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TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その33)

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TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その33)

TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その33)

2026/03/14

2/10からこのブログでは、

TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集を

お届けしているんですが、

この記事で33回目になりました。

 

『逃げ恥』は〝社会現象〟と言われるほど、

大ヒットしたTVドラマではありますが、

観たことがない方もいらっしゃることを考慮して、

敢えてストーリーがはっきりわからないように、

1話につき1シーンずつ引用して

ランダムに紹介しています。

 

3/4の記事から三巡目に入っているんですが、

今日は最終回、第11話の

9分ちょっと過ぎたあたりで、

タイトルバック直前の

みくりと平匡がフリップボードを使いながら

やりとりするシーンを。

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〔平匡のマンション・リビングにて〕
森山みくり:……結婚して専業主婦になるということは、生活費の保証、つまり、最低賃金を貰うということとイコールだと思うんです。でも、最低賃金はあくまで最低賃金。食わせてやっているんだから黙って働けと言われても、限界があります。

津崎平匡:でも、そんな横暴な雇用主ばかりじゃないでしょう。

みくり:はい。いい雇用主の元で、ストレスもトラブルもなく働けるのなら、最低賃金でもいいのかもしれません。

平匡:つまり、雇用主次第であると。

みくり:一般企業なら、人が大勢いて人事異動もあります。昇級や賞与など、従業員を客観的に評価するシステムもある。でも夫婦の場合、一対一なんです。夫が評価しなければ、妻は誰からも評価されない。

平匡:……

みくり:つまり、現状の、専業主婦の労働の対価は、

〔フリップボードに書き加えて〕

みくり:この基本給プラス「雇用主の評価(愛情)」ということになります。

平匡:しかし、愛情は数値化できません。

みくり:そうなんです。極めて不安定な要素なんです。雇用主の気まぐれで、いつでもゼロに成り得る。

平匡:……その場合、最低賃金労働が続くというわけですね。

みくり:労働時間の上限もないんです。下手をすれば、ブラック企業になりかねません。従業員として、この労働条件のもとでやっていけるのかどうか、不安があります。

平匡:……〔考え込んでいる〕……

みくり:プロポーズは、嬉しかったんです。平匡さんと結婚したくないとか、そういうことじゃなく……

平匡:そもそも、従業員なんでしょうか?
みくり:え?
平匡:夫が雇用主で、妻が従業員。そこからして間違っているのでは?
みくり:……?
平匡:主婦も、家庭を支える立派な職業である。そう考えると、夫も妻も「共同経営責任者」。
みくり:共同、経営責任者?
平匡:この視点で、僕たちの関係を再構築しませんか?
みくり:……
平匡:雇用関係ではない、新たなるシステムの再構築です。愛情があればシステムは必要ないとも思いましたが……そんな簡単なことではなかったようです。
みくり:……
平匡:上手くいくかはわかりませんが……
みくり:やります!
平匡:
みくり:やらせてください!
平匡:……
みくり:……
平匡:やりましょう、共同経営責任者!
みくり:なりましょう、CEO!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第11話より

 

COMMENT:最終回も名シーン名言の嵐でしたが、タイトルバックが現れるまでのわずか12分余の間に、濃密なシーンがギュッと詰まってましたね。1つ前の第10話ラストでみくりが平匡からのプロポーズを素直に受け入れられなかったモヤモヤと、青空市の仕事で突き当たったモヤモヤの2つをつき合わせることで、その双方について何が問題なのか構造を理解し、解決の道が拓けていく展開など、ホント素晴らしいの一言!千木通り商店街のせんべい店「おとぎや」店主から、「仕事だろう?金貰ってんならしっかりやれよ!」と痛烈な一言を浴びたことも、みくりにとってちゃんと課題解決の糸口になっていたわけで。

 

まずやってみて、得られた結果を観察して問いを立て、自分のアタマで考えてみる・・・このシーンでのみくりと平匡のやりとりは、自分の言いたいコトを一方的に押しつけるわけでも、相手の意見に無条件に従おうとしているわけでもなく、両者が対等な関係のなかで模索し、ともに新たな道をつくりだそうとしている意味で、〝対話〟になっているように感じました。みくりと平匡を始め、このドラマの登場人物はみな体験から学習し、変化成長を遂げるプロセスが垣間見えるんですね。

 

「井上さんはなぜTVドラマ『逃げ恥』のシーンを毎日投稿しているんですか?」と聞いて下さる方があるんですが、その理由については(その1)の記事に記したコメントをお読みください。そもそもの発端となったのは、わたしがドラマ『逃げ恥』を見始めたタイミングと、NHK-Eテレの番組「100分de名著」で吉本隆明さんの『共同幻想論』を採り上げたタイミングが重なって、『逃げ恥』名セリフ&名場面集を2020年夏頃からFacebookに毎日投稿し始めたことでした。


『共同幻想論』は戦後日本で最も難解とされている書物ですが、ドラマ『逃げ恥』を繰り返し観ているうちに、吉本さんの言われる3つの幻想領域の特徴とつながりがスッと理解できるようになったばかりか、ガッキーと源さんはもしかすると結婚するんじゃないかという予感が2020年秋頃からわたしの中に芽生え始め、皆さんご存知のようにその半年後にはそれが現実になったということがあったからです。それについてはこのブログで7回に分けて書いたので、未読の方は以下の7記事を、また3つの幻想領域についてはタグ吉本隆明を付した記事をどうぞ!

ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その1)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その2)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その3)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その4)

ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その5)

ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その6)

ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その7)

 

この名セリフ&名場面集で紹介しているセリフは、2020年に放映された『逃げ恥・ムズキュン特別編』を土台に、野木亜紀子さんの『逃げ恥シナリオブック』を参考にしています。また、さらに詳しく知りたいという物好きなお方(笑)は、次の記事をはじめとしてタグ「逃げ恥」を付している過去記事等(とくに2021~2022年に投稿)を適宜アクセスください。
ドラマ逃げ恥「平匡さんの自由意志です。どうしますか?」(「今日の名言・その13」)

TVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」原作マンガ(全11巻)のこと

『脚本家・野木亜紀子の時代』を読み始めています

 

本日の記事で三巡目が終了したので、

明日からは再び第1話に戻り

四巡目がスタートします。ではまた(^^)/

 

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