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高校生物の勉強法について

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高校生物の勉強法について

高校生物の勉強法について

2024/07/10

今日は、京都府在住で、

寺子屋塾の通信コースで学習している

Mさんからもらった質問に対し、

わたしがその場で答えた内容をもとに、

後日補足した内容も含めて書いてみます。

 

Mさんは、私立の中高一貫校に通っていて、

公立学校だと高校2年にあたる学年になりました。

 

2年ほど前、高等部に上がったばかりの頃に、

Mさんから英単語の覚え方について

質問を受けたことがあり、

それについては次の記事に書いてあります。

英語の単語を効率よく覚えるコツは?

 

Q:

理科で生物をとったんですが、

覚えないといけない事柄の数が多くて

とても大変です。

勉強の仕方でコツはありませんか?

 

A:

記憶術については去年、

池谷先生の本を紹介したときにも

話したことなんだけど、

高校生ぐらいになると、脳の構造が変化して

経験記憶の領域が発達してくるので、

小中学校の頃には理屈抜きで

スイスイ覚えられたようなことが、

だんだんできなくなってきて、

いわゆる丸暗記がしにくくなってくるんだよね。

 

だから、人間の成長に伴う脳の構造変化に即して、

記憶術を工夫する姿勢が大切なんだけど、

その時話したことや骨子は次の記事にまとめたから

読みなおしてみて下さい。

池谷裕二『最新脳科学が教える 高校生の勉強法』

 

たとえば、生物という科目について言えば、

ひとつひとつの項目を

バラバラに覚えようとするのではなくて、

なぜそうなのかという理由を

関連づけながら

ひとまとまりのものとして

理解しようとすることが大切だね。

 

あと、方法記憶を活用するということでは、

自分でイラストや図、表に整理して

自分で書いてみるのもいいでしょう。

 

目で見る、文字を読むだけでなく、

自分の身体を使うこと、

自分の手を動かすところがポイントです。

 

 

わたし自身の記憶の工夫のことを話すと、

寺子屋塾中村教室の本棚には、

とてもたくさんの本が並んでいるけれど、

教育関係の本はこのあたり、

ビジネス書はこのあたり、

心理学関係はこのあたりというふうに、

テーマ別にだいたい置く場所を決めていても、

1冊1冊の本の置いてある場所を

覚えようと努力したことはありません。

 

でも、本を棚にしまうときに、人には任せないで

必ず自分でしまうようにしているので、
必要な本はだいたいすぐに

取り出せるようになっているんだね。

 

つまり、記憶力というのは、

言い換えると〝思い出し力〟のことであって、

すぐにおもい出せるようなインデックスを

どのようにアタマの中につくっていくか、

その工夫が大事なんだね。

 

大人の人でも、

知識記憶に基づいた小中学生時代の勉強法を

そのままやろうとしている人って

結構少なくないんだ。

 

これは池谷先生の本ではないけれど、

脳の発達プロセスを熟知することや、

脳の使い方が大事って話では、

共感する箇所が多かった。

 

 

関連付ける作業というのは、

各々のつながりを意識して、

全体の位置づけがわかるように

マップ(地図)に表現してみるってことですね。

 

最近はYouTube動画でも

わかりやすく説明しているものが

いろいろアップされているから、

「高校生物」で検索してみて。

 

上のクエン酸回路の図は、

次のYouTube動画から拝借したものなんだけど、

高校生物で出てくる、

呼吸回路のたくさんの用語が覚えられるように

歌まで作ってあって

とてもわかりやすいですよ〜♫

 

【高校生物】呼吸回路が脳味噌に埋め込まれる動画

【語呂合わせ/覚え歌】

 

池谷先生の本は、関連付けの大切さだけでなく、

人間の脳のなりたちやしくみに

熟知するという意味でも

参考になる話がイッパイでてくるので

おすすめです。

 

中高生に向けてレクチャーしている

次の2冊はとくにおすすめなんですが、

ブルーバックスにも入りました。

進化しすぎた脳 ——中高生と語る大脳生理学の最前線

単純な脳、複雑な「私」——または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義

 

 

【脳科学者・池谷裕二関連の過去記事】

上大岡トメ&池谷裕二『のうだま やる気の秘密』
池谷裕二+糸井重里『海馬 脳は疲れない』
池谷裕二 『最新脳科学が教える 高校生の勉強法』
池谷裕二さんの脳科学研究とらくだメソッド(YouTube動画の紹介)
池谷裕二さんの脳科学研究関連本紹介まとめ

池谷裕二さんと糸井重里さんの教育をめぐる対話から

幽体離脱を起こさせる脳部位がある?!(池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』 より)

 

 

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