2025年のふりかえり「年間読書ベスト24」(その15)
2026/02/03
2025年のふりかえり「年間読書ベスト24」も
今日でかれこれ15回目となるので、
未読記事が気になる方は、次から先にどうぞ!
内容や紹介している本は→で示しています。
→全体の概観、選ぶ前提条件についてなど
→その1の続き、24冊のリンク集
→⑩リットミュージック編『インタビュー:坂本龍一』
→㉑阿部洋一『それはただの先輩のチンコ』(略称『それチン』)
→24冊に漏れた雑誌、ムック本などについて
→⑫戸谷洋志『Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲』
→⑪エルケ・ヴィス『QUEST 質問の哲学』
→⑨フェリックス・ファブリック『本当のわたしを見つけにいこう』
→⑤アルボムッレ・スマナサーラ『ヴィパッサナー瞑想』
→⑦小室直樹『数学嫌いな人のための数学』
→⑬崎谷博征『水と命のダンス 生命の根源に迫る水の驚異的メカニズム』
⑮星野源『いのちの車窓から2』
⑱泉谷閑示『「自分が嫌い」という病』
→④溝口雅子『Notionなんでも事典』
㉒落合陽一、山口周ほか7名『Chat GPTは神か悪魔か』
→2015〜2024年の10年分読書ふりかえりブックリスト
→⑭若杉逸平&うちやまともみ『対話について対話しよう』
㉓石田光規『自己決定の落とし穴』
⑥前野隆司『人はなぜ「死ぬのが怖い」のか』
さて、昨日(その14)の記事で投稿した内容を
端的に言うと、
複数の本を〝編集的に読む〟ってことでしたね。
当塾で基本教材として使用している
らくだメソッドが開発される上で
編集工学研究所・松岡正剛さんの影響が
非常に大きかったことは
これまで投稿してきた記事で
何度も触れてきました。
それで、本日の読書ふりかえりで取り上げる本は
その〝編集〟つながりで
⑧白石正明『ケアと編集』 です。
著者の白石正明さんは、
1996年から2024年3月まで
医学書院という老舗の出版社に勤めておられ、
定年退職後フリーの編集者に。
退職にあたり雑誌『精神看護』2024年3月号で、
白石さんが25年にわたって編集されてきた
シリーズ「ケアをひらく」43冊を
ご自身で解説する特集記事が組まれたことも。
「ケア」は、主に医療や看護の世界で
使われている言葉であり、
「編集」は、書物や雑誌、映像や音楽の世界で
使われることが多い言葉なので、
この両者に、どんなつながりがあるか
すぐピンと来るような方は少ないでしょう。
でも、だからこそ、
定年退職された1年後に出版された
この新書スタイルの小さな本には、
白石さんがそれまで編んできた本や
著者との出会いで紡ぎ出された物語と、
ギュッと濃縮された価値が
イッパイ詰まっているように感じるわけですが。
じつは、もう随分前のことなんですが、
白石さんと一度だけお会いしたことがあります。
2002年の夏、埼玉に住む知人が、
べてるの家に興味をもち
映画「ベリーオーディナリーピープル」の
ビデオ上映会をやりたいと希望され、
その企画のお手伝いをさせてもらったんですが、
そのとき白石さんが参加して下さったんです。
ちょうど『べてるの家の「非」援助論』が
出版された直後の頃でした。

記事冒頭の写真で『ケアと編集』の右側に並べた
べてるの家・向谷地生良さんの著書
『向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?』は
インタビュアーが白石さんで、
内容が重なる箇所もあり、
この読書ふりかえりで本を選ぶ際のルール
⑴同一著者の本は二冊以上挙げない
⑵同じ傾向、ジャンル本の重複をなるべく避ける
に抵触してしまうため、泣く泣く
24冊の中には含められなかったんですが、
『ケアと編集』とセットで読んでほしい
抱腹絶倒の1冊。
さいごに、本書に関連するYouTube動画を
3本シェアしておきますので、
ぜひこちらもご覧ください。
【白石正明】ケアと編集 方法ではなくスタンス!
傾き、リズムに合った波にのる
※関連記事
・向谷地生良『どんな種が蒔かれても実る黒土のような場』(今日の名言・その34)






