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なるべく1度で約分しなさい(その3)

なるべく1度で約分しなさい(その3)

2024/07/27

昨日7/26に投稿した記事の続きで、

らくだメソッド分数の約分教材について

3回目となりました。

 

昨日の記事では、(その1)の記事に対しての

わたしのコメントを記したうえで、

小学校4年分数の約分教材9枚が

どんな発想に基づいてつくられているか

開発者・平井雷太さんの文章を紹介したんですが、

らくだメソッドの約分教材について、

全体像が多少は垣間見えたでしょうか。

 

平井さんは次のように書いていました

 

ある分数を見たときに、

「これはもっと約分できる」

「これ以上約分できない」という

とっさの判断ができるようにする

 

2数から共通の要素(最大公約数)を

瞬時に抜き出す能力を育てる

 

このように文で書くと簡単ですが、

これらは極めて

ハードルの高い課題だと言ってよいでしょう。

 

しかも、なぜそれができないのか、

その原因、理由はひとり一人個別に異なり

実際にやってみないと見えてきません。

 

でも、やってみれば、だれでも確実に

個別の課題が可視化され、

しかも、その課題に対し

誰からも急かされることなしに

自分のペースでアプローチできることが、

らくだメソッドの他の教材にない

特徴だと感じているので、

今日はこれについて書いてみようとおもいます。

 

 

勉強ができない人というのは、

たいてい、勉強ができないと

自分でおもいこんでいるだけなので、

本当は、できないのではなく、

やっていなかっただけ、

やろうとしていないだけなんですが、

言い換えると、

自分の課題を知らない人、

自分の課題を自分で見ようとしていない人

という言い方もできるでしょう。

 

 

平井さんの文章にもあったように、

らくだメソッドの分数約分単元にあたる

小4-33から小4-41まで9枚のプリントは、

易しい問題から徐々に難しくなっていく形の

スモールステップで構成されていて、

1枚1枚のプリントに

1つの新しい要素(課題)が盛り込まれています。

 

ミスの数が3個以内で、

めやす時間台でできていれば

次のプリントに進んでいいというルールで

学習を進めて行きますが、

塾生によっては(大人も含め)

この単元を通過するのに、

過去には1年以上かかることもありました。

 

でも、個別に能力差があるのはアタリマエで、

早い遅いは本質的な問題ではなく、

大事なことは、

時間をかけてでも

できるようになるかどうか

その人に合ったやり方、合ったペースで

やれるかどうかです。

 

たとえば、一昨日の記事で、

塩坂くんの書いたブログ記事を紹介しましたが、

それは、彼のことを

模範として示したいからではありません。

 

つまり、他の人が塩坂くんのようになることを

目指す必要などは一切なく、

個別に異なる固有の課題を自ら知って、

それに対し、自分に合ったやりかたで

チャレンジできることこそが大切なので。

 

算数、数学のような科目の場合、

できない理由は、

学習を進めるのに適切な手順を知らず、

自分が取り組むべき課題の

〝難易度設定〟を間違えていることがほとんどです。

 

そしてその課題は、一つひとつ順を追って

自分にできているところを見つけて

そこからアプローチする必要があるんですが、

わり算ができないのに、

分数の約分問題を解こうとしてもできません。

 

野球でヒットを打って

一塁に行ったプレイヤーが、

二塁、三塁と順番に回らずに、

ホームベースに行こうとするようなものです。笑

 

でも、逆に言うなら、適切な手順に沿って

一つひとつやっていけば、

だれでも確実に

できるようになるということでもあるわけで。

 

 

たとえば、分数の約分問題導入の1枚目

小4−33のプリントの場合(次の画像)、

1番から54番の問題までは、

2でわるか、3でわるかがすべて書いてあります。

 

しかも、二度わる必要がある問題は1つもなく、

書かれている指示通り、

ただやればいいだけなので、

分数の約分問題というより

「わり算」の問題なのです。

 

でも、55番から99番の問題では、

「2または3で約分しなさい」と書かれていて

2でわればいいのか、3でわればいいのかが

ひとつひとつの問題には

書いてありませんから、

ひとつひとつの問題を見て

自分で判断しなければいけません。

 

 

分数をみて、2か3か

どちらで約分できるかが瞬時に判断がついて

自分でスッと答が出せる習熟度を獲得することが

このプリントの学習課題と言ってよいでしょう。

 

つまり、合格のめやす

「ミス3個以内」で「7分台でできる」という

2つの条件を満たしていれば、

このプリントがほぼ出来ているとみなすわけです。

 

 

この続きはまた明日に!

 

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