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読書会『はみだしの人類学』レポート

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2021/08/02

つんどくらぶ 第28回 開催レポート

にんげん図書館と寺子屋塾の共催で2015年から開催している読書会つんどくらぶもまもなく丸6年になるんですが、7月17日14:00〜17:00中村教室にて28回目を開催しました。以下レポート記事です。

前回に引き続き、松村圭一郎さんの『はみだしの人類学』(NHK出版・学びのきほんシリーズ)をとりあげ、第3章と4章を7名で輪読。第3章の終わりに「ひとつの見方よりも複数の見方を手にしていた方が生きやすくなるし、それこそが文化人類学的な知の技法の鍵」とあったのですが、音読し、皆さんと意見交換していくうちに、その内容がよりリアルに伝わってきたように感じています。

この本を読む前からフィールドワーク、実体験の大事さは意識しているつもりでしたが、今の日本になぜ生きづらさを感じている人がいるのかという問題や情報リテラシーというテーマとそのことを結びつけて考えたことはなかったので、読み進めていくうちに頭の中に散らばっていた様々なワードが有機的につながっていく感覚を覚えました。4章で触れられている〝直線の生き方〟と〝曲線の生き方〟についても、直線は×で曲線は◎という提示の仕方でなく、どちらも必要なトレーニングなんだという表現に感銘を受けました。

本書は最初から最後まで平易な分かりやすいコトバで書かれ、文化人類学のとても優れた入門書であると同時に、文化人類学にとくに興味関心がない人が読んでも多くの発見がありそうです。つんどくらぶで本書を取り上げるのは今日で終了ですが、引き続き多くの人に読んで欲しいとおもえる大事な1冊になりました。

 

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