TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その22)
2026/03/03
2/10からこのブログでは、
TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集を
お届けしているんですが、
この記事で22回目になりました。
『逃げ恥』は〝社会現象〟と言われるほど、
大ヒットしたTVドラマではありますが、
観たことがない方もいらっしゃることを意識して、
敢えてストーリーがはっきりわからないように、
1話につき1シーンずつ引用して
ランダムに紹介しています。
2/20に最終回の第11話まで一巡し、
その翌日から二巡目に入っているんですが、
今日は第11話から、平匡のマンションでの
みくりと平匡のやりとりを。
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〔平匡のマンション・洗面所(夜)にて〕
みくり:〔風呂の中に一人で籠もっている〕
平匡:〔風呂のドアをノックする〕
みくり:〔浴槽内でうずくまっていたみくりが顔を上げる〕
平匡:お仕事中すいません。話してもいいですか?
みくり:……。
平匡:面倒を避けて避けて、極限まで避け続けたら、歩くのも、食べるのも面倒になって、息をするのも、面倒になって、限りなく、死に近づくんではないでしょうか?
〔しばし、間〕
みくり:〔風呂のドアの方を見て〕はい?
平匡:〔風呂のドアの外に座る〕生きていくのって、面倒くさいんです。
みくり:……。
平匡:それは、一人でも二人でも同じで、それぞれ別の面倒くささがあって、どっちにしても面倒くさいんだったら、一緒にいるのも手じゃないでしょうか。
みくり:……。
平匡:話し合ったり、無理な時は、時間をおいたり、騙し騙しでも、何とかやっていけないでしょうか。やってやれないことはないんじゃないでしょうか。
みくり:……。
平匡:みくりさんは、自分のことを普通じゃないと言ったけど、ぼくからしたら、今更です。
みくり:!
平匡:とっくに知ってました。大したことじゃありません。
みくり:……。
平匡:世間の常識からすれば、ぼくたちは、最初から普通じゃなかった。今更ですよ!
みくり:……。
平匡:〔立ち上がって〕青空市、たのしみにしてます。おやすみなさい!
〔平匡、洗面所から出てゆく。みくり、泣く〕
みくりM:(うまくいかないとき、待っててくれる人。信じてくれる人。見失っちゃいけない)
みくりM:〔涙を拭いて〕(立て直そう。ひとつひとつ。立て直そう。ゆっくりでも)












※TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第11話より
COMMENT:ドラマ『逃げ恥』は全11話あるんですが、今日で2巡して(その22)まで来たので、明日からはまた第1話に戻って3巡目に入り、8巡目(その79)まではこのやり方でセレクトしているんですが、ドラマが後半に進むにつれていいシーンや名言が増える傾向にあるためか、(その80)から(その100)まではこの限りではありません。
お風呂に籠もってしまったみくりに、平匡がドアの外から語りかける最終話のこのシーンも印象深く残っていますね。一昨年の5~7月に逃げ恥が再放送されていたとき、ちょうど100分de名著で吉本隆明さんの『共同幻想論』をやっていたので、幻想領域の三分類「個人幻想」「対幻想」「共同幻想」を理解するのにもってこいのドラマだと気づいたんですが、そんなこと考えながら逃げ恥を観ていた人間はわたしぐらいかもしれません。笑
たとえばこのシーンの前、303カンパニー第三次経営責任者会議では、みくりが心のシャッターを閉じ、「面倒を背負う必要はありません」と言い残して、一人でお風呂に籠もってしまいましたが、家事分担という「対幻想領域」の問題に、会社経営という「共同幻想」領域にある経営的視点をそのまま適用しようとしても、ぎくしゃくしてしまうのは当然なんですね。
それまで逃げてばかりいた平匡でしたが、みくりの「面倒を背負う必要はありません」に対し、面倒に感じることを否定しないで「一人でも二人でも、生きるのって面倒くさいんです」と応じ、「どっちみち、面倒くさいんだったら、二人でいるのも手じゃないですか?」と、二人が生み出す対幻想的世界に可能性を見出しながらも、今度ばかりは逃げずにちゃんとみくりと向き会おうとします。
平匡の「だましだましでも何とかやっていけませんか?」ってセリフには、自分のことをわかってもらおうとか、互いにわかり合えることを目標に置いていない姿勢が感じられるし、また「世間の常識からしたら、ぼくたちは最初から普通じゃなかった。今更ですよ」というセリフからは、「世の中的にはこういうのが正しい」とされる共同幻想を迎合しない姿勢が感じ取れてイイですね。そもそも合意形成とは、相手と自分の考えがすべて同じになることでなくて、たとえ気持ちがズレていても、相手とわかり合えないままでも、相手との接点を見つけようとすることなのですから。
『逃げ恥』名セリフ&名場面集をFacebookに投稿していた2020年秋頃から、もしかしたら二人は結婚するんじゃないかと予感のようなものがあったんですが、それについては長文のblog記事で7回に分けて書きましたので、未読の方はどうぞ!
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その1)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その2)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その3)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その4)
この名セリフ&名場面集で紹介しているセリフは、2020年に放映された『逃げ恥・ムズキュン特別編』を土台に、野木亜紀子さんの『逃げ恥シナリオブック』を参考にしています。また、このブログでなぜ『逃げ恥』の名場面&名セリフ集を連投し始めたかについては、(その1)の記事に記したコメントをお読みください。さらに詳しく知りたいという物好きなお方(笑)は、次の記事をはじめとしてタグ「逃げ恥」を付している過去記事等(とくに2021~2022年に投稿)を適宜アクセスください。
・ドラマ逃げ恥「平匡さんの自由意志です。どうしますか?」(「今日の名言・その13」)
・TVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」原作マンガ(全11巻)のこと
この続きはまた明日に。(^^)/
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