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わたしが『佐藤可士和の超整理術』を推す理由

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わたしが『佐藤可士和の超整理術』を推す理由

わたしが『佐藤可士和の超整理術』を推す理由

2023/01/20

金曜は読書関連の話題を投稿していますが、

今日の記事はマネジメントにも関連する内容です。

 

グラフィックデザイナーでありアートディレクター

佐藤可士和さんを知っていますか?

 

可士和さんの名前を知らない人でも、

可士和さんが制作に関わった

次のロゴを全く見たことが無い人は皆無でしょう

 

単行本の初版が2007年9月に出された本書は、

可士和さんにとって最初の著書なんですが、

デザイナーが書いたビジネス書という点で

何より画期的だったようにおもいます。

 

わたしは2006年にNHK総合TVで放映された

『プロフェッショナル仕事の流儀』で

可士和さんのことを初めて知って

興味をもったのが、

本書を読むに至ったきっかけでした。

 

また、NHK-Eテレの『課外授業 ようこそ先輩』で

2010年に可士和さんの母校に通う

小学6年生の子どもたちに向けて行った授業は、

「インタビューゲーム」とほぼ同じ内容だったので

驚いてしまったんですが、

その番組の中で可士和さんが子どもたちに語っていた

「(デザイナーというのは)コミュニケーションの

お医者さんみたいな仕事なんだ」という言葉は、

デザイン思考の土台になる考え方であり、

コミュニケーションのデザインという発想は、

教育や学習というテーマにそのまま応用できる

重要な視点でもあるので、

ファシリテーションを学ぶ際の導入レクチャーに

しばしば使わせてもらっています。

 

本書には、「身体で覚える」「無意識を意識化する」

「他人事を自分事にする」

「相手の中にある答を引き出す」など、

わたしが寺子屋塾の教室でも

よく口にしている単語や言い回しが

たくさん登場するんですが、

可士和さんの発想や視点は、

インタビューゲームだけでなく、

らくだメソッドや未来デザイン考程という

寺子屋塾で提供している学習ツールと

とても親和性が高いように感じています。

 

寺子屋塾生の塩坂くんが書いた

次の記事も読んでみてください。

 

自分をデザインする(そのまんま太郎のブログ)

 

つまり、何が共通項なのか、端的にいえば、

本質思考とシンプルさにあるんじゃないかと。

 

物事の根源まで立ち返って

本質を掴んでしまえば、余分なモノを削ぎ落とし、

結果としてシンプルなものが立ち現れてきます。

 

デザインって結局のところ、整理術であり、

編集メソッドであり、

問題解決プログラムでもあるんですね。

 

空間や情報の整理が

そのまま思考の整理につながることなど、

多方面に応用できるヒント満載。

 

本書のまえがきを以下にご紹介!


(引用ここから)

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「楽しく、早く、いい仕事をして、人に喜んでもらって、自分もハッピーになりたい」仕事に対して、どんな気持ちで取り組んでいるかと聞かれたら、僕はこう答えます。実現できれば最高ですよね。仕事は人生の糧ですから、楽しくないと意味がないと思うのです。義務感で取り組んでいては幸せになれない。「どうせやるなら、楽しくやりたい」仕事に限らず、すべてのことに対してこう考えています。仕事とプライベートを分けて、仕事は仕事と割り切ってこなし、プライベートの時間を充実させるという考え方は、僕にとってどうも効率が悪い。限られた時間を有意義に過ごすには、仕事も心からエンジョイできるものにすることが、いちばん現実的な解決になると思うのです。
そこで、整理術の登場です。整理、というと、一見重たい響きの言葉です。この言葉を聞いただけで、腰が引けてしまう人もいるでしょう。ですが、僕は整理という行為を、ものすごくポジティブに捉えています。それは、整理を徹底することで、仕事の環境が格段に快適になるからです。もちろん、いくつかのテクニックが必要であり、一朝一夕にできることではありません。スキーやスノーボードのターンの技術を磨くように、少しずつスキルアップしてハードルを乗り越え、ゴールを目指す感じを想像してみてください。
そうやって整理術を磨いていくと、仕事を取り巻く環境がみるみる快適になっていくのが実感できるはずです。それに伴い、仕事の精度も劇的にアップしていることでしょう。この本で僕が述べる整理術とは、整理のための整理ではなく、快適に生きるための本質的な方法論。ですから、デスク周りなどの空間から仕事上の問題、人間関係に至るまで、あらゆる場面に応用できるのです。
仕事のスキルアップをしたいと思っている人や、前向きに仕事に取り組みたいと思っている人にとって、本書のエッセンスが大いに役立つことを願います。僕自身も、整理術を磨いてきたことで、自分でも驚くほど仕事の処理速度が上がりました。頭の中で案件を吟味し、判断を下すまでが、見違えるほど速くなったのです。
現在、僕のオフィス〝サムライ〟で進行しているプロジェクトは、大小合わせて常時30件ほど。「どうしてそんなに速く、たくさんの仕事を進められるのですか?」。よくこう聞かれるのですが、それはまさに、整理術の賜物といっていいでしょう。整理を徹底することで判断力が研ぎ澄まされ、仕事のスキルが格段に上がりました。正確に素早く判断できるようになったのです。このままさらに整理術を磨いていけば、 あと10倍くらいスキルアップできるのではないかと思うほどです。
この整理術、僕は決して義務感で実行しているわけではありません。仕事を快適に進めていきたいと思いつづけているうちに、自然と身についていました。改めて考えると、自分の仕事であるデザインも、クリエイティビティあふれる整理術だと捉えています。なぜなら、ひとつのデザインを生み出すことは、対象をきちんと整理して、本当に大切なもの、すなわち本質を導き出して形にすることだと思うからです。
思えば、小さな頃から、僕は整理することが好きでした。整理した後の、なんともいえないスッキリ感がたまらなかったのです。もやもやした霧がパッと晴れたような爽快感といったらいいでしょうか。そう、整理自体が、僕にとっては何よりのエンタテインメント。その楽しさを追求しているうちに磨きがかかり、いまでは混沌とした社会や時代を相手に、整理を駆使して問題解決するという爽快さが仕事に結び付いています。整理がうまくいった結果、商品のヒットやブランドイメージの向上につながり、クライアントも満足してくれると最高です。
整理はどうも苦手。そんな人も、この本がきっかけとなって意識を切り替えるスイッチが押されると、オセロの駒がみるみる反転するように、整理好きに変わるかもしれません。その結果、仕事にもポジティブに取り組んでもらえるようになれば、言うことはありません。

「整理ってこんなに気持ちのいいものなのか!」スポーツの後のような、この爽快感を、ぜひたくさんの人に味わってほしいと思います。

『佐藤可士和の超整理術』まえがき 全文
 

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