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ジェームズ・ミッチェナー「生きることの達人は仕事と遊びの区別をつけない」(今日の名言・86)※「統合する」ということ(その19)

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ジェームズ・ミッチェナー「生きることの達人は仕事と遊びの区別をつけない」(今日の名言・86)※「統合する」ということ(その19)

ジェームズ・ミッチェナー「生きることの達人は仕事と遊びの区別をつけない」(今日の名言・86)※「統合する」ということ(その19)

2024/09/24

 

 生きることの達人は、

 仕事と遊び、労働と余暇、

 心と身体、教育と娯楽、

 愛と宗教の区別をつけない。

 

 何をやるにしろ、

 その道で卓越していることを目指す。

 仕事か遊びかは周りが決めてくれる。

 

 当人にとっては、つねに

 仕事であり遊びであるのだ。

 

ジェームズ・ミッチェナー(1907~1997:アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身の小説家)

 

※冒頭の画像は次のページより拝借しました

 

 

昨日9/23に投稿した記事の続きで、

「〝統合する〟ということ」をテーマにした記事も

今日で19回目になりました。

 

記事の素材を様々なカテゴリから取り上げていて

各々の記事は単独でも読めますが、

これまで投稿してきた18回で書いた内容を

前提として話を進めることがあります。

 

また、本日分の記事では、新たな試みとして

「今日の名言」カテゴリの投稿記事としても、

その内容を〝統合〟してしまおうと

おもいたって書き始めた次第なんですが、

果たして首尾よく運びますかどうか・・・。

 

各々の記事内容を統合することで

浮かび上がってくるものこそ、

この連投記事のメインテーマでもあるので、

これまでの投稿で未読記事のある方は、

時間的に可能な範囲でご覧になり

ぜひ内容の統合にチャレンジしてみて下さい。

(その1)栗本慎一郎『パンツをはいたサル』

(その2)栗本慎一郎『パンツをはいたサル』②

(その3)安冨歩『合理的な神秘主義』

(その4)池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』

(その5)森嶋通夫『なぜ日本は没落するか』

(その6)学問分野の統合・まとめ

(その7)よしもとばなな『花のベッドでひるねして』

(その8)鈴木清順『陽炎座』

(その9)雲黒斎「フラットランドについて」①

(その10)雲黒斎「フラットランドについて」②

(その11)クリシュナムルティ『既知からの自由』①

(その12)クリシュナムルティ『既知からの自由』②

(その13)吉富昭仁『BLUE DROP』

(その14)時間と空間の関係①

(その15)時間と空間の関係②

(その16)M.C.エッシャーの不思議な世界

(その17)清水幾多郎『論文の書き方』

(その18)細谷功『有と無』

 

 

さて、昨日9/24に投稿した(その18)の記事では、

今年の6月に出版された

細谷功さんの新刊書『有と無』から、

第17章 既知と未知 
「わかっていない」から、「自分は正しい」と考えられる

をご紹介しました。

 

本書は見え方の違いで対立する2つの世界観が

テーマに書かれていて、

引用した第17章は

最後から2番目にあたる章なんですが、

本書全体の構成(目次)を示すと次のとおり。


序 章 歪みとギャップが世の中を動かしている
第1章 「答えがある」と「答えがない」
第2章 問題解決と問題発見
第3章 カイゼンとイノベーション
第4章 レッドオーシャンとブルーオーシャン
第5章 具体と抽象
第6章 魚と釣り方
第7章 自分と他人
第8章 「同じ」と「違う」
第9章 安定と変化
第10章 守りと攻め
第11章 受動と能動
第12章 ツッコミとボケ
第13章 常識と非常識
第14章 内と外
第15章 閉と開
第16章 部分と全体
第17章 既知と未知
終 章 「無の境地」とは何か


つまり、人間には「ないもの」より「あるもの」に

焦点を当てようとする心理特性があるので、

現実の世界を見渡したときに、

「ある型」思考回路をもつ人が多数派で
「ない型」思考回路をもつ人が少数派なのは

ある意味自然なことでしょう。

 

したがって、本書を読み進めていくと、

これからの時代においては、

「ない型」思考回路の方が重要であると

著者の主張を受けとめる人は

おそらく少なくないようにおもわれます。

 

たしかに、第3章カイゼンとイノベーションに

この話は詳しく書かれていますし、

わたしも次の過去記事などで

触れたことがありました。

失われた30年 その原因はどこに?(解答考察篇)

失われた30年 その原因はどこに?(解答考察篇2)

 

「ある型」を極めて世界経済をリードした

成功体験を持つ日本は、バブル経済が弾けて以後
「ない型」思考回路をうまく取り込めない

ジレンマに陥っている現状があって、

それはそれで間違いではないんですが、

著者の細谷さんは、

「ある型」と「ない型」を二項対立的に捉えて、

「ない型」思考の獲得を目指しましょう!と

単純に言いたいわけではなく、

真意は別の所にあるんじゃないかと。

 

そして、その細谷さんの真意こそが、

本書を他に類を見ない希有な本にしていると

わたしが感じた次第なので、

ここから先はぜひ

本書を手に取ってご覧になってみてください。

 

 

前置きがずいぶん長くなってしまいましたが、

冒頭に紹介した

ジェームズ・ミッチェナーの言葉は、

細谷さんのこの本を読んでいるときに、

脳裏にふと浮かんできたものです。

 

「仕事」と「遊び」・・・この2つは

まさに、見え方の違いで対立するものに

なりかねないわけですが、

ジェームズ・ミッチェナーは

何ら難しいコトを言っていませんし、

言葉に対する説明はとくに必要ないでしょう。

 

でも、無意識に前提としている世界観や、

2つを無自覚に分けてしまっている

自分のモノサシに自ら気づき

両者を統合するとなると、

易しくないかもしれません。

 

ただ、そうであればこそ、

わたしもこうして〝統合〟をテーマに

19回にわたって記事を書き続けながら、

言葉にならないことを

表現しようとしているわけですし、

この一見対立しているように見える

2つのことが

実は深いところで繋がっていると気づいてて、

両者を自由自在に行き来できればこそ、

〝人生の達人〟と言えるのでしょうね。

 

 

この続きはまた明日に!

 

 

【最近投稿した「今日の名言」シリーズ】

野口三千三「力を抜けば抜くほど力が出る」(今日の名言・その85)

鈴木大拙「仏教には人間の生活そのものを宗教とみていく考えがある」(今日の名言・その84)

大島清「外の世界は内なる自己を映し出す鏡」(今日の名言・その83)

中村蓉「摩擦がなければ永遠なのに、摩擦がなければ愛じゃない」(今日の名言・その82)

ニーチェ「自分を知ることから始めよう」(今日の名言・その81)

土光敏夫「行動となって現れない思考は無用であり有害でさえある」(今日の名言・その80)

ユング「易は自ら問いを発する人に対してのみ己自身を開示する」(今日の名言・その79)

安部公房『砂の女』より(今日の名言・その78)

荘子『内篇』より「胡蝶の夢」(今日の名言・その77)

栗本慎一郎「ユニークであろうとすればユニークにはなれない」(今日の名言・その76)

道元禅師『正法眼蔵』現成公按より(今日の名言・その75)

岡田謙三「弱くてはいけない。強くてもいけない。」(今日の名言・その74)

篠田桃紅『これでおしまい』より(今日の名言・その73)

銀色夏生『詩集 エイプリル』より(今日の名言・その72)

ドビュッシー『ピアノのための12の練習曲』序文(今日の名言・その71)

ファラデー『ロウソクの科学』より(今日の名言・その70)

為末大「自分を認められるのは自分しかいません」(今日の名言・その69)

J.クリシュナムルティ「あなたは世界であり、世界はあなたである」(今日の名言・その68)

森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15の幸せ』より(今日の名言・その67)
ハンナ・アーレント「世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です」(今日の名言・その66)
TVドラマ鈴木先生「体験は人間性を磨く上での貴重な教材だ。」(今日の名言・その65)
ベートーヴェン「つねに行為の動機のみを重んじて帰着する結果を想うな」(今日の名言・その64)
スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ」(今日の名言・その63)
映画『シェルタリング・スカイ』より「満月が昇る姿をあと幾度見るだろう?」(今日の名言・その62)
映画『マトリックス』より「これは最後のチャンスだ!青い薬を飲むか、赤い薬を飲むか?」(今日の名言・その61)

 ※(その61)の最後にその60以前の記事一覧を載せています

 

 

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●2021.9.1~2023.12.31記事タイトル一覧は

 こちらの記事(旧ブログ)からどうぞ

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