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ザ・メンタルモデルについて(その24)「実存的変容とのつながり②」

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ザ・メンタルモデルについて(その24)「実存的変容とのつながり②」

ザ・メンタルモデルについて(その24)「実存的変容とのつながり②」

2026/07/09

6/16からこの寺子屋塾ブログでは、
7/20(月・祝)に予定している
『レゾナント・コミュニケーション』読書会

の事前準備を兼ねて、

著者のおひとり、由佐美加子さんが発見された

〝ザ・メンタルモデル〟について書いています。

 

昨日までの投稿記事に未読分がある方は

まず次から先にどうぞ!
ザ・メンタルモデルについて(その1)「はたあそ(第1部)」

ザ・メンタルモデルについて(その2)「はたあそ(第2部)」
ザ・メンタルモデルについて(その3)「TEDx Talksプレゼン動画」

ザ・メンタルモデルについて(その4)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?①

ザ・メンタルモデルについて(その5)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?②

ザ・メンタルモデルについて(その6)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?③

ザ・メンタルモデルについて(その7)『学習する組織』と『U理論』

ザ・メンタルモデルについて(その8)「〝痛み〟とどう向き合うか」

ザ・メンタルモデルについて(その9)「〝源(みなもと)〟とは何か?①」

ザ・メンタルモデルについて(その10)「〝源(みなもと)〟とは何か?②」

ザ・メンタルモデルについて(その11)「〝源(みなもと)〟とは何か?③」

ザ・メンタルモデルについて(その12)「〝源(みなもと)〟とは何か?④」

ザ・メンタルモデルについて(その13)「〝源(みなもと)〟とは何か?⑤」

ザ・メンタルモデルについて(その14)「吉本隆明『共同幻想論』に重ね合わせてみて」

ザ・メンタルモデルについて(その15)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり①」

ザ・メンタルモデルについて(その16)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり②」

ザ・メンタルモデルについて(その17)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり③」

ザ・メンタルモデルについて(その18)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり④」

ザ・メンタルモデルについて(その19)「ライフタペストリーとプロセスデザイン」

ザ・メンタルモデルについて(その20)「ライフタペストリーと親鸞上人」

ザ・メンタルモデルについて(その21)「価値なしモデルと愛なしモデル」

ザ・メンタルモデルについて(その22)「欠陥欠損モデルとひとりぼっちモデル」

ザ・メンタルモデルについて(その23)「実存的変容とのつながり①」

 


この連載記事も回を重ねて24回めとなりました。

昨日投稿した(その23)の記事では、

(その19)と(その20)で取り上げた

「ライフタペストリー」についての補足として

天外伺郎さんの著書のタイトルでもある

〝実存的変容〟について触れました。

 

昨日書いたことを少しだけふりかえっておきます。

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●実存的変容

 人間存在の土台そのものが、恐れから愛へ、

 防衛から信頼へ、分離から統合へと移行すること

●ザ・メンタルモデル

 その恐れや防衛が、どのような根源的痛みと

 思い込みから生まれているかを明らかにする地図

●ライフタペストリー

 その地図をもとに、自分の人生の出来事・関係性

 痛み・願いを織り直し統合していく実践プロセス

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天外さんの「実存的変容」が

変容の〝原理〟について語っているとすれば、

由佐さんの「ライフタペストリー」は、

その変容が個人の人生の中で起こる

具体的な〝道筋〟を示したものと書きました。

 

とはいえ、昨日の記事には、

抽象度の高い言葉が多かったので

内容をイメージするのは

難しかったかもしれません。

 

それでおしまいに、具体的にイメージできるよう

「実存的変容」が深まった人 25の特徴リストを

載せたんですが……。

 

『ザ・メンタルモデル』は、由佐さんと天外さんの

共著の形で出版されていて、
「実存的変容」という言葉は、

天外さんが書かれたまえがきの文章中で

触れられています。

 

このまえがきの文章は

アマゾンのサンプルページで全文が公開されており、

それを引用してご紹介することにしました。

 

文中で天外さんは、

「実存的変容」という学術用語は少し硬いので、

〝分離から統合へ〟という表現で

統一したいと思います

と書かれています。

 

以下、天外さんのまえがきを手がかりに

由佐さんの「ザ・メンタルモデル」と

「実存的変容」のつながりを考えてみてください。

 

 

(引用・ここから)
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まえがき
本書に興味を持ち、手に取ったあなたは、きっと意識がある程度開きかけていると思われます。
競争社会に少し疲れ...社会的名声や富を求めてしゃにむに働くことに疑問を感じ始めている......。あるいは、経済合理性ばかりを追いかけるいまの資本主義経済の在り方に、ちょっぴり違和感を覚えている......、もっと人間として本質的な、宇宙の摂理にぴったりの生き方があるのではないか......。


もしあなたがそういう感じを持っていたら、激烈な競争社会の中で働いていても、心はいまの社会の価値観とは少しずれ始めています。あるいは、若者の中には、もう競争社会から離れて、もっと自由な生き方をしておられる方も数多くいらっしゃると思います。多くの人が、心の底では、もっと別の光り輝く人生があるのではないかと、ほのかに模索しているのです。


ところが、そういう人たちにも「不本意な現実」は、容赦なく押し寄せてきます。本書をよく読んでいただくと、「不本意な現実」は、自らの心の奥底に秘められた一種の歪みが要因だ、ということをご理解いただけるでしょう。ほとんどの人は「不本意な現実」は外部からやってくると錯覚して、一生懸命に外部に働きかけます。ところが、いくら努力をしても自らの歪みに直面しない限り、また同じような「不本意な現実」が絶え間なく押し寄せてきます。


そうして、次々に押し寄せてくる「不本意な現実」と解決なき泥沼の格闘を続けて、「大変だ、大変だ」と死んでいくのが、いままでのほとんどの人の人生でした。それは、社会的な成功を収めたからといって解決することではありません。これが「怖れと不安」にドライブされた「分離」の状態といわれる人生です。いままでは、ほとんどの人がこの「分離」にあり、その中での社会的成功を目指していました。周囲がみんなそうなので、その人生が不自然であることには、誰も気づきませんでした。
 
本書は、この「分離」状態に、何となく居心地の悪さを感じている人々が、その次のフェーズである「統合」の人生へ飛躍するためのガイドブックです。

 

私たちは生まれた時に、母親との大切な絆である「へその緒」を無残にも切られてしまいます。赤ちゃんの誕生は祝福されますね。でも、本人にとっては、母親との悲しい別離なのです。胎児にとって母親は宇宙のすべてだったので、誕生により宇宙との「分離」感覚が芽生えます。


深層心理学では、これを「バーストラウマ(母親の子宮を強制的に追い出されたことによる誕生の精神的外傷)」と呼びます。キリスト教では、人間はエデンの園にいた時に、神のいいつけに背いてリンゴを食べてしまったので、誰しもが根本的な罪、「原罪」を負っていると説いています。心理学者は「原罪」とは「バーストラウマ」のことだ、と説明しています。どうやら私たち人間は、誰しもが生まれながらに「分離」を背負っている存在のようです。「分離」は自己否定の源だし、人生の上でのありとあらゆるトラブルや悩みの大元だといわれています。
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アメリカ・インディアン*註1の部族には、断ち切られたへその緒のかわりに、呼吸で「母なる大地(motherearth)」につながりなさい、という教えがあります。吐く息で自分の想いを母なる大地に伝え、吸う息で母なる大地の想いを受け取る......へその緒に代わって呼吸が母なる大地との絆になる、というのです。これは坐禅などの仏教の教えにほのかに通じますね。じつは、あらゆる宗教のあらゆる修行法は、「分離」から「統合」への方向性を含んでいます。


*註1:アメリカの先住民公民権運動家として知られるデニス・バンクスのAIM(アメリカン・インディアン・ムーブメント)など、米国でも本人たちがインディアンという言葉を使っているため、本書では「インディアン」と表記します。

本書は、共著者の由佐美加子さん(以下では〝みいちゃん〟と呼ぶ)が発見した「4つのメンタルモデル」という分離の深層構造を意識することにより、誰でも「内的統合」に向かえる方法論をご紹介します。一般的に使われているメンタルモデルとは、認知心理学の用語で、現実を認知する前提にある思い込みや既成概念を意味するものです。

 

この本における「メンタルモデル」は、人間が幼少期に体験した痛みを切り離すために「自分もしくは世界とはこういうものだ」と無意識に決定づけたその人固有の最も深いところにある信念という捉え方をしています。これはみいちゃん独自の定義によるものです。深遠で高尚な感じがする宗教とは違って、これは理解すれば誰でも統合に向かえる汎用的な「テクノロジー」だ、とみいちゃんはいいます。


宗教は2000年以上にわたって、様々な修行法を工夫してきました。それに比べて本書でご紹介する方法論は、極めて明快、シンプルで、しかも誰でもすぐに成果が出ます。これは、人類の精神発達史上画期的な出来事ではないかと思います。これから「内的統合」のレベルに達する人は圧倒的に増えてくる予感がします。


「内的統合」を達成するというと、多くの人はあたかも聖人になる、あるいは仏教でいう「悟り」を開くような変容かと期待しますが、それは誤解です。ここでいう「統合」は、深層心理学では「実存的変容」と呼ぶ変容であり、方向性は同じですが本格的な「悟り」からは、まだまだかなり手前のレベルです(〝小悟〟あるいは、〝見性〟と呼んで、悟りに含めて説く仏教者もいます)。

 

人間の意識の成長・発達に関しては多くの研究があり、発達の階層構造も様々に提案されています。そのすべての説で共通に、あるひとつの飛び越えなくてはいけない大きなギャップ、ないしはステップが説かれています。それが、この「実存的変容」です*註2


*註2:深層心理学では「シャドーの統合」、ケン・ウィルバーの初期の成長モデル(K.W2)では「後期自我」から「成熟した自我」への変容、スパイラル・ダイナミクスでは「ティア1、生存のレベル」から「ティア2、存在のレベル」へ、R・キーガンの発達段階説では段階4から5へ、天外は「無意識レベルに潜むモンスター(葛藤)のエネルギーに駆動された人生」から、「真我(アートマン=基本特性は『無条件の愛』)のエネルギーが使える人生」へ......など)


本書の読者は、そこまでは比較的簡単に到達できると思いますが、人間の意識の発達、あるいは魂の成長は、まだその先にも長い道のりがあることをご承知おきください。


「実存的変容」は、親、会社、社会など外側からの期待に応えて痛みを避けようとして生きている人生(みいちゃんはこれを「適合」のレベルと呼びます)から、自らの魂の根源的な要求に沿った現実を自由に創造する人生への変容です。「怖れ」で駆動された人生から、「愛」の人生への変容ともいえます。


「悟り」に比べると小さなステップなのですが、一人ひとりの人生にとっては極めて大きな飛躍になります。

 

たとえば、心と体の関連性を追求して心療内科という分野を開拓した池見酉次郎医師(1915〜1999)は、患者の「実存的変容」により癌の自然退縮が起きることを発見しておられます(医学関係では実存的転換という言葉が使われています)。癌患者のセルフ養生にも本書の方法論はとても有効と思われます。試してみられることをおすすめします。


天外は、「実存的変容」があらゆる人の人生にとって大きな課題であり、病気はそのチャンスだ、という認識のもとに、医療者が患者の「実存的変容」を密かにサポートするという医療改革(ホロトロピック・ムーブメント)を3年間にわたって推進してきました。名経営者といわれるような人は、往々にして重篤な病気を克服した体験があります。これは、病気により「死」と直面した結果「実存的変容」を起こしたと解釈されます。


天外は14年にわたって「天外塾」という経営塾を開講してきましたが、基本的には塾生の「実存的変容」をサポートする、という塾です。最近では、生き方塾の様相が強くなり、経営者以外の受講が増えています。みいちゃんにも講師をお願いして「由佐塾」というのも開講しております。


さて、「実存的変容」という学術用語は少し硬い感じがしますので、以降は〝「分離」から「統合」へ〟という表現で統一したいと思います。ちょうど社会全体も「分離」から「統合」に向かっておりますので、この表現がピッタリくると思います。詳細な説明は本文(10章)に譲りますが、はじめにメンタルモデルの項目だけを挙げておきます。これらは、母子分離で負った「痛みからの分離」のエネルギーに貼られたラベルだと考えられます。

 

 メンタルモデル
  「価値なし」モデル

   (私には価値がない)
  「愛なし」モデル

   (私は愛されない)
  「ひとりぼっち」モデル

   (私は所詮ひとりぼっちだ)
  「欠損・欠陥」モデル

   (私には何かが足りない・欠けている)

 

誰しもがこの4つの痛みは共通して持っていますが、その人が保持するメンタルモデルはひとつに絞り込むことができます(10章)。メンタルモデルというのは、生存適合システムという人間にとって、パソコンでいえばまさにOSに相当する部分に大きな影響を与える一種のプログラムのようなものであり、その人のあらゆる発想、あらゆる言動は、どうあがいてもそれから逃れられないのです。


メンタルモデルが積極的に何かをコントロールするわけではありません。本人が痛みをそのまま直に感じることは怖く耐えがたいので、誰しもが反射的に目を背け、痛みを回避するための行動に邁進する、という形で人生が自動的に制御されているのです。痛みが再来する「怖れや不安」に支配された人生といってもいいでしょう。回避行動には「逃避」と「克服」のふたつの方向性があります。


「克服」の回避行動は、「分離のエネルギー」を「戦いのエネルギー」に昇華して、社会の中でのし上がっていくという方向性もあります。その人は「戦い続ける人生」を歩むことになります。「価値なしモデル」の多くは、こういう「克服」の仕方をします。いまは圧倒的に「分離」に生きている人が多いので、争いや競争が激しい社会になっています。また、「分離のエネルギー」が強い人ほど不安や怖れから回避行動に駆り立てられ、達成意欲や自己証明に走るために、社会的な成功を収めやすいという傾向があります。


「分離」というのは、自分の内側にあるわけで、それから逃れようと外側にいくら働きかけても、なくなるものではありません。結果的に、その人は社会的に成功したにもかかわらず、相変わらず漠然とした「怖れと不安」にさいなまれ、さらなる「戦い」に駆り立てられていく人生になります。これが「分離の人生」です。


いままで多くの人が「社会的な成功」の方法論を説いてきましたが、そのほとんどが「分離の人生」の教えでした。「分離」したまま社会的成功を達成する方法論です。本書では、その一歩先にある「統合した人生」への道をお伝えします。「怖れ」、「不安」、「戦い」、「努力」の人生から、「愛」、「調和」、「平安」、「幸福」な人生への変容です。

 

もちろん、「分離のエネルギー」を上手に「戦いのエネルギー」に昇華することができずに、「逃避」の方向に行って、引きこもりやうつ病になっている人にとっても、本書の方法論はとても有効だと思います。身の回りにそういう人がいたら、是非紹介してあげてください。


「分離」から「統合」への意識の変容には、頭(顕在意識レベルの思考)で理解しても、何も動きません。無意識(普段の生活では触れることのできない潜在意識)レベルへのアクセスがどうしても必要になります。


第1部に「由佐塾」における、みいちゃんと塾生のやり取りをそのまま載せます。これは少し冗長に感じられるかもしれませんが、みいちゃんが「感じる」ということを通じて丁寧に無意識レベルにアクセスしていく様子をじっくりと味わってください。
みいちゃんは、人生の旅路には典型的なパターン(ライフ・タペストリー)があるということも発見しています(2章)。みいちゃんと天外の赤裸々なライフ・タペストリーを12章、15章に載せます。ご参考になれば幸いです。


本書は、セミナーにおける実録をそのまま掲載していますが(3~9章)、これがみいちゃんによる「紐解き」による意識の変容です。それとは別に天外は、この「メンタルモデル」という概念に基づき、誰かに紐解いてもらうのではなく、自分で瞑想して「スートラ(祈りの言葉)」を繰り返し唱える、という方法論を開発しました(14章)。こちらは、10年間ですさまじい発展を遂げ、最終的には「あけわたし瞑想」になり、14章は全面的に書き直しました(6刷より)。「メンタルモデル瞑想」→「あけわたし瞑想」の推移は、『あけわたしの法則』(2024年、内外出版社)に詳しく書きました。


天外が意識の変容について一般的に書いた『実存的変容』(2019年、内外出版社)と、みいちゃんが内的統合のためのワークを体系化した『ザ・メンタルモデルワークブック』(共著、2021年、オオルリ社)と併せてご参照ください。本書が、読者の皆様の人生に大きな輝きをもたらすことを願い、またひとりでも多くの方々の手に届きますよう祈っております。

由佐美加子・天外同朗共著『ザ・メンタルモデル』天外伺郎さんのまえがき

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(引用・ここまで)


 

この続きはまた明日に!(^^)/

 

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●2021.9.1~2024.12.31記事タイトル一覧は

 こちらの記事(旧ブログ)からどうぞ

 2025年に投稿した365記事はすべて

 今日の音楽シリーズで12/31に全リストを掲載

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 7/20(月・祝) 13:30~16:30
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 7/26(日) 10:30~ 易経入門講座〔第3期〕
      14:00~ 易経準中級講座 第14回

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