TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その5)
2026/02/14
〔平匡のマンション・リビングにて〕
津崎平匡:恋人とは、なろうとしてなるものなんでしょうか?
森山みくり:やってやれないことはないと思います。
平匡:みくりさんの恋人の定義とは?
みくり:一緒に、ご飯を食べたり…
平匡:食べてますし、暮らしてます。
みくり:…何処かへ遊びに行ったり…
平匡:友達と行けばいいじゃないですか。
みくり:……
平匡:恋人なんて、特にいなくても困らないし、無理をしてまで作る必要はないと思います。
みくり:あ…スキンシップはどうでしょう?
平匡:!
みくり:嬉しい時にハグをしたり、疲れた時に甘えたり、よしよしと頭を撫でてもらったり、そういう癒しあいの関係が恋人なのでは?
平匡:……
みくり:ありますよね、あー疲れたーハグされたいなーって思うとき…
平匡:〔首を傾げ……〕
みくり:〔思わず平匡と同じ方向に首を傾げ……〕
平匡:〔さらに深く首を傾げ……〕
みくり:〔同じように首を深く傾げ……〕
平匡:〔平匡が首を戻したらみくりも同じように戻して……〕たとえば、そうなったとして…
みくり:はい。
平匡:それを職場と言えるのでしょうか?
みくり:!
平匡:……
みくり:もちろん、仕事は仕事としてきちんと区別します。甘えもなしです。あくまでも業務時間外に、恋人タイムを設けるということです。
平匡:ハグをして、癒やし合う……
みくり:はい、それ以上は望みません!
平匡:……そんなに癒されたいなら、こんな形式的なものじゃなくて、本当の恋人を作ればいいじゃないですか。
みくり:!
平匡:……
みくり:わたしは……恋人のおいしいところだけが欲しいんですっ!
平匡:!
みくり:……
平匡:〔視線を落とし、小さくため息をつく〕
みくり:!
平匡:〔困り果てて、眉間にしわを寄せ、なにか言おうとする〕
みくり:〔平匡の話を遮って〕あっ、いいです!
平匡:!
みくり:いま、急いで結論を出さなくても……
平匡:……
みくり:すみませんでした、こんな時間まで。













※TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第5話より
COMMENT:雇用主と従業員という関係のなかで、恋人同士のように振る舞おうというみくりさんの提案から、その関係にどう違いがあり、どのように折り合うかが二人の間で浮き彫りになってきたシーンです。
この辺りについても(その3)のコメントに記した「対幻想」「共同幻想」というキーワードで関係性の違いが読み解けるように感じたんですが、詳しくはまたいずれ記す予定。
なお、2020年コロナ禍のために再編集されて放映された特別編では、2016年の本放送時になかった未公開シーンがいくつかあるんですが、上に引用した部分のうち、みくりの台詞「ありますよね、あー疲れたーハグされたいなーって思うとき…」の後で二人が首を傾げるシーンがそのひとつ。本放送のときには傾げる回数が2回だったのが、特別編では3回に増えてました。
この続きはまた明日!


