鈴木大拙「仏教には人間の生活そのものを宗教とみていく考えがある」(今日の名言・その84)
2024/08/05
仏教には、 西洋のようにこれが宗教、これが哲学、 これが芸術などといわないで、
我々の日々の暮らしの中に 自分でものを考え、自分でものを見てゆく
※鈴木大拙(1870〜1966・石川県金沢市出身の仏教学者、文学博士)1962年にNHK-TVで放映されたインタビューより
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この3日間ニーチェ、中村蓉、大島清と
哲学、芸術、医学というように、
まったく異なるフィールドの人たちの言葉を
並べて紹介してしてきました。
今日は鈴木大拙です。
少し前に
日本の禅寺・安泰寺の住職をつとめる
ドイツ人のネルケ無方さんの、
「日本人は無宗教ではない」
なぜなら、日常の言葉や行動そのものが
宗教的だから、という記事を読んだときに、
おもいだしたのが、
この大拙さんの言葉でした。
哲学、芸術、医学、宗教、語学、文学というふうに
その一つひとつを
区切って分けているのは、
言葉の世界であり、
人間のアタマの都合でしかありません。
つまり、これらはもともと
ひとつだったのではないでしょうか?
大拙さんの言われている
「自分でものを考え、自分でものを見てゆく」とは
どういうことなのか、
そして、「外ばかり見てないで、
内にかえりみる」とは、
いったいどういうことなのでしょうか?
わたしはわたしなりに仏教について考えたコトを
こちらのつぶやき考現学などに書いたんですが、
そもそも〝宗教〟とは何なのか、
大拙さんの言葉を手がかりに
皆さんもぜひ、考えてみてください。
【最近投稿した「今日の名言」シリーズ】
・大島清「外の世界は内なる自己を映し出す鏡」(今日の名言・その83)
・中村蓉「摩擦がなければ永遠なのに、摩擦がなければ愛じゃない」(今日の名言・その82)
・ニーチェ「自分を知ることから始めよう」(今日の名言・その81)
・土光敏夫「行動となって現れない思考は無用であり有害でさえある」(今日の名言・その80)
・ユング「易は自ら問いを発する人に対してのみ己自身を開示する」(今日の名言・その79)
・栗本慎一郎「ユニークであろうとすればユニークにはなれない」(今日の名言・その76)
・岡田謙三「弱くてはいけない。強くてもいけない。」(今日の名言・その74)
・ドビュッシー『ピアノのための12の練習曲』序文(今日の名言・その71)
・為末大「自分を認められるのは自分しかいません」(今日の名言・その69)
・J.クリシュナムルティ「あなたは世界であり、世界はあなたである」(今日の名言・その68)
・森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15の幸せ』より(今日の名言・その67)
・ハンナ・アーレント「世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です」(今日の名言・その66)
・TVドラマ鈴木先生「体験は人間性を磨く上での貴重な教材だ。」(今日の名言・その65)
・ベートーヴェン「つねに行為の動機のみを重んじて帰着する結果を想うな」(今日の名言・その64)
・スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ」(今日の名言・その63)
・映画『シェルタリング・スカイ』より「満月が昇る姿をあと幾度見るだろう?」(今日の名言・その62)
・映画『マトリックス』より「これは最後のチャンスだ!青い薬を飲むか、赤い薬を飲むか?」(今日の名言・その61)
※(その61)の最後にその60以前の記事一覧を載せています
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●2021.9.1~2023.12.31記事タイトル一覧は
こちらの記事(旧ブログ)からどうぞ
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★中村教室のお盆休み 8/13(火)〜16(金)★
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