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ザ・メンタルモデルについて(その19)「ライフタペストリーとプロセスデザイン」

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ザ・メンタルモデルについて(その19)「ライフタペストリーとプロセスデザイン」

ザ・メンタルモデルについて(その19)「ライフタペストリーとプロセスデザイン」

2026/07/04

6/16からこの寺子屋塾ブログでは、
7/20(月・祝)に予定している
『レゾナント・コミュニケーション』読書会

の事前準備を兼ねて、

著者のおひとり、由佐美加子さんが発見された

〝ザ・メンタルモデル〟について書いています。

 

昨日までの投稿記事を未読分がある方は

まず次から先にどうぞ!
ザ・メンタルモデルについて(その1)「はたあそ(第1部)」

ザ・メンタルモデルについて(その2)「はたあそ(第2部)」
ザ・メンタルモデルについて(その3)「TEDx Talksプレゼン動画」

ザ・メンタルモデルについて(その4)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?①

ザ・メンタルモデルについて(その5)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?②

ザ・メンタルモデルについて(その6)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?③

ザ・メンタルモデルについて(その7)『学習する組織』と『U理論』

ザ・メンタルモデルについて(その8)「〝痛み〟とどう向き合うか」

ザ・メンタルモデルについて(その9)「〝源(みなもと)〟とは何か?①」

ザ・メンタルモデルについて(その10)「〝源(みなもと)〟とは何か?②」

ザ・メンタルモデルについて(その11)「〝源(みなもと)〟とは何か?③」

ザ・メンタルモデルについて(その12)「〝源(みなもと)〟とは何か?④」

ザ・メンタルモデルについて(その13)「〝源(みなもと)〟とは何か?⑤」

ザ・メンタルモデルについて(その14)「吉本隆明『共同幻想論』に重ね合わせてみて」

ザ・メンタルモデルについて(その15)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり①」

ザ・メンタルモデルについて(その16)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり②」

ザ・メンタルモデルについて(その17)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり③」

ザ・メンタルモデルについて(その18)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり④」

 


さて、この連載記事も回を重ね19回めとなりました。

 

昨日投稿した記事の最後に書いたように

今日からはザ・メンタルモデル四分類の

具体的な中身に入って行こうかと。

 

ただ、四分類の各論に入るまえに、

四分類すべてに関わる

〝ライフタペストリー〟という捉え方が

大切だと感じているので、

今日はこれについて書いておきたいとおもいました。

 

ザ・メンタルモデルの公式サイトCCC

ライフタペストリーのページには、

人生における体験という縦糸は、

その人生に一貫して流れている人生の目的という

横糸と交わって織り成されることで、

彩り豊かな美しいタペストリー(織物)のように

すでに美しく設計されている

と書かれています。

 

(その15)の記事で紹介したトークライブでは、

由佐さんが行われている講座の名前として

JTS(=Journey to the Source)

「源に帰っていく旅」と表現されていたんですが、

魂が望むライフミッションを担う

人生のロードマップについて、

そのプロセスとして示したものという意味で

共通するものがあるかもしれません。

 

 

ところで、アメリカの発達心理学者で精神分析家の

エリク・E・エリクソンは

人間の心理社会的発達課題を

8段階からなる発達段階モデルを提唱し

世界的に知られるようになりました。

 

この〝ライフタペストリー〟も

人間の発達段階モデルのひとつと

捉えることが出来るのではないかと。

 

いきなり「どうすればいいか?」と問いを立て、

ノウハウに頼るアプローチが

たいてい功を奏さないのは、

その方法手段が自分に適切かどうかを

検討するプロセスを飛ばしてしまいがちなためで、

全体の流れを見通した上で、

いま自分がどの段階にいるのかを

把握する姿勢を失わない様に心がけることで

まちがいは減ります。

 

また、ビジネスやITプログラミングの分野で

目標達成や課題解決を効率的に行うための

骨組み、枠組み、構造を指す

「フレームワーク」という言葉がありますが、
この〝ライフタペストリー〟も

「フレームワーク」のひとつとして

捉えることもできるでしょう。


寺子屋塾で提供している

「未来デザイン考程」という学習プログラムでも、

テーマ設定→理念設定→現状把握→未来予測

→要所解明→方法立案→計画編成

という手順、プロセス(考程)を踏んで

情報処理していくことを大切にしている

「フレームワーク」のひとつなんだと

説明することがあるんですが

〝プロセスデザイン〟という発想において、

共通するものを感じました。

 

 

さらに言うと、

もうだいぶ昔になるんですが、

次のような詞を書いたことがあったことを

おもいだしました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何かがおかしい、このままではいけないと、

問題に気づくのが第1段階。

 

原因は何なのか、だれの責任なのだろうと、

問題を作っている敵を探すのが第2段階。

 

原因を無くそう、悪いヤツは倒さなければと、

その敵と懸命に闘おうとするのが第3段階。

 

たとえ敵に勝ち、敵を倒しても空しいだけで、

闘っても敵はなくならないと気づくのが第4段階。

 

問題を作っている敵は外側にいるのではなく、

自分の中にいることに気づくのが第5段階。

 

自分の中にいる敵は、自分がつくったもので、

そもそも敵などなかったと気づくのが第6段階。

 

高い段階に到達することが目的でなく、

一つひとつの段階はすべて必要なもので、

そのプロセスこそ大事と気づくのが第7段階。(1998.3.11)

井上淳之典のつぶやき考現学 No.4)

 

わたしが書いたこの詞も

人間の成長段階を

7つのプロセスとして表現していて、

フレームワークであり、プロセスデザインであると

捉えることができるでしょう。

 

次の記事にも関連する話を書いているので、

未読の方は参考にしてください。

シャイン博士のプロセス・コンサルテーション

 

 

あと、もうひとつだけ。

前記したとおり

〝タペストリー〟は「織物」という意味ですから、

吉本隆明さんが提唱された

「自己表出」「指示表出」についての

言語は自己表出と指示表出の織物である。

自己表出とは、対象にたいする意識の動きである。

指示表出とは、対象を指示しようとする

意識の動きであり、

両者は1枚の紙の両面のような関係にある。」

という説明をおもいだしました。

これについては旧ブログのこちらの記事をどうぞ!

 

今日の投稿記事冒頭のイメージ図が

〝糸〟にまつわる変化表現になっているのは

〝タペストリー〟の「織物」という意味からです。

 

 

前置きがながくなりましたが、
ザ・メンタルモデルの〝ライフタペストリー〟は

適合期→直面期→自己統合期→体現期→自己表現期
という5つのプロセスとして

示されています。

 

5つのプロセスの各々について詳しく書くと

次のような感じになるでしょうか。

 

この文章は、由佐さんが書かれた著書や対談、

ライブトークで語られた内容を

わたしなりに再構成して編集したものなので、

公式のものではないことをお断りしておきます。

 

自分はいまどのプロセスにあるか

意識しながら

読んでみてはいかがでしょうか。

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ザ・メンタルモデル〝ライフタペストリー〟

 

1. 適合期
適合期とは、自分の内側の痛みや本当の願いにはまだ十分に気づかず、社会や家族、組織、周囲の期待に合わせて生きている段階のこと。ここでは「どうすれば認められるか」「どうすれば傷つかずに済むか」「どうすれば安全にここにいられるか」が、無意識の行動原理になります。本人は努力しているつもりでも、その努力は自由な自己表現というより、生き延びるための適応戦略になりやすいのです。たとえば、価値を出さなければならない、愛されるために役に立たなければならない、迷惑をかけてはいけない、欠点を見せてはいけない、といった内的ルールに従って生きます。この時期は社会的には「ちゃんとしている」「頑張っている」と評価されることも多いですが、内側ではどこか空虚感や緊張感を抱えやすい段階です。外側に適合するほど、本来のいのちの感覚からは離れていくことがあります。


2.直面期
直面期とは、これまでの適応戦略ではもううまくいかない現実に出会う段階のこと。仕事、人間関係、家族、健康、喪失、挫折などを通じて、「なぜ同じような不本意な現実が繰り返されるのか」と問わざるを得なくなります。適合期には、問題は外側にあるように見えます。相手が悪い、環境が悪い、運が悪い、自分の努力が足りない、と理解しがちです。しかし直面期では、外側で起きている出来事が、自分の内側にある信念や痛みと響き合っている可能性に気づき始めます。この段階はとても苦しく、怒り、悲しみ、無力感、混乱が強く出ることもあります。ただし、それは失敗ではなく、無意識のOSが可視化される入口でもあります。避けてきた痛みに触れ、自分が何を恐れ、何を守ろうとしてきたのかを見つめることで、人生が「外側への反応」から「内側への探求」へ転じていきます。


3.自己統合期
自己統合期とは、これまで切り離してきた痛み、感情、弱さ、願いを、自分の一部として受け入れていく段階のこと。ここで重要なのは、痛みを克服したり、消したり、正しく解釈したりすることではありません。「こんな自分ではだめだ!」と裁いていた部分、「感じてはいけない」と抑えていた感情、「本当はこうしたかった」という願いを、良い悪いで分けずに認めていくことです。メンタルモデルは、痛みを感じないために自分の一部を分離する働きとして形成されます。自己統合期では、その分離された部分に意識の光が当たり、「私は価値がない」「愛されない」「ひとりぼっちだ」「欠けている」といった深いジャッジメントの奥に、実は生命の純粋な願いがあったことに触れていきます。すると、外側を変えて安心を得る生き方から、自分の内側にあるものを引き受ける生き方へ移行していきます。これは本来の自分のいのちを取り戻すようなプロセスです。


4.体現期
体現期とは、自己統合によって見えてきた本来の願いや価値観を、日常の選択や関係性の中で実際に生き始める段階のこと。ここでは、気づきや理解が単なる内面の納得にとどまらず、行動、言葉、働き方、人との関わり方に表れていきます。適合期では「期待に応えるためにどうするか」が中心でしたが、体現期では「自分の内側から本当に立ち上がっているものは何か」に従って動くようになります。もちろん、これは好き勝手に振る舞うことではありません。むしろ、自分の痛みを他者や環境のせいにせず、自分の内的世界に責任を持ちながら、現実に関わる成熟したあり方です。以前なら避けていた対話をする、無理な役割を手放す、心から望む活動に時間を使う、沈黙していた本音を丁寧に表す、といった変化が起きてきます。自分の中心とつながったまま、現実世界の中で一歩ずつ形にしていく時期と言えるでしょう。


5.自己表現期
自己表現期とは、統合された自己から自然に生まれる表現が、他者や社会への貢献として流れ出していく段階のこと。ここでいう自己表現は、単に個性を主張することや、目立つことではありません。適合期のように「認められるために表現する」のでなく、欠乏感を埋めるために成果を出すのでもありません。自分の痛みの奥にあった生命の願い、すなわち「本当はこの世界に何をもたらしたかったのか」が、仕事、創作、教育、対話、リーダーシップ、暮らし方などを通じて自然に現れていく状態です。この段階では、自分を証明する必要が薄れ、存在そのものが表現になっていきます。また、自己表現は個人の満足に閉じずに、周囲の人が自分自身の源に触れるきっかけにもなります。ライフタペストリーという言葉の原義に沿うなら、痛み、葛藤、統合、実践のすべてが一本の糸として織り込まれ、その人固有の模様として世界に差し出される段階と言えるかもしれません。

 

ちなみに、『ザ・メンタルモデル』第2部には、

由佐美加子さんと天外伺郎さんの

ライフタペストリーが記されています。

 

由佐さんのライフタペストリーについては、

(その1)(その2)「はたあそ」で

全てではないものの、多くが語られていましたね。

 

HMTのwebsiteでは、

『レゾナント・コミュニケーション』

共著者・中村伸也さんの

ライフタペストリーを読むことができるので、

ご覧になってみてください。



さいごに、

(その15)と(その16)の記事で紹介した

手放し経営ラボの主催で

由佐美加子さんをゲストに行われた

トークライブでホスト役を務められた

板東放レ(孝浩)さんが

この5/22に本を出版されました。

 

板東放レ『手放す経営』

早速手に入れ、いま読んでいるところなんですが、

本書に書かれている内容も

まさに板東さんの〝ライフタペストリー〟と

言ってよいでしょう。


 

この続きはまた明日に!(^^)/

 

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