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TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その32)

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TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その32)

TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その32)

2026/03/13

2/10からこのブログでは、

TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集を

お届けしているんですが、

この記事で32回目になりました。

 

『逃げ恥』は〝社会現象〟と言われるほど、

大ヒットしたTVドラマではありますが、

観たことがない方もいらっしゃることを考慮して、

敢えてストーリーがはっきりわからないように、

1話につき1シーンずつ引用して

ランダムに紹介しています。

 

3/4の記事から三巡目に入っているんですが、

今日は第10話の後半部分で

37分ちょっと過ぎたあたり、

平匡のマンション・ダイニングで

ふたりが一緒に餃子をつくっているシーンを。

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〔平匡のマンション・ダイニングにて〕
みくり:ここに水をつけて、こうして、こうして、こうです。
平匡:おお、やってみます。
みくり:はい。
みくり:これから少し、やっさんのところへ行く回数が増えると思います。いろいろ手伝うことになって。
平匡:大変ですね、シングルマザー。
みくりM:(やっさんだけでなく、男の人がわらわらいる状況に最低賃金で駆り出されることになった、とは言いにくい)
平匡:分かった!
みくり:わたしより上手!
平匡:コツを掴みました。 
みくり:平匡さんて、やってみたら色んなことできるんじゃないですか?
平匡M:(できないと思っていたことができる…一つずつ、世界が広がる…仕事を失っても穏やかでいられるのは…今ここにある世界を信じられるからだ)
平匡:みくりさんがいて、よかった。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第10話より

 

COMMENT:前にも書きましたが、このドラマのタイトルはハンガリーの《Szégyen a futás, de hasznos.》(セーニェン・ア・フターシュ・デ・ハスノシュ=逃げるのは恥だが役に立つ)に由来するものです。その言葉にもあるように、目の前の現実から逃げる姿勢は、一般に恥ずかしいとか、良くないことと判断されることが少なくありません。それでも、それがどんな場合にも当て嵌まるわけではなく、「戦う場所は自分でよく考えて選択しなさい」ということであり、また「困難な時代を生き抜くためには、時には逃げることも最善の策となり得る」という、戦略的な撤退や積極的に回避する姿勢を肯定する前向きな教えです。

 

 

このようなことわざが生まれた背景を探っていくと、ハンガリーという国のこれまでの歴史や国民性が色濃く関与しているように感じますし、栗本慎一郎さんの『ブダペスト物語』を読むと、20世紀の学問や芸術等における新しい動き———こんにち〝現代思想〟と言われているものの源流のひとつがハンガリーなどの東欧にあったと書かれています。マイケル・ポランニーの暗黙知や、作曲家バルトークの音楽を筆頭に、そのあたりの話題は個人的に興味が尽きない分野なんですが、あまり深掘りしていくとドラマ「逃げ恥」からは離れて直接関係のない遠い話になってしまうので、ここではこれ以上は触れません。

 

さてこのシーン、みくりの「平匡さんて、やってみたら色んなことできるんじゃないですか?」というセリフが光っていますね。人間の悩みというものは、煎じつめて言ってしまうと、「できるはずのことができないこと」と、「そもそもできないことなのに、それをできると勘違いしていること」の二つしかないからです。

そして、この両者とも認識能力の問題に行き着くので、(その15)の記事で触れた「事実と認識の峻別」や、(その28)の記事で触れた「自己観察」は大きく関係してくるわけですが、こうした悩みに陥らないための具体策として何より必要なのは、「アタマだけで考えていないで、まずやってみようとする姿勢」と言っていいでしょう。それで、「アタマで考えない」「まず手を動かしてやってみる」姿勢は、寺子屋塾の学習においても重要な基本指針としているんですが、こればかりは言葉で指導して何とかなるものではなく、〝教えない教育〟をカンバンに掲げながら、インタビューゲームや経営ゲームなど、体験型プログラムを用いた学習の場を定期的に開催している所以でもあります。

 

結局、その実践を一番妨げているのは、失敗に対する恐れや不安であり、それが無意識レベルにがっちりインストールされているため、無自覚のうちに失敗に対する否定的なジャッジを繰り返してしまうことに。結果として、自己否定的な見方が膨らんで、失敗に伴う痛みを回避する行動ばかりにエネルギーを注いで疲弊してしまうからですが、みくりのセリフの後の平匡のモノローグ「仕事を失っても穏やかでいられるのは…今ここにある世界を信じられるからだ。」や「みくりさんがいてよかった」というセリフからは、平匡にとってみくりの存在がだいぶ大きくなっていることがわかりますね。

 

この名セリフ&名場面集で紹介しているセリフは、2020年に放映された『逃げ恥・ムズキュン特別編』を土台に、野木亜紀子さんの『逃げ恥シナリオブック』を参考にしています。また、このブログでなぜ『逃げ恥』の名場面&名セリフ集を連投し始めたかについては、(その1)の記事に記したコメントをお読みください。さらに詳しく知りたいという物好きなお方(笑)は、次の記事をはじめとしてタグ「逃げ恥」を付している過去記事等(とくに2021~2022年に投稿)を適宜アクセスください。
ドラマ逃げ恥「平匡さんの自由意志です。どうしますか?」(「今日の名言・その13」)

TVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」原作マンガ(全11巻)のこと

『脚本家・野木亜紀子の時代』を読み始めています

 

この続きはまた明日に。(^^)/

 

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