ザ・メンタルモデルについて(その42)「本の出版記念インタビュー②」
2026/07/27
6/16からこの寺子屋塾ブログでは、
7/20(月・祝)に開催した
『レゾナント・コミュニケーション』読書会
の準備を兼ねて、
著者のおひとり、由佐美加子さんが発見された
〝ザ・メンタルモデル〟について書いてきました。

昨日までの投稿記事に未読分がある方は
まず次から先にどうぞ!
・ザ・メンタルモデルについて(その1)「はたあそ(第1部)」
・ザ・メンタルモデルについて(その2)「はたあそ(第2部)」
・ザ・メンタルモデルについて(その3)「TEDx Talksプレゼン動画」
・ザ・メンタルモデルについて(その4)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?①
・ザ・メンタルモデルについて(その5)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?②
・ザ・メンタルモデルについて(その6)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?③
・ザ・メンタルモデルについて(その7)『学習する組織』と『U理論』
・ザ・メンタルモデルについて(その8)「〝痛み〟とどう向き合うか」
・ザ・メンタルモデルについて(その9)「〝源(みなもと)〟とは何か?①」
・ザ・メンタルモデルについて(その10)「〝源(みなもと)〟とは何か?②」
・ザ・メンタルモデルについて(その11)「〝源(みなもと)〟とは何か?③」
・ザ・メンタルモデルについて(その12)「〝源(みなもと)〟とは何か?④」
・ザ・メンタルモデルについて(その13)「〝源(みなもと)〟とは何か?⑤」
・ザ・メンタルモデルについて(その14)「吉本隆明『共同幻想論』に重ね合わせてみて」
・ザ・メンタルモデルについて(その15)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり①」
・ザ・メンタルモデルについて(その16)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり②」
・ザ・メンタルモデルについて(その17)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり③」
・ザ・メンタルモデルについて(その18)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり④」
・ザ・メンタルモデルについて(その19)「ライフタペストリーとプロセスデザイン」
・ザ・メンタルモデルについて(その20)「ライフタペストリーと親鸞上人」
・ザ・メンタルモデルについて(その21)「価値なしモデルと愛なしモデル」
・ザ・メンタルモデルについて(その22)「欠陥欠損モデルとひとりぼっちモデル」
・ザ・メンタルモデルについて(その23)「実存的変容とのつながり①」
・ザ・メンタルモデルについて(その24)「実存的変容とのつながり②」
・ザ・メンタルモデルについて(その25)「実存的変容とのつながり③」
・ザ・メンタルモデルについて(その26)「動物脳と人間脳①」
・ザ・メンタルモデルについて(その27)「動物脳と人間脳②」
・ザ・メンタルモデルについて(その28)「動物脳と人間脳③」
・ザ・メンタルモデルについて(その29)「脳と心の関係について」
・ザ・メンタルモデルについて(その30)「原生的疎外と純粋疎外」
・ザ・メンタルモデルについて(その31)「反応しちゃう自分の扱い方」
・ザ・メンタルモデルについて(その32)「生存本能は痛みの回避が目的」
・ザ・メンタルモデルについて(その33)「身体を使って感じる体験がモト」
・ザ・メンタルモデルについて(その35)「Co-Creationという世界の生き方①」
・ザ・メンタルモデルについて(その36)「Co-Creationという世界の生き方②」
・ザ・メンタルモデルについて(その37)「Co-Creationという世界の生き方③」
・ザ・メンタルモデルについて(その38)「Co-Creationという世界の生き方④」
・ザ・メンタルモデルについて(その39)「Co-Creationという世界の生き方⑤」
・ザ・メンタルモデルについて(その40)「Co-Creationという世界の生き方⑥」
・ザ・メンタルモデルについて(その41)「本の出版記念インタビュー①」
さて、7/20に『レゾナント・コミュニケーション』
第1回の読書会も無事開催し終え、
この連載記事も回を重ね41回めとなり、
締め括りのステップに入っています。
昨日投稿した記事では、
『ザ・メンタルモデル』が出版された
2019年8月に行われた
由佐さんへのインタビュー動画をシェアしました。
・由佐美加子インタビュー動画〜『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』出版記念
昨日の記事にて文字起こしテキストは、
全体の2/3弱にあたる
28分35秒あたりまでを紹介したので、
今日はその続きから最後までを。
この由佐さんのこのインタビュー動画を
なぜこの40回以上に及んだ連載記事中の
このタイミングで紹介しているのか?という問いを
念頭に置きながら聞いて下されば
すべて納得できるようにおもいますが、
このインタビューへのわたしのコメントは
明日の記事に記す予定です。
(文字起こし・ここから)
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由佐:
その役割を果たしてほしくて、全部デザインして用意してきてるんだ、って分かるじゃない。メンタルモデルを紐解いていくと、いろんな山を越えて紐解いていくと、そういうところに行く。それって、「こんな苦しい人生を選んでしまった」「なんでこんな思いをしなきゃいけないのか」って抱えている人には、全然違う観点になる。
そうじゃなくて、「自分で選んで作り出している」としたら、「あなたがこれを届けたくて、魂として生まれてきてるからなんだ」っていうことを、人間が人生の中で当たり前のように扱えるようになったら、この世界は全然変わると思う。人間は体験してるんだから、多分痛みを扱いたかったんだと思う。痛みを避けて生きようとする今の人間社会は、もう限界だってすごく思うし。
人間が痛みを避けてる限り、他のいのちの痛みは取れない。だからこそ、人間が自分の中で本当に何が痛みなのかを思い出せたら、人間はこの地球で果たさなきゃいけないミッションにつながれるはず。なんでかっていうと、自分がそうだったから、っていう感じなんだよね。「なんで生きてるのかわからない」ってことぐらい、苦しいことはないと思ってて。毎日ご飯食べて、なんとなく生きてるけど、「なんでわたしここにいるのかわかんない」「なんでこんな苦しい思いをしなきゃいけないのかわかんない」っていうのは、地獄だよね。生きるという観点からいうと、本当に。
そうじゃなくて、どんな体験をしている人であっても、その人の中にはライフタペストリーがある。そういう世界を、みんなが知れたらいいなって思う。子どもの教育にも、そういう観点が入るといい。社会に出て食えるようになって成功するようになるんだよ、ではなくて、「あなたは何を目的としてこの世界で光として放ちたくて生まれてきたのか」を、スピリチュアルっぽい話じゃなくて、現実的な、誰でも理解できる〝事実ベース〟のやり方で伝えたかったんだよね。
わたしが「伝えたかった」っていうよりも、人の人生を紐解いたらそうなってるんだもん、っていう話なんだけど。結果そうなってるんだ、って思ったから、それを伝えているだけだから。わたしが伝えたいことは別にないんだよね。見えたことをシェアしてるだけ。でも「そういうふうに見えるんだ」っていうことを、みんなに知ってほしい、というのはあるのかも。
ライフタペストリーを見ると、めちゃくちゃ美しいなって、いつも感動するから。どんな人が来ても、どんなに大変な思いをしてるっていう人たちが来ても、やっぱり紐解くと美しいんだよね。それをわたしだけが見れるんじゃなくて、本にすることでみんながその概念を知って、「自分の人生」とか「人の体験」をそういうふうに捉えるようになってくれたら、本当にいいなって思ってる。
みっつ:
本当に、痛みの中に美しさとか光があるっていうことに、一人ひとりが気づけたら、変わっていけますよね。
由佐:
こういうことが腹落ちしていくと、世の中に対する恨みとか怒りとか——そういうものを、違った形で体験できるようになると思うんだよね。「なんで親は〇〇してくれなかったのか」とか、「どうしてわたしはこんなふうになっちゃうの」とか。ある意味、他責的な今の人間のあり方って、そういう〝被害者的〟な問いに寄りやすい。「なんでこういうふうにしか扱われないのか」とか、「なんで(大事に)見てもらえないのか」とか、「なんで俺だけ十分なものを受けられなかったのか」とか。いろいろある。基本的には「何かがなかった」——その欠落に対して、他者を責めたり、あるいは別の何かで紛らわせるしかない、みたいな形になりやすい。
でも、そうじゃなくて「引き受けられるんだ」と。引き受けられるからこそ、その体験をしてるんだ、っていう、人間の本当の生命の奥につながれたら「被害者」「犠牲者」みたいに生きなきゃいけない、っていう今の人間のあり方は、(本当は)変えられると思っていて。そこが、何かが変化していくための鍵だと思ってるんだよね。
昨日、Facebookで見たんだけど、環境活動をしている人が「環境問題とか気候変動とか食料の問題が問題だと思ってた。だけど本当の問題は、人間の(欲とか利己主義とか)そういうものだと気づいた」みたいなことを書いていて。わたし、感覚的にすごくそれに近くて。今の世界の状態に対して危機感があるし、外側で起きてるいろんなことに対して、すごく悲観的な気持ちにもなる。でも、どんなに「気候変動を直しましょう!」って叫んでも、どうしようもないな、っていう感覚だけは、10年以上前からずっと思ってるんだよね。組織開発を見てきた感覚とも同じで。外側で解決しようと思うやり方では、もう絶対に無理だし太刀打ちできない、っていう感覚がある。
だから「人間とは本当は誰なのか?」ということに目覚めていく以外、外側の事象を変える方法はもう道がない、っていう感覚があるんだよね。もちろん外側の活動をしていくことも大事だし、わたし自身もどちらかと言えば情熱的に解決したい方の人間だから、そう思うこと自体はおかしくないんだけど、やっぱり本当に(鍵は)人間の内面にかかってる、って感じがする。
内面の変容っていうのが、人間が「本当に何者か」っていう理解につながると思うし。今の人間が理解できているレベルよりも、もっとずっと深いレベルで理解できない限り、犯罪もそうだし、社会で起こる虐待とか殺人とか、悲しい出来事を含めて、本当の意味では解決する術を持たないんだと思うんだよね。本当の根っこに迫りたいなら、人間の外側じゃなくて、内側の世界を整えていく以外、方法がないよね、っていうところに(わたしは)賭けてる。だから、この本はそういう自分の思いの一環としてあるんだろうな、っていう感じです。
みっつ:
ありがとうございます。事前に用意しておいた質問は、だいたい網羅されております。たくさん聞かせてもらえました。
由佐:
あと、この本が生まれたのって、やっぱりわたしが生んだものだけでもない、というか。書いたのはもちろんわたしだし、天外さんも書いてくれたんだけど、ものすごくいろんな人たちの人生が、分かち合われているからできた本なんだよね。いろんな人たちが、困って「セッションしてほしいです」とか「講座に来ました」とか、いろんな形で来てくれてるのもそうなんだけど、その人たちが本当に自分の人生の中にあること、体験していることを分かち合ってくれたから、事実として検証できるし、そこから生み出されている叡智だと思う。
だから本当に、一人ひとりの人生(があって)——もちろん(それぞれの)解釈や体験として変わるわけだけど。そういう縁がなかったら、この本はないよね、っていうのは確実にある。いろんな人の人生が(関わっている)からこそ生まれている叡智だ、っていうのは、もう確実にあるし。だからこそ「誰が書いた本」じゃなくて、「みんなの人生から生まれた智慧」みたいなものを、みんながどう受け取ってくれるか、ということにすごく興味がある。そこから「本当の人間って、どういうふうにできているものなのか」に関して、いろんな対話や気づきが起こるといいな、っていうのが願いだよね。
本なんて多分、触媒に過ぎないんだと思うから。この触媒を通して何かの刺激を受けて、そこから自己洞察が深まるようなことが起こってくれたらいいし、そこから、これまでなかった観点で人間のことを見れたり、自分自身を見れたり。基本的にやっぱりお互いが人間を「貴いもの」として扱わざるを得ないところがあるけど——。メンタルモデルとライフタペストリーを知るとそう思わざるを得ないところがある。
「あんなやつこの世にいなくていい」みたいな世界になっちゃってるけど、そうじゃなくて、一人ひとりがその人にしかない光を持って生まれてる。この世界が変わるには、すべての人の目覚めが必要なんだろうな、って。パズルみたいに見えちゃうんだよね。この天外さんと一緒にやってる「人類の進化」っていうテーマがあるとしたら、この世界に、この瞬間生まれて命を持っている人たちが、その光に目覚めてそれを生きることが、どれだけ進化を進めるかって、とてつもないインパクトだと思う。よく言えば「お役目を果たしていく」っていう言葉に近いのかもしれないけど。やり取りが、自分の人生を本当に役目を果たすために使えたら、この世界は変わるように思う。トップダウンじゃない。草の根活動というか。
みっつ:
草の根活動?
由佐:
でもやっぱり、この方向なんじゃないかって今思ってる、っていう感じ。
みっつ:
この本が発売するにあたって、これからCCCであったり他のところでも、いろんなイベントや場を開いていこう、という計画もありますよね。
由佐:
うん。今回いちばん基本のコンセプトを出してるんですけど、関係性におけるメンタルモデルの作用とか、子育てにもすごく使えると思ってて。いろんな応用編ができるんです。最近、パートナーシップの相談を受けるんですよ。夫婦とか、ビジネスパートナーとか、二人の人間の間の関係性を扱うときにメンタルモデルが見えると、ものすごく扱いやすくなる。本人も楽だし、理解も進む。
だから、アイデアとしては、パートナーシップの「紐解き」ができる人たちを増やしたいな、とか。一番(大事)なのって、その1対1の関係だよね。そうそう。それがないと、例えばお母さんたちも幸せになれなかったりするし。それを、子どもを育てるときに、その子の人生の目的みたいなもの——「何のために生まれてきたのか」みたいな視点を持ってるだけでも、受験戦争・偏差値・成績、っていう世界から一歩引いて見れたりする。そういうのを仕掛けていきたいな、っていうのがすごくある。
もちろん、メンタルモデル自体を理解してもらうイントロ的なものもやっていけたらいいと思ってるんだけど、その応用編としては、例えば「ひとりぼっち」と「愛なし」がパートナーシップのときに組み合わさると、何が起こるのか、みたいな話も含めて。類型化して当てはめるためじゃなくて、お互いの理解、ニーズの理解にすごく使えるから、そういうことをサービスとして行っていくのもいいのかな、っていろいろ考えている。
アクティブ・ダイアログとか、読書会を開きたい、っていう人たちには、出版社側で無料で支援する、みたいなこともやろうとしてたり。みんなが本当にこれを〝概念〟じゃなくて、自分の人生で生かしていけるところのサポートをしたいな、と思っているし。今、応援してくれている人たちもいっぱいいるので。テクノロジーとして理解してほしい、っていうのもあるけど、実践的に使える形でシェアいていけたらいいな、と思ってます。
みっつ:
ありがとうございます。本の出版も皆さんぜひ楽しみにしていただきつつ、その後に展開されていく場やイベントの情報も、皆さんにご案内していこうと思うので、お待ちいただければと思います。
由佐:
はい、ありがとうございます。
みっつ:
じゃあこんな感じで、今日の雑談?インタビューは終わりにしましょうか。
由佐:
ありがとうございました。
みっつ:
皆さん聞いていただいてありがとうございました。それでは失礼します。ありがとうございまーす。(終)
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(文字起こし・ここまで)
この続きはまた明日に!(^^)/


