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陰と陽とは何か④「求心力と遠心力」

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陰と陽とは何か④「求心力と遠心力」

陰と陽とは何か④「求心力と遠心力」

2024/06/06

昨日投稿した記事の続きです。

 

「陰と陽」をテーマに書いた記事の昨日は、

渦巻こそが陰と陽を示す

エネルギー構造の象徴という話を書きました。

 

易経は四書五経と言われる

儒教の経典のひとつですから、

「陰と陽」という言葉からはおそらく多くの方が、

形而上的なものというか、

目に見えない精神的なものを

連想されるのではないでしょうか。

 

昨日の記事の最後の方には、

頭のてっぺんのつむじや

銀河系宇宙を外側から見たようす、

台風、鳴門海峡の渦巻きなど写真を載せましたが、

なぜ「陰と陽」が

そうした形而下的な自然現象とつながっているのか

ちょっと唐突だったので

分かりにくかったかもしれません。

 

響月ケシーさんのYouTube動画を

文字起こしして作成した講義録の中にあった

巨人というエネルギー構造についても触れました。

響月ケシー『現実創造の掟 ②破壊的巨人編 ~脱・大衆戦略~』

 

でも、そもそもなぜ、巨人がエネルギー構造なのか、

よく分からなかったという方も

いらっしゃったのではないかと。

 

たとえば、地球上で重量のある物体を落とせば、

その物体にはその重量分の重力が働いていて、

万有引力の法則によって、

地球の中心に向かって落ちていくわけですが、

これは地球上どんな場所においても、

例外なく必ず起きることです。

 

つまり、巨人がなぜエネルギー構造かというと、

二人以上の人が同じ考えをもつことによって、

必ず生まれてしまう物理現象であり

人間はそういう法則から逃れられないからですね。

 

 

さて、今日は、なぜ渦巻が陰陽を象徴する

物理現象なのかという話を

もう少し掘り下げて考えてみることにしましょう。

 

冒頭の画像でピンと来た方が

きっといらっしゃるのではとおもうのですが、

よく観察すると、渦巻には

二通りあることがわかってきます。

 

つまり、中心に向かって行く渦巻きと、

外側に向かっていく渦巻きで、

この二つは対の関係にあるわけなんですが。

 

先ほど、地球上で重量のある物体を落とせば、

万有引力の法則によって、

地球の中心に向かって落ちていくと書きましたが、

このことは、内向きと外向きという

対になった二つの渦巻きと関係がありそうです。

 

たとえば、地球上で植物の種を蒔くと、

根っこは重力方向、つまり地球の中心に向かって、

芽や葉は重力とは逆方向へと伸びていきます。

 

 

この内向きと外向きの話は

様々な現象に敷衍、類比、展開が可能なんですが、

たとえば、動物と植物を対比すれば、

動物は動き回るので、陽性の生き物、

植物は陰性の生き物ということになります。

 

 

同じ人間でも男女で身体のつくりが異なるのは、

男性が天から地に向かう

求心力のエネルギーを受けやすいのに対して、

女性は地から天に向かう

遠心力のエネルギーを受けやすいためで、

言ってみれば、エネルギー構造が

男女で対の関係になっているわけですね。

 

また、生物的な肉体の構造は男女で異なっても、

男性性と女性性の比率は一律で無く

グラデーションになっているので、

男性の中にも男性的な人と女性的な人があり、

女性の中にも男性的な人と女性的な人があるのは、

この図からも導き出されます。

 

ただ、易経や東洋医学の古典に記された陰陽と

桜沢如一が提唱した

マクロビオティックの陰陽は、

上昇と下降、求心力と遠心力という

エネルギーの方向性についての定義、表現が

同じところと、

逆になっているところの両方があり、

また、単純にそれらはどちらかが正しくて

どちらかが間違っているのではなく、

言葉の表現の問題でもあるので、

気をつけなければいけません。

 

どういう事情でそういう齟齬が生じたのか、

また、その現象自体を

どのように捉えられればよいのかについては、

以前にも関川二郎さんの『趣味の東洋医学』から、

該当する部分を引用し紹介したことがあるので、

次の記事を参照してください。

「東洋思想の陰陽」と「マクロビオティックの陰陽」を比較対照する

 

あと、これまで寺子屋塾ブログに書いた

易経関連の記事で

主なモノをピックアップしておきましたので、

未読記事がある方は

まずはそちらからどうぞ!

 

この続きはまた明日に。

 

 

【易経関連の主な過去投稿記事】

わたしが易経から学んだこと
易経というモノサシをどう活用できるか

易経というモノサシをどう活用できるか(その2)

秋山さと子さんによる易経(イー・チン)

河村真光『易経読本――入門と実践』まえがき

桜沢如一『無双原理・易』はしがき より

無双原理の12定理

卦辞「雷山小過」の解説

見たくないのはそこに関心があるから

臨と観・・・「見る」もいろいろ 

易経「山水蒙」と教えない教育

易経64卦のひとつ「火山旅」についての想い出話

生命進化と易経の偶発性

易経の歴史学への応用ーーー文明法則の発見について
ユング「易は自ら問いを発する人に対してのみ己自身を開示する」(今日の名言・その79)

 

 

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●2021.9.1~2023.12.31記事タイトル一覧は

 こちらの記事(旧ブログ)からどうぞ

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