寺子屋塾

羽海野チカ『人間は何度転んでも立ち上がれる』(今日の名言・その25)

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羽海野チカ『人間は何度転んでも立ち上がれる』(今日の名言・その25)

羽海野チカ『人間は何度転んでも立ち上がれる』(今日の名言・その25)

2022/07/04

 

 親が子どもに教えなければならないのは

 「転ばない方法」ではなく、

 人間は何度転んでも

 何度だって立ち上がれると

 いうことじゃないか?

 

羽海野チカ『ハチミツとクローバー』に登場する森田忍のセリフより(第7巻)

 

 

月曜は「今日の名言」を紹介しているんですが、

『ハチミツとクローバー』(略称:ハチクロ)の

登場人物中では一番の変人で問題児とされる

森田忍のセリフを採り上げました。

 

ハチクロは、2000年から2006年まで

羽海野チカさんによって描かれた

美術系の大学を舞台にした青春漫画なんですが、

アニメと実写の両方で、映画化、テレビドラマ化され、

話題になったのでご覧になった方もいらっしゃるかと。

 

「初めて聞いた」「知らなかった」という方のために

参考記事をシェアしておきます。
青春漫画の名作「ハチミツとクローバー」を

紹介させて!

 

これは、主人公・竹本祐太や

その友人・真山巧の大学の先輩で、

同じボロアパートで暮らす仲間・森田忍の言葉で、

ふだんは普通の人間には理解できないような

奇抜な行動を繰り返す森田が、

たま〜にまともな発言をしてまわりを驚かすという

シーンなんですが、この言葉を入口に、

わたしがらくだメソッドで指導する際に

どんなことを大切にしているかについて

書いてみようとおもいたちました。

 

寺子屋塾では、目標を明確に設定させたり、

褒める、叱る、興味を持たせる、物でつるといった

外的刺激や働きかけで学習意欲をかき立てたりする

アプローチではなく、

生徒自身がもともと持っている学ぶ力や

内発的動機づけに着目しています。

 

よって、人から指示命令されなくてもすすんで学ぶ力や

自分が何をやればいいのかについて

考え判断し、自分で決める力が育つ関わりを

大切にしながら学習指導を行っていますが、

外的刺激によるアプローチを

全面否定しているわけではありません。

 

なぜなら、外的刺激によるアプローチは、

短期的にはやる気が育っているように

見えることもありますし、使い方によっては、

有効にはたらくこともあるからです。

 

ただ、学習者が外的刺激に依存してしまいがちで、

指導者がその使い方を誤ると、

刺激がないと全くやれない状態に陥ったり

刺激がどんどんエスカレートしてしまったりなど、

副作用も少なくなく、限界ありと認識しているので、

外的刺激によるアプローチに頼らないというか、

主流に置かないように心がけているわけです。

 

とはいえ、人から言われなくても

すすんで学習できる人や、

自分で決めたことを自力で最初からやれる人は、

大人を含めほとんどいません。

 

もし、それが最初からやれるのならば、

そもそも寺子屋塾に入塾して学ぶ必要がないからです。

 

つまり、らくだメソッドはテストとは違いますから、

詳しくはいままでに書いたこちらの記事なども

併せてご覧いただければとおもいますが、

「問題を解き間違える」「めやす時間でできない」

「毎日できない」「丸ツケや時間計測をごまかす」

「もうやめたい!と言い出す」など、

うまく行かないことやさまざまな問題が起きることを

否定していないばかりか、

予め想定してつくられているメソッドなんですね。

 

柔道では、相手に倒されたときのダメージを少なくし、

自分の身体を自分でちゃんと守れるように、

初心者や入門者が稽古するのは

誰もが受け身からという話を聞いたことがありますが、

それに近いといってもいいでしょう。

 

だから、この学習には、

「挫折」という考え方がそもそもないんです

という話もよくしています。

 

らくだメソッドのほとんどのプリントに、

めやす時間とミス3個以内という基準を設けているのは

先生から評価してもらわなくても、学習者が合否を

自分で判断できるように考えてのことで、

できるようになるまで、納得の行くまで、

同じプリントを何枚繰り返してもいいのです。
 

つまり、うまく行かないことやできないこと、

さまざまな問題が起きるということを

ダメなことだとは考えていませんから、

そのことを責めたり叱ったりすることは、

基本的にありません。

 

また寺子屋塾は、年齢や能力、資格などに関わらず、

誰でも塾生になれるのですが、

たった一つだけ入塾できる条件を

学習することを自らの意志で決定した者としています。

 

これは、学習をスタートさせる入塾の時点で

誰かからの強制力が働いていると、

その後の学習プロセスにおいて生じたことの原因を、

学習そのものを強制をした人間の責任に転嫁して

済ませてしまいがちだからで、

当塾は、学校教育や家庭教育ではできないことや

難しいことが学べる場でありたいと願うためです。

 

すすんで学ぶ力や、自分で決めたことを

自分の力で実現しようとする姿勢が育つかどうかは、

塾生自身がその問題と向き合って、

受け入れられるかどうか(自己受容力)、

折り合いをつけられるかどうかにかかっているためと

言ってよいでしょう。

 

したがって、学習がスムーズに進んでいるときよりも、

できないとき、行き詰まったときこそ、

学習に対しての自覚が生まれ、

その人自身の可能性が拓かれるチャンスであり、

それはまさに冒頭に紹介した、

森田忍のセリフ

「何度でも立ち上がれるように転ぶ練習」でもあると

言えるんじゃないかとおもった次第です。

 

ちなみに、『ハチクロ』には

この他にも心に刺さる名言がたくさんあるので、

興味を持たれた方は、

次のページなどもご覧になってみてください。

『ハチミツとクローバー』の名言・名セリフ!

羽海野チカさん生み出す名セリフたち。

 

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月曜:今日の名言
火曜:生活デザイン、ヘルス関連
水曜:つぶやき考現学
木曜:未来デザイン、経営ゲーム、
   ファシリテーション関連
金曜:読書関連、本の紹介
土曜:教室1週間をふりかえって、らくだメソッド
   塾生のblog紹介など
日曜:古典研究(易経・仏典・論語など)

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