ザ・メンタルモデルについて(その23)「実存的変容とのつながり」
2026/07/08
6/16からこの寺子屋塾ブログでは、
7/20(月・祝)に予定している
『レゾナント・コミュニケーション』読書会
の事前準備を兼ねて、
著者のおひとり、由佐美加子さんが発見された
〝ザ・メンタルモデル〟について書いています。

昨日までの投稿記事に未読分がある方は
まず次から先にどうぞ!
・ザ・メンタルモデルについて(その1)「はたあそ(第1部)」
・ザ・メンタルモデルについて(その2)「はたあそ(第2部)」
・ザ・メンタルモデルについて(その3)「TEDx Talksプレゼン動画」
・ザ・メンタルモデルについて(その4)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?①
・ザ・メンタルモデルについて(その5)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?②
・ザ・メンタルモデルについて(その6)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?③
・ザ・メンタルモデルについて(その7)『学習する組織』と『U理論』
・ザ・メンタルモデルについて(その8)「〝痛み〟とどう向き合うか」
・ザ・メンタルモデルについて(その9)「〝源(みなもと)〟とは何か?①」
・ザ・メンタルモデルについて(その10)「〝源(みなもと)〟とは何か?②」
・ザ・メンタルモデルについて(その11)「〝源(みなもと)〟とは何か?③」
・ザ・メンタルモデルについて(その12)「〝源(みなもと)〟とは何か?④」
・ザ・メンタルモデルについて(その13)「〝源(みなもと)〟とは何か?⑤」
・ザ・メンタルモデルについて(その14)「吉本隆明『共同幻想論』に重ね合わせてみて」
・ザ・メンタルモデルについて(その15)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり①」
・ザ・メンタルモデルについて(その16)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり②」
・ザ・メンタルモデルについて(その17)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり③」
・ザ・メンタルモデルについて(その18)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり④」
・ザ・メンタルモデルについて(その19)「ライフタペストリーとプロセスデザイン」
・ザ・メンタルモデルについて(その20)「ライフタペストリーと親鸞上人」
・ザ・メンタルモデルについて(その21)「価値なしモデルと愛なしモデル」
・ザ・メンタルモデルについて(その22)「欠陥欠損モデルとひとりぼっちモデル」
この連載記事も回を重ねて23回めとなりました。


(その21)と(その22)では
メンタルモデル四類型
「価値なしモデル」「愛なしモデル」
「欠陥欠損モデル」「ひとりぼっちモデル」について、
セミナー「源から生きる、生き方革命」シリーズの
由佐さんご本人が語られているダイジェスト版動画を
文字起こし付きでご紹介しました。
この連載記事では、繰り返し書いてきましたが、
四類型の各々は濃淡の違いがあっても
すべての人間が持っているもので、
自分が四類型のどれに当て嵌まるかを
知ることが大事なのではありません。
大事なのは、「この世界には○○がない」という
おもいこみに自ら気づいて、
その自分の信念が
どういう風にわたしたちの日々の現実を
作り出しているのかという仕組み−−−つまり、
自分の内側の世界と外側の世界が
どのように接続しているかを知ること。
そして、「痛み」に抵抗し、
「何とかしよう」と頑張るところから脱却し、
それを情熱に展開して、この世界にあるはずの
「本当に望んでいたもの」を内側に発見し、
それを具現化することです。
「痛み」というものを、
どう捉えるかが重要なんだって話は、
(その8)の記事にも書きました。
社会という外側の枠組みに順応することや
「痛み」への抵抗だけで人生を終えてしまうのは
勿体なくありませんか?

さて、今日のメインテーマである
〝実存的変容〟について。
〝実存的変容〟というのは、上記に挙げた
天外伺郎さんの著書のタイトルで、
由佐さんの〝ザ・メンタルモデル〟と
直接関係はありません。
では、なぜ今日の記事で〝実存的変容〟を
メインテーマとしたというと、
(その19)と(その20)で取り上げた
「ライフタペストリー」についての
別角度からの補足として捉えて頂ければと。
Notion AIに聞いてみました。
Q:天外伺郎著『実存的変容』の要点を1200文字程度で文章化してください。
A:天外伺郎著『実存的変容――人類が目覚め「ティールの時代」が来る』の中心テーマは、現代社会が迎えつつある大きな転換は、制度や技術や経済構造の変化だけではなく、人間一人ひとりの「意識の変容」によってもたらされる、という点にある。著者は、明治維新や第二次世界大戦後のような過去の大転換が、外部からの圧力や歴史的事件によって引き起こされたのに対し、現在進行している変化は、より内面的な次元、すなわち人間の存在そのもののあり方が変わることによって生じていると見る。
本書でいう「実存的変容」とは、単なる考え方の変更やスキルアップではない。人が無意識に抱えている恐れ、不安、欠乏感、競争心、支配欲といったエネルギーから解放され、より深い信頼、受容、愛、自然な自律へと移行していくプロセスである。これは、自己中心的な成功や評価を追い求める段階から、ありのままの自分と他者を受け入れ、生命全体とのつながりの中で生きる段階への移行とも言える。
著者はこの変容を、フレデリック・ラルーの『ティール組織』で示された新しい組織観と結びつけて論じている。ティール組織とは、上意下達や管理統制によって動く組織ではなく、メンバー一人ひとりが自律的に動き、組織全体が生命体のように進化していく組織である。しかし、そうした組織を形だけ導入しても、リーダーやメンバーの内面が従来型の恐れや支配の意識にとどまっていれば、本質的には機能しない。したがって、ティール型の経営や自律分散型組織の前提には、リーダー自身の実存的変容が不可欠である。
本書の重要な指摘は、経営の変革は組織構造や制度設計から始まるのではなく、まず人間観の転換から始まるという点である。人は本来、管理されなければ怠ける存在なのか。それとも、深いところでは創造性や貢献意欲を持ち、自ら意味を見出して動く存在なのか。後者の人間観に立つとき、経営は命令・評価・報酬によるコントロールから、信頼・場づくり・内発性を支える営みへと変わる。
また、実存的変容を遂げた人は、金銭や名誉への執着、他者からよく見られたいという欲求、善悪で裁く態度、人を思い通りに動かそうとする姿勢から自由になっていく。そこでは、「よい人」を演じるのではなく、素のまま、裸のままに生きることが重視される。これは放任や無責任ではなく、むしろ深い自己受容と他者受容に基づいた、より成熟したあり方である。
本書は、心理学、仏教、スピリチュアル、自然科学、経営論を横断しながら、人類の意識進化と組織経営の未来を結びつけている。要するに『実存的変容』は、これからの時代に必要なのは、外側の仕組みを変えることだけではなく、私たち自身が恐れから愛へ、支配から信頼へ、分離からつながりへと存在の基盤を移していくことだ、と説く書である。経営者やリーダーに限らず、教育、医療、地域づくり、家庭など、あらゆる場で「人が本来の生命力を取り戻す場」をつくろうとする人にとって、大きな示唆を与える一冊である。
つまり、天外伺郎さんの「実存的変容」は、
大きく言えば、
恐れ・欠乏・防衛・支配・競争の意識から、
信頼・受容・愛・自律・つながりの意識へ
移行することだと言われているんですね。
なかなか壮大な話なんですが、
これは人間存在の〝土台そのもの〟が変わる、
根源的変容を指しているとおもわれます。
一方、由佐さんの「ライフタペストリー」は、
そうした変容を
もっと具体的に、日常レベルで
一人ひとりの人生の物語、痛み、思い込み、
反応パターン、関係性の中で丁寧にほどいていく
方法論として展開しているように
わたしには見えました。
『ザ・メンタルモデル』で扱われる
「欠損」「価値なし」「愛なし」「ひとりぼっち」
という根源的な痛みの四類型とは、
人が恐れや防衛から生きる根源、背景にあるもの。
そして人は、そうした「痛み」を避けようと、
頑張る、認められようとする、支配する、
正しさにしがみつく、役に立とうとする、
孤立を避けようとする、といった
さまざまな戦略を身につけます。
これがメンタルモデルです。
実存的変容とは、
こうした戦略を単に改善しようとするのではなく、
「わたしはこの恐れに動かされていたのだ」と
自ら気づき、その奥にある「痛み」を受け入れ、
そこから自由になっていくことなんですね。
この意味で、メンタルモデルの探究は、
実存的変容への入口になると言ってよいでしょう。

ライフタペストリーの5つのプロセスは、
こうした「実存的変容」を
日常の自己探究・人生理解・関係性の再編として
具体化した実践プロセスと捉えられると
より正確と言えるかもしれません。
そしてライフタペストリーの5つのプロセスは、
おそらくこの流れをさらに
人生全体の文脈で扱おうとするものです。
自分の人生に起きた出来事を、
単なる成功・失敗・傷つき・不運として見るのでなく、
一本の織物のように見直していく。
すると、一見バラバラだったように見えていた経験が、
実は自分の生命の展開、学びであり、
変容にとっての大切な素材だったと見えてくる。
ここで重要なのは、過去の様々な出来事を
無理やり肯定的に解釈し直そうとするのでなく、
むしろ、過去の痛みや未完了の感情を丁寧に見つめ
ひとつひとつ排除せず、
自分の一部として〝統合〟していくことです。
もちろん、ライフタペストリーは実存的変容と
同義のものだと言っているのではありません。
でも、実存的変容が個人の人生の中で
どのように起こるのかを、
具体的・体験的に展開したものと
見ることはできるんじゃないかと。
つまり、天外さんの実存的変容は、
文明論・組織論・意識進化論という
非常に大きな枠組みで捉えて語っているものを、
由佐さんのメンタルモデル、ライフタペストリーは、
個人の内面や人生史、身体感覚、関係性
といった日常レベルに降ろして扱ったものだと。
以上を整理すると次のようになるでしょう。
●実存的変容
人間存在の土台が、恐れから愛へ、防衛から
信頼へと移行すること
●ザ・メンタルモデル
その恐れや防衛が、どのような根源的痛みと
思い込みから生まれているかを明らかにする地図
●ライフタペストリー
その地図をもとに、自分の人生の出来事・関係性
痛み・願いを織り直し、
統合していく実践プロセス
つまり、天外さんの「実存的変容」が
「変容の原理」について語っているとすれば、
由佐さんの「ライフタペストリー」は、
その変容が個人の人生の中で起こる
「具体的な道筋」を示したものであると。
以上、話しがやや抽象的すぎたかもしれません。
さいごに、天外伺郎著『実存的変容』には
具体的に「実存的変容」が深まった人には
どんな特徴があるのかがまとめられていたので、
それを引用してご紹介しておきます。
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「実存的変容」が深まった人(ティール星人)25の特徴リスト
1. エゴや生存欲求の手放し
・むやみに人と「戦い」を仕掛けない
・「目標」や「夢」を追いかけすぎない
・むやみに他人を批判しない
・「いい人」「強い人」「立派な社会人」のふりをしない(装わない)
・他人をコントロール(操作)しようとしない
・他人からコントロールされることを断固拒否する
・自分が「正しい」ということにこだわらない
・「死の恐怖」が著しく減少している
2. 自己受容と内面への誠実さ
・自分の弱さや欠点をさらすことに抵抗がない
・むやみに「聖人」に憧れない
・自分の内面にある「怖れ」や「不安」と直視して向き合える
・他人の評価(褒め言葉・批判)に一喜一憂しない
・「罪悪感」や「自己否定感」に苛まれることがほとんどない
・自分自身の「直感」や「内なる声」を最も信頼している
3. 存在レベルの生き方と自然体
・物語(固定観念や世間体、過去のトラウマ)から自由である
・評価(機能、性能、成果など)を気にせず、「存在」のレベルで他者と接する
・過去の栄光や未来の不安に囚われず、「いま、ここ」を生きている
・深刻にならず、ユーモアや遊び心を忘れない
・特定の肩書きやアイデンティティ(役職、立場、国籍など)に執着しない
4. 宇宙の知性と「明け渡し」
・物事を「コントロール(管理)」するのではなく、流れに「明け渡す」
・予期せぬトラブルやハプニングも「必要なプロセス」として歓迎する
・自他を無理に変えようとせず、あるがままの展開を観察できる
・自分のエゴ(私利私欲)ではなく、全体(宇宙の進化)のために動く
・偶然の一致(シンクロニシティ)が頻繁に起こるようになる
・理由のない絶対的な「安心感」と「至福感」がベースにある
この続きはまた明日に!(^^)/

