スティーブ・ジョブズ「未来に先回りして、点と点をつなぐことはできない」（今日の名言・その54）
2023/01/30
|
未来に先回りして 点と点をつなぐことはできない。 君たちにできるのは、 過去をふり返ってつなげることだけだ。 だからこそ、バラバラの点であっても 将来それが何らかのかたちで 必ず繋がっていくと信じ続けることだ。
〔原文〕 You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
※スティーブ・ジョブズ（1955～2011・Apple創業者）2005年のスタンフォード大学卒業祝賀会スピーチより ※写真はこちらのページより拝借しました
|
1/24は寺子屋塾の創業記念日でした。
まずはできるところからと
1994年に自宅の１室からスタートしましたが、
開塾当初の塾生たちは小中学生ばかりで、
こんにちのような、
社会人の塾生が８割以上を占めるような
教室になるとは
わたしにもまったく想像できませんでした。
らくだメソッドの算数数学教材は、
計算問題がずらりと並んでいることから、
とうの昔の子ども時代にやり終えた大人の人間が、
自ら望んで学ぶようになるとは
おもえなかったからです。
ちなみに、以前にこのジョブズの名言を引用して、
名刺をつくったことがあったんですが、
その名刺の裏側は、次のようなデザインでした。
資格や免許など、明確で具体的な目標や
目的をもって学ぶ姿勢も
もちろん、それはそれで大事なことでしょう。
〝学ぶ〟ことにもいろんなやり方、
いろんな考え方がありますが、
こちらの記事でも書いたように、
それまでの自分を壊して、
違う自分になることと仮定するのなら、
学ぶことで得られる成果が何であるかは、
学び始める時点の自分には見えていない
未知の世界と言えるわけですから。
昨日の記事は〝つながり〟がメインテーマでした。
でも、ジョブズがスピーチで語ったように、
今やっていることと、未来に起きることを
今の自分につなげて語ることなど、
予言者でもないかぎり、
不可能なことなのです。
らくだメソッドのプリントは、
「１日１枚学習」を原則としているんですが、
学生時代に頑張って勉強していた癖が抜けないためか、
大人の人が学習する場合、
いや、子どもでもそうなんですが、
「毎日やること」を目標に
〝頑張ろう〟とする人は少なくありません。
そういう人は、たいてい途中で
プリントができなくなって
「行き詰まった」って言うんですが、
何故だかわかりますか？
まあ、もちろん行き詰まるパターンも
人さまざまで、けっして一律ではないんですが、
共通している姿勢を簡単に言うなら、
いまの自分が、未来をつなげようとしているんです。
自分がいまにいない・・・
自分のいまを見ていない・・・
いまを観察せず、未来ばかり見ようとしている・・・
だから、〝問い〟が浮かばない・・・
「１日１枚学習を原則」ということと、
「１日１枚やらなければいけない」というのは
似て非なることなのに、
こちらのつぶやき考現学で書いたように
この学習に〝挫折〟なんて言葉は必要ないのに、
不可能なことをやろうとしているからです。
自縄自縛という言葉がありますが、
自分で自分に呪いをかけていて、
しかも、そのことに気がついていないんですね。
佐治晴夫さんの名言を紹介した記事に書きましたが、
未来は、未来永劫やってきません。
宮城県気仙沼市でらくだメソッドの教室をされている
小野寺充太さんのことを
こちらの記事でご紹介しましたが、
小野寺さんがいつも言われているように、
たぶん、大事なこととは、
「今日も、ふつうを、ていねいに」なんです。
つまり、頑張ってやる必要などどこにもなくて、
今日、いま、目の前にあるふつうのことを、
ていねいに、いや
ふつうに、あたりまえにやる姿勢さえあれば、
それを、後からふりかえって見たときに、
結果として「毎日やれている」に
なっていくだけなのですから。
ジョブズのスピーチ、ご覧になりましたか？
2005年なので、もう18年も前のものですが、
ご覧になったことがない方はぜひどうぞ！
わたしは何度観ても感動してしまうんですが、
次の画像をクリックするとYouTube動画に飛びます。
（英語、日本語両方の字幕が付いています）
※関連記事
