TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集(その38)
2026/03/19
2/10からこのブログでは、
TBSドラマ『逃げ恥』名セリフ&名場面集を
お届けしているんですが、
この記事で38回目になりました。
敢えてストーリーがはっきりわからないように、
1話につき1シーンずつ順番に引用して
ランダムに紹介し、
わたしなりのコメントを記しています。
『逃げ恥』は最終回の視聴率が20%を超え、
ギャラクシー賞やドラマアカデミー賞など、
2016年度に日本国内で放映された
TVドラマに与えられる
名だたる数々の賞を総なめにしました。
また、主題歌による恋ダンスの大ブレイクなど
〝社会現象〟と言われるほど、
大ヒットした名作ドラマではありますが、
観たことがない方も、
今はアマプラなどで手軽に視聴できますから、
この記事にアクセスされたことを契機に
是非ご覧になってみて下さい。
3/15から四巡目に入っているんですが、
今日は第5話の6分弱が過ぎたあたり、
冒頭タイトルバック直後のシーンで、
スリー-アイシステム・休憩スペースでの
平匡と日野、沼田3人のやりとりを。
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〔スリー-アイシステム・休憩スペースにて(昼休み)〕
平匡M:恋人の、美味しいところだけってなんだろう?
〔平匡のマンションでのみくりとのやりとり回想インサート〕
みくり:ありますよね~。あ~疲れた~ハグされたいな~って思うとき。
―――――――
平匡M:(考えたこともなかった。自分の人生に〝ハグ〟の二文字が無さ過ぎて……)
平匡M:(子どもの頃、母親に抱っこされた記憶はある。でも、それ以外となると、35年間、誰にも……)〔悲しくなり落ち込んでくる〕
平匡:……
日野:〔平匡を後からいきなり抱きしめる〕
平匡:〔驚いて〕なんですか!35年が一瞬で埋まりましたよ。
日野:35年?
平匡:あ、いや。
日野:寂しそうな背中してるから、ハグして来いって、沼田さんが。〔と出入口を指す〕
沼田:〔平匡の方を見ていて、ニヤリと笑う〕
平匡:どうしてこういつも鋭いんだ!
日野:マジで寂しかったの?
平匡:違います!違いますけど、少し、自分の人生について考えてしまって……
日野:〔平匡の隣に座って小声で〕ねっ、奥さんと何かあった?
平匡:いえ、別に…
日野:夫婦げんかは、負けておけ!
平匡:えっ?
日野:家庭ってのは、奥さんが機嫌がいいのが一番だから。お互いが力を誇示して、覇権の奪い合いになっちゃったら、どっちかが倒れるまでやり合うことになるから。
平匡:あ、はぁ…
日野:世紀末覇王伝説になる前に、戦いを終わらせた方がいい。










※TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第5話より
COMMENT:平匡の会社「スリーアイ・システム」での同僚とのやりとりは、どれも楽しいですね。台本にない即興のやりとりが生まれたことも少なくなかったとか。このシーンでは、とりわけ日野の「家庭は奥さんが機嫌が良いのが一番。お互いが力を誇示して覇権の奪い合いになったら、どちらかが倒れるまでやりあってしまうから、世紀末覇王伝説になる前に戦いを終わらせた方がいい。」というセリフが光っています。
そもそも〝区別する〟〝分ける〟が言葉の機能であり本質でもあるから、正しさをもとに議論を始めたら、その結果はたいてい分離しか生まないわけですし、そのことを、こんな風に理屈で語ったところで伝わりませんし。そこで『北斗の拳』ですよ。結果として幸福を見つけることができなかった、ケンシロウとラオウの最終決戦が想いだされる「世紀末覇王伝説」ってことばをもってくるところがイイですね〜。まあ、この段階でのみくりと平匡の場合、夫婦げんか以前の問題なんですが。
「井上さんはなぜTVドラマ『逃げ恥』のシーンを毎日投稿しているんですか?」と聞いて下さる方があるんですが、その理由については(その1)の記事に記したコメントをお読みください。そもそもの発端となったのは、わたしがドラマ『逃げ恥』を見始めたタイミングと、NHK-Eテレの番組「100分de名著」で吉本隆明さんの『共同幻想論』を採り上げたタイミングが重なって、『逃げ恥』名セリフ&名場面集を2020年夏頃からFacebookに毎日投稿し始めたことでした。
『共同幻想論』は戦後日本で最も難解とされている書物ですが、ドラマ『逃げ恥』を繰り返し観ているうちに、吉本さんの言われる3つの幻想領域(「個人幻想」「対幻想」「共同幻想」)の特徴とつながりがスッと理解できるようになったばかりか、ガッキーと源さんはもしかすると結婚するんじゃないかという予感が2020年秋頃からわたしの中に芽生え始め、皆さんご存知のとおり2021年5月にはそれが現実になったということがあったからです。これについては7回に分けて詳しく書いたので、未読の方は以下の7記事をどうぞ。
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その1)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その2)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その3)
ガッキーと源さんの結婚を予感していたわけ(その4)
また、吉本さんの3つの幻想領域についてはタグ吉本隆明を付した記事にいろいろ書いていますが、100記事以上あってそれらをすべて読むだけでもかなり骨が折れるでしょうから、ドラマ逃げ恥のセリフを使いながら「個人幻想」「対幻想」「共同幻想」の次元の違いについて説明している次の記事が分かりやすいかもしれません。
・3つの幻想領域の〝次元が違う〟ってどういうことですか?

この名セリフ&名場面集で紹介しているセリフは、2020年に放映された『逃げ恥・ムズキュン特別編』を土台に、野木亜紀子さんの『逃げ恥シナリオブック』を参考にしています。また、さらに詳しく知りたいという物好きなお方(笑)は、次の記事をはじめとしてタグ「逃げ恥」を付している過去記事等(とくに2021~2022年に投稿)を適宜アクセスください。
・ドラマ逃げ恥「平匡さんの自由意志です。どうしますか?」(「今日の名言・その13」)
・TVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」原作マンガ(全11巻)のこと
この続きはまた明日に(^^)/
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