2025年のふりかえり「年間読書ベスト24」(その11)
2026/01/30
2025年のふりかえり「年間読書ベスト24」も
今日で11回目の投稿となりました。
これまでの記事を読んでいないと
今日これから投稿する記事の内容が
わからなくなることはありませんが、
未読記事が気になる方は、次から先にどうぞ!
内容や紹介している本は→で示しています。
→全体の概観、前提についてなど
→その1の続き、24冊のリンク集
→⑩リットミュージック編『インタビュー:坂本龍一』
→㉑阿部洋一『それはただの先輩のチンコ』
→24冊に漏れた雑誌、ムック本などについて
→⑫戸谷洋志『Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲』
→⑪エルケ・ヴィス『QUEST 質問の哲学』
→⑨フェリックス・ファブリック『本当のわたしを見つけにいこう』
→⑤アルボムッレ・スマナサーラ『ヴィパッサナー瞑想』
→⑦小室直樹『数学嫌いな人のための数学』
さて、これまでのふりかえり記事では
選んだ24冊の本から1冊ずつ取り上げて
コメントを書いてきましたが、
本日の記事では次の3冊を取り上げます。
⑬崎谷博征『水と命のダンス 生命の根源に迫る水の驚異的メカニズム』
なぜこの3冊かというのは、
わたしの非常に個人的な理由ではあるんですが、
過去に同じ著者による著作を読んだことがあり、
過年度の年間読書ふりかえりで
取り上げたことがある著者の
著作ということだったんですが。
もちろん、どんな本を読んだときでも
同じ著者の本をまた読もうという気持ちに
なるわけではありません。
最初に読んだ1冊に、
心を動かされるようなことや
自分が求めていたこと、
おもいがけない気づきを生み出すようなことが
書かれていた場合でなければ、
同じ著者の本をまた読もうという気持ちには
たいていなりませんからね。
塾生の皆さんに教室でよく話していることは、
「まず、本を読むときは、
自分の中にどういう問いがあるかを意識しよう」
「自分の中にある問いに基づいて
著者、著書を選ぼう」ということです。
言い換えると、
自分の行動や思考の起点がどこにあるのかに
常に自覚的であるよう努める
ってことなんですが、
これは、セルフラーニングを実践する上で
非常に重要な姿勢なんですね。
こんにちではインターネットが発達したので
うまく検索すれば、
良い本と出会える確率も高くなりました。
でも、ネット上にある情報は玉石混交で
さまざまなバイアスもかかっていて
すべてがフラットな状態ではありません。
したがって、選本するときに、
本をたくさん読んでいる読書家に相談したり、
図書館司書のような
本の専門家に聞いたりすることができれば、
いわゆるレファレンスということなんですが、
自分ひとりだけで選ぶよりは
選択できる幅が拡がり、
選べる本の質も上がるのではないかと。
そういう意味でも
このブログで繰り返し繰り返し書いているように、
質問する力、問いを立てる力が
何よりも重要!ってことになってくるわけです。
自分の中の問いを意識することなく
闇雲に本を読んだり、
自分の問いと無関係に
書かれている事柄を頭の中にインプットするような
本の読み方をしたりしても
結局、著者と読者は別の人間ですから、
そうした形で頭にインプットした情報は
いかに実践するかという段階になると、
残念ながらうまく使えないことが
ほとんどなんですね。
それで、
「この著者はなぜこういう本が書けたのか?」
という問いを立てて、
その著作を産み出した起点を探って、
著者の精神構造に迫って行こうとする姿勢が
大切だとおもう次第です。
そうなると、1冊読んだだけで
著者の精神構造に迫るというのは易しくはなく、
同じ著者の本を数冊読んでみるというのが
必要になってくるわけです。
以下3冊への個別コメントを。
⑬崎谷博征『水と命のダンス 生命の根源に迫る水の驚異的メカニズム』
これまでにも崎谷医師の本については、
このブログで何度も取り上げてきたので、
関心ある方はタグで辿ってみてください。
身体の約60%を占めているのが〝水〟ですから、
その水の質が健康を左右するというのは、
至極分かりやすいようにおもいます。
細胞内の水の質を高め、
エネルギー代謝を最適化するためには、
水を闇雲に摂ればいいってわけではありません。
また、本書には水についてだけでなく、
代謝を最適化するために、糖をきちんと摂取し、
植物油脂をできるだけ摂らないということにも
触れられています。
植物油脂をできるだけ摂らないことが
なぜ重要かについては、
2025年4月に出版された同じ著者の
『図解・その油が寿命を縮める』がオススメ。

わたしが初めて読んだのは『働く男』でしたが、
すっかり源さんのことが好きになり、
最初に出た『いのちの車窓から』は、
単行本で読んだのに、
文庫化されたときには、単行本にはついていない
文庫版あとがきを読みたいという
ただ、それだけの理由で文庫を購入しました。
源さんの文章は、終始一貫として
坦々とした語り口で描写されていて、
大きく見せようと気負ったところも
卑小に縮こまったところもなく、
その時々のありのままの心象風景が
等身大に伝わってきます。
〝いま、ここ、自分〟に基軸を置いて
日々を生きるっていうのは、
こういうことをいうのかなとおもいました。

ふつう、対人関係という言葉を聞くと、
目の前の人とのコミュニケーションとか、
会社での人間関係とかを
おもい浮かべる方がほとんどでしょう。
でも、実はそれ以前に、
日常的に自分という人間をどう認識し、
自分自身とどのように対話し
内面の世界をどう形づくっているのかが
非常に大切なんだということが
とてもよく理解できる1冊。
著者最初の著作、2006年に発刊された
『普通がいいという病』を初めて読んだのは
2009年の秋頃のことでした。
その読書記録はこちらに書きましたし
このブログでも、泉谷閑示さんの本は
何度か引用して紹介したことがありますが、
初めて読まれる方は、
『普通がいいという病』をオススメします。




