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ザ・メンタルモデルについて(その16)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり②」

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ザ・メンタルモデルについて(その16)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり②」

ザ・メンタルモデルについて(その16)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり②」

2026/07/01

6/16からこの寺子屋塾ブログでは、
7/20(月・祝)に予定している
『レゾナント・コミュニケーション』読書会

の事前準備を兼ねて、

著者のおひとり、由佐美加子さんが発見された

〝ザ・メンタルモデル〟について書いています。

 

昨日までに投稿してきた記事を未読の方は

まず次から先にどうぞ!
ザ・メンタルモデルについて(その1)「はたあそ(第1部)」

ザ・メンタルモデルについて(その2)「はたあそ(第2部)」
ザ・メンタルモデルについて(その3)「TEDx Talksプレゼン動画」

ザ・メンタルモデルについて(その4)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?①

ザ・メンタルモデルについて(その5)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?②

ザ・メンタルモデルについて(その6)ドラマ『逃げ恥』の登場人物はどれ?③

ザ・メンタルモデルについて(その7)『学習する組織』と『U理論』

ザ・メンタルモデルについて(その8)「〝痛み〟とどう向き合うか」

ザ・メンタルモデルについて(その9)「〝源(みなもと)〟とは何か?①」

ザ・メンタルモデルについて(その10)「〝源(みなもと)〟とは何か?②」

ザ・メンタルモデルについて(その11)「〝源(みなもと)〟とは何か?③」

ザ・メンタルモデルについて(その12)「〝源(みなもと)〟とは何か?④」

ザ・メンタルモデルについて(その13)「〝源(みなもと)〟とは何か?⑤」

ザ・メンタルモデルについて(その14)「吉本隆明『共同幻想論』に重ね合わせてみて」

ザ・メンタルモデルについて(その15)「自分の内面を観ることと〝経営〟のつながり①」


さて、この連載記事も回を重ね

これで第16回となりました。

 

昨日投稿した(その15)の記事からは、

(その7)の記事で紹介した『学習する組織』の

〝自己リマスター〟という概念を入口に、

自分の内面を紐解くザ・メンタルモデルと

〝経営〟とのつながりを考察し始めています。

 

昨日のメインコンテンツは、

『ザ・メンタルモデルワークブック』

出版された直後の2021.12.14に

手放す経営ラボラトリー主催で

由佐美加子さんをゲストに行われた

トークライブのダイジェスト①で、

文字起こし付きで紹介したんですが、

本日の記事はその続きにあたるダイジェスト②を。


昨日の記事と同様に

文字起こし付きでお届けします。
 


【手放すTALK LIVE#26】自分を「観る」と、生き方が変わる。経営が変わる。 〜由佐美加子の全てが詰まった集大成をひもとく!〜ダイジェスト版②

 

(文字起こし・ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

板東: 

質問が来てるんですけど。「感じる」って、どうやってするんですか?

 

由佐:  

ああ、よく聞かれます。すごくシンプルな答えなんですけど、わたしたちの体って、多分24時間365日、寝ている時も、何かしら感じてるんですよ。そもそも「感じている」という状態なんですね。ただ、意識的に言うと言葉になっていないし、「何を感じてますか?」って問われた時に初めて自分の内側に意識を向けて、「何感じてるのかな」って感じようとするっていう、この行為って何かっていうと、「感じていることを認知できる」っていうのは、結局何が必要かっていうと、「意識を向ける」っていうだけなんですね。

 

板東:

意識を向ける……

 

由佐:

意識を自分の身体に向ける。

 

板東:

うわぁ〜 身体ですか?

 

由佐: 

身体です。必ず、意識を身体の内側に向ける。胸でもいいし、お腹でもいいし、どこでもいいですよ。

 

大山:

頭じゃないってことですか?

 

由佐: 

とにかく「内側」に向ける。大事なのは、「考えてる頭じゃない」っていうことです。身体感覚に向ける。

 

板東:

身体感覚ですね。

 

由佐:

そう。なので、「感じる」ってすごく練習しやすいのは、感情が大きく振れた時ですよね。怒りとか、イラッとするとか、ムカムカするとか、すごく悲しいとかっていうときに、なぜ人間に感情というものがあるのかというと、不快なものって意識がそこに向きやすいんですよ。心臓がバクバクしたり、

 

板東:

汗がめっちゃ出たり。

 

由佐:

そう。そういうのも全部「感じる」です。だから意識を向けやすい。簡単に言うと、感情の振れ幅が大きい時って、信号が大きいから分かりやすいんです。普段、何もない時は、(信号が)小さいんですよね。けれど、外側で何かが起こった時には、内側にも意識が向きやすくなる。

 

とはいえ、ずっと感じてるんですよ。だから、その意識の向け方を、いつも外側だけに向けるんじゃなくて———外側(画面の向こう、相手、出来事)に向けているのと同時に、自分の方にも少し意識を向ける。最初は、どっちかしかできないよね。外で散々頑張って「うわーっ」ってやってきて、家に帰ってきたら、すごく体が疲れてる。っていうのは意識が切り替わったからだよね。

 

板東:

同時にできるようになるんですか?

 

由佐:

そうなんです。そこから「自分に意識を向ける」っていうのを工夫していく。最初はどっちかしかできない、って感じになりやすい。外側に向いていると内側が向きにくいし、内側に向くと外側がどこかに行っちゃう、みたいになりがち。でも、この「感じる」を、ちょっとずつ、ちょっとずつ練習していくと、「あれ、わたしいま何感じてるのかな」  「体はどこが反応してるんだろう」って、いう風に、意識を向けられるようになる。両方のベクトルを意識でカバーする、みたいなことが、徐々に開発されていくんですよ。

 

で、それも「今起きていること」だけを追うんじゃなくて、「今起きていること」を材料にして、「いま自分の内側で何が起きているのか」———身体感覚の中に起きていることに意識を向ける練習。これをずっとやっていくと、たいていできるようになる。もともと人間の能力として、できるんです。

 

板東:

わたしは、身体感覚っていうのは、単に物理的なものとしか思ってなかったんですけど。肩が重いな〜とか。

 

大山:

緊張すると胃がギュッとなるとか、胸が詰まる感じがするとか、心臓が圧迫されるとか、ゾワゾワするとか、ジンジンするとか、頭が痛いとか。

 

乾:

僕は、みいちゃん(由佐さん)から感情には必ず身体感覚がある。そういうことを教えてもらったんですよね。

 

板東:

なるほど!感情には必ず身体感覚がある。なるほどなるほど。

 

由佐

心臓がバクバクしたり、顔が赤くなったり。どこかジンジンしたりとか、背中痛いとか、やっぱり身体には必ず反応がある。

 

坂東

それは恥ずかしがり屋っていう性格だと思ってた。

 

由佐

そうだよね。

 

坂東

だからそれは直さないといけないって。

 

由佐

そうそう。基本的には、ばんちゃんが言ったように、感じないように生きてきてるんですよ。わたしたちは。感じないようになっていく事が大人になることだってぐらいの定義なんですよ。

 

坂東

顔が赤くならない人の方がかっこいいですもんね。

 

大山:

それ〜

 

由佐

できる男はポーカーフェイスで合理的でロジカルで、どんな時も取り乱さずって感じでしょう。

 

坂東

身体はコントロールできるもんだって信念がありましたね。

 

大山:

でも、緊張したら声が震えたりするじゃないですか。緊張したりするとそういう時に「自分はいま何を感じているのかな」って、ちょっと幽体離脱するみたいなイメージで、

 

由佐

そうです。常に俯瞰する。俯瞰する意識を常に自分に向ける。外にも内にも向けられるようにしておく。実際のところ、得なんですよね。

 

大山:

そうすると、落ち着いてきそうな気もします。

 

乾:  

たしかに。

 

由佐:  

共感っていうのは、「共感する自分の目」を育てていく、ということですよね。常に。「自然をコントロールしようとする」って、この文明の象徴的な根幹だと思うんです。科学もそれで発展してきた。でも、人間も自然そのものだと思っているわけですよ。ところが、自分の内側を感じられないと、他の人間のことも感じない。自分の感覚を遮断して、思考だけで処理して、合理的になにかを判断しようとしている、っていうふうになってしまう。でもその結果、どういう世界が作られているんですか、っていう話なんだと思ったんですよ。自然の一部として切り離されていっちゃう。

 

でも本当は、自然って、この完璧な身体を持って、ここにすべてのインテリジェンスがあるんですね、叡智が。内側にあるの。頭だけじゃない。ハートにもあるし、ハラにもある。全部つながっているわけですよね。左脳も右脳もつながっている。すべてがつながっているという機能の仕方ができてないって思っていて。どっちかになっちゃう。どこかになってるんですよ、いま。だから、そうじゃなくて、両方が同時にというか、本当は、全部がつながっている状態で、「感じながら考えられる」し、「考えながら感じられる」し、全部自在に使えるだけども、そのコネクションがいまいちつながってないんです。

 

でも、本当になにかを産み出す人は両方使ってるんですよ。アーティストもそうだし、クリエイション(創造性)ってそういうものだから。直感とかインスピレーションとか言うじゃないですか。間違いなく合理的な思考の左脳の脳味噌のパターン処理だけではできない世界なので、やっぱり両方が開く必要がある。それは、どうやったらその〝感じる〟という世界を人間は取り戻せるの?っていうところを探求していった時に、「あるがままを感じる」っていうのは、人間はどうしたらリハビリができるかっていう。

 

板東:

リハビリなんですか?

 

由佐:

リハビリ道場。人間がシャットダウンしてしまった機能を、自分の中で取り戻していく。自己共感ですよね。これがすごく大事。身体が感じられる、感情が感じられる、そこに踏みとどまれるっていう。ばんちゃんが言った、不快だとそんな自分はダメだって言って何かでごまかすんじゃなくて、グッとそこに留まって、「ただ痛い」「ただ悲しい」っていうところに留まれる。そこがエネルギーを自分の中で循環させて、感じるとエネルギーが動くので。

 

板東:

エネルギーが動く。

 

由佐:

意識を向けると、不思議なんですけど、皆さん実験してほしいんだけど、感情が湧いたときに意識を向けると、そこにあるものって変化するんですよ。で、ずっとそこに向けていると、それが変化を起こして、普通はなくなっちゃう。その感覚って。痛い時とか、しょっちゅう実験するんですけど、わたし。「ずっとそこに意識を向ける」っていうことをやると、いろんなことを感じ取れるようになるんですよ。「ああ、この痛みはこういうこと言いたいんだろうな」とか、身体が教えてくれる。笑

 

乾:

味わっていると、(いったん消えて)何があったのか分かんなくなるんだけど、1日経ってお風呂入ってる時に、ふっと降りてきたりする。そういうのがすごく多くなった気がする。

 

大山:

降りてくるとは?

 

由佐

何か閃くの、突然。道歩いていてハッて思ったり。

 

大山:

何を?

 

乾:

そうだ!って思うとか、勝手に。

 

坂東

それについてってこと?

 

由佐

そうです。あれってああいうことだったんだって突然わかるとか。

 

坂東

つながるんですね。肩痛かったのはアレだったのかなって?亜矢子さん、笑ってますけど大丈夫ですか?(笑)

 

由佐

いや、でも本当にそれであってます。考えてすぐわかるロジックではないので、時間軸では測れない。でも感じると、その後に直感的にあれってこういうことだったのかもなぁって、なぜか自分の内側からいろんな情報が湧くんですよね。みたいなことがしょっちゅう起こります。あーこれって抑圧してたからこの痛みになってんだとか。なぜか気づきが起こるんです、突然。だから、感じる世界のインテリジェンスって半端ない。その声を聞いてた方が、外側から変な情報を探すよりも全然確かなんです。

 

板東:  

ググるよりもね。

 

大山:

それって、内なる痛みっていうか、机の角に小指をぶつけて痛い!みたいところじゃなくて、なんかお腹いたいな〜最近、肩こりがとか。

 

由佐:

全部。身体に起こること全部。というか、理由無く小指ぶつけないんですよ。

 

板東:

えっ!えっ!そうなんですか?鼻水出てきた。笑

 

由佐:

何かあるんですよ、起こることって本当面白くて。やっぱりね、何かあるんですよ。なぜ起こるのか、みんなどうでもいいことなんじゃないかって無視してるんだけど、すごい観察してると、なにか常に起きてることから理解できるものは必ず何かしらありますよ。でも、ほとんどみんな無視してる、そういうことを。だって認知しないから。

 

坂東:

繋がってると思ってないです。回路が閉じてるっていうか。

 

由佐:

閉じてる、そう。外で起こっていることは外のことで、わたしとは関係ないって思ってるんですよ。

 

坂東:

自分の身体に起こっていることも下手したら自分と関係ないって思ってます。

 

由佐:

だとしたら、何とつながって生きてるんですかって聞きたいんだけど(笑)。外側と内側は確実につながってるんですよ。だから内側が整うと、外側の流れは絶対に良くなるんですね。

 

坂東:

なるほど!それが統合っていうことなんですか?

 

由佐:

そうです。要は最も自然なフロー、調和ってことです。外側の事象で、人間関係がうまくいかないとか、すごく無理してる時ってなんかあるんですよ。だいたいみんな無視してやろうとするけど、ちょっと止まって何があるかを感じてみると、流れが整えられちゃう。でも、それを無理やり整えようとするんですよね。いろんな力を使って。それがいろんな無理、歪み、過剰な消費、肉体の疲労、いろんなものを生み出してるから、もうちょっと楽にできるんだけどなって思ってる。

 

まあでも頑張りたいからね。アドレナリンを材料にして生きている人たちがほとんどだし、それは間違いなく成功できる。一時はね。成果も出せるので、何も悪くはないんですけど、やっぱり自然なエネルギーの使い方では無いから、すごく疲れたり、不自然なことが起こりますよね。不自然なことが起こったら、調和から外れたんだなあって観て、何が外れた原因なのかな?ってただ観て、そうなんだって気づけばまた変わる。

 

坂東:

鼻水が出たのも理由があるんじゃないか、チャットで書いてくれた人がいて。そういうことですね。

 

由佐:  

そうです。外側で起こってるどんなことでも、すべて理解しようと思ったらいろんなふうに認知ができる。そこって自在にできるんですよね。

 

板東:  

なるほどなるほど!質問がまた来てるんですけど。「外側だけでなく内側にも意識を向けること」と「メタ認知」は違うものでしょうか?

 

由佐:  

どっちも見てる感じだと思うんですね。人間って外界(外側)と、皮膚の内側って、基本的に誰もがこの両方を持ってるじゃないですか。で、その両方を認知することができちゃうんですね。俯瞰して意識をもっと宇宙から見た時に、人間は宇宙の視点で見たらどういう認知が出きるのか、とかもできる。「わたしは今ここで体に向けてなかったんだな」って内側に戻れるし、外から見たら今どんな感じなのかな、って外側も感じ取れる。だから自在に使える。基本的にメタ認知っていうのは、主観じゃなくて常に客体化させて、いろんなところに意識を持っていって、そこから認知するっていう力が人間にある。だから、内も外もメタ認知できますよ、っていうことですよね。

 

板東:  

じゃあ、同じ意味って思っていい?

 

由佐:  

そうそう。どこからでも見えます、っていう感じです。

 

板東:  

ありがとうございます。

 

由佐:  

認知がすべてなんですよ。あるがままをどう見るか。

 

板東:  

今回、このトークライブのテーマが「自分を見ると生き方が変わる、経営が変わる」っていうテーマにしてるんですけど、経営者も自分を見たほうがいいんですか?

 

由佐:

ていうか、経営者が自分を見ないで、なんで経営できるかがわかんないって言いたい(笑)。ホントは。

 

板東:

笑。自分を知ってるって思っているんでしょうね? たぶんね。こういう自分だって。

 

由佐:

あなたはどういう性格ですか?何をしてますか?っていうことではなくて、外側で起きている現実と自分の内側がどういう風に繋がっているのか解像度を上げないと外側に対して手を打つことって難しいと思うんですよね。やっぱり経営者の意識は組織の根幹にあるので。わたし企業研修をずっとやってて、嫌になっちゃったのはみんな指を外に刺してるからなんですよ。経営者の方が、うちの役員をなんとかしてくれ、管理職をなんとかしてくれって言ったりするんだけど、その指、まず内側(自分)に向けてくださいよって。

あなたが不本意な現実だと捉えていることを、あなたの内側の何が作り出しているのか?これを観ない限り始まらないんですよ。やっぱり経営者ってその会社の源(ソース)なので。そこが整わないと始まらないんです

 

坂東:始まらないんですね。

 

由佐:そう。課題と分離してしまっては、何も変えられないんです。人間は常に事象を自分と切り離して、課題だけを事象的に取り上げ、その事象をどうやって変えられるかって話を延々としているんだけれども、本当に変わらないんですよ。変えようと散々いろんなことやってきたんだけど、一過性だし、必ず揺り戻される。ここから自由になれたことはなくて。もちろん、やらないよりやった方が良いこととか、いろいろあるんですよ。でも本当に望んでいる変化は、それでは作り出せないていうのが、わたしの10年間の結論なんですよね。

 

坂東:対症療法でしかないってことですね。

 

由佐:分離から物事を変化させることはできない。経営者の意識はその会社の全てとつながってるから、そこがやっぱり核なんですよね。どうやっても。例えば、核が恐れと不安に駆り立てられたら、それに合った現実が起こる。そこが人と分離してたら、人との間で分離していく。結局、鏡なんですよね。なので、まず経営者が自分の内側で統合を起こしていくプロセスがどうしても必要だし、組織開発の一番の根幹はそこからしか始まらないっていう結論に達しちゃった。いろんなことやって、あらゆる手法をやったんだけど、もうしょうがない。ここやるしかない、結局個人の内側にある。

 

板東:

なるほど。今、「今日も斬らせていただきます」というYouTube番組をみいちゃんとスタートさせてるんですけど、経営者個人を斬ることで経営者が自分と繋がることができるんだったらって。快諾していただきましたよね。

 

由佐:

ですからこれは(何かの手法というより)一つのやり方でしかないけれども、外側に起きている現実と、自分の内側がどうつながっているのかっていうのは、やっぱり感じて貰うしかないんですよね。教えられるんじゃなくて、観てもらうということです。それで、「観る」って観察の「観」を使うんですけど、基本的には「感じる」とほぼ同じ。わたしたち、見てるんですけど全然感じてないから、今、「見るのも難しいな」って思ってます、みたいな。

 

板東:

乾さんが来られているのは(番組的には)一応、経営者として来てもらったんですけど。

 

乾:

そうですね。ちょっと考えて振り返ってみたんですけど、(由佐さんに)セッションしてもらう前からいろいろ教えてもらってて。

事業に関しては、みーちゃん(由佐)から教えてもらうようになって、作業量というか、仕事をしている時間でいうと、10分の1くらいになったんですよね。で、売り上げを見てみると……売り上げ自体は(大きくは)変わってないんですけど、利益は上がってるんですよ。

なんか、働く時間はめちゃくちゃ減ったのに、結局、利益は残っていく、っていう不思議なことが起こってるなあ、ってさっき振り返ってみて思ったんですけど、でもそれも「そうしよう」と思ったわけじゃなくて、自分が本当にどうしたいのか、みたいなことを感じていくと、自然にそうなってた、みたいな感覚なんですよ。すごい不思議だなぁと思って。

 

板東:

自分とつながることによって、外側の現実は変わってきた、って、そういうことですかね。

 

乾:

そうですね。で、変に頑張るとか、無理するみたいなことが、なくなってきてる。ゼロじゃ全然ないんですけど、「無理することが減ってる」という実感がめちゃくちゃあります。(ただ)何がどうつながって、そうなったのかは、全然わからないんですよね。

 

由佐:

そう。やっぱりパフォーマンスって「意識 × エネルギー」なんですよね。不安をベースにした意識じゃなくて、安心安全であり、平安である、っていう状態。何があってもいいし、何があったとしても、自分はそれをただ体験して、そこから気づいていけばいい、っていう、いのちに対する信頼みたいなものがある。そこから、本当にただ自分が「いのちとして満たされるもの」を純粋にやった時に、多分いちばん自然な状態のエネルギーとして動くんですけど、(本当は)それがいちばんパフォーマンスが高いんですよね。

 

イチローがバットを振る感覚——みたいな言い方をする人もいるけど。『ザ・メンタルモデル ワークブック』は、イチローみたいなすごい人だけが「フロー状態に入った」とか、「突然フローがやってきました」みたいな〝神のみぞ知る体験〟じゃなくて、人間がある種の胆力(=内なる力)を持って、自分を整えていける状態になったときに、自然な状態で高エネルギーとして動けるんじゃないか、っていう仮説に立ってるんです。それって、誰でもできるんですよ。本当に。だから「誰でもできる」ほうへ誘いたい、っていう感じなんですよね。

 

板東:

乾さん、あれですよね。セッションしたのは……7月だから半年くらい前ですよね?そこから、だいぶ変わってきた感じがあるんですか?

 

乾:

そうですね。自分自身としては、さっきも言ったみたいに、嫌な気持ちとか嫌なことが起こった時に、「これを感じればいいんだ」って思えるようになった、っていうのはすごく大きい。前は「どうしたらこの嫌な状態がなくなるんだろう」って、一生懸命考えて生きてきたから。「すごい腹立つな」「こいつムカつくな」と思った自分も、「あ、そう思ってる自分がいるんだな」って思えばいいんだ、って。その瞬間だけでも、すごく救われるというか。

 

「そういう自分もいていい」って思っていると、さっきの話みたいに、「自分は何を大切にしたいから、こんなに腹が立ってるんだろう」っていうのが、後からふっと降りてくるような感覚がすごくたくさんあって。それが分かると、「あ、自分がこういう気持ちを大切にしたいから腹が立っていただけだ」ってなる。だったら、その気持ちを大切にすれば、別に腹を立て続ける必要はないな、って。そういうふうに感情が収まってくる。そういう感覚に敏感になった、っていうのは、セッションしてもらってからすごく感じます。だから、本当に生きやすくなっている。徐々にですけど。劇的に何かが変わった、っていうわけじゃないんですけど、なんとなく、じわじわ。

 

大山:

(乾さんは)じわじわタイプだよね、って言ってたよね。そうそう。「後から来るはず」って言われて、その通りになってて。

 

乾:

後から本当に日々感じます。

 

板東:

もう今、万々歳な感じですか?

 

乾:

いやいや、別に万々歳って言って、嫌な感情がなくなるわけじゃない。だから、不本意なことはどんどん起こってくるんですけど。

でも、それも含めて「ただそれがあるんだ」って受け止められる。そこに覚えていられる、っていうことが、すごくありがたいなと思う。

 

由佐:

人間って「起きちゃいけないこと」「起こっては困ること」「いま起きている嫌なこと」に抵抗してるんですね。抵抗してる。それを頭では「いいことをしている」「正しいことをしている」って思いがちなんだけど、実際には「不快をなんとかしたい」っていうところにエネルギーを使ってる。で、「なんとかしなくなっちゃう」と、エネルギーをそこに使わなくなって、本当は省エネなんですよ。あるものを「ただある」として見て、感じて、必要なものを理解して、対処していくだけ。実際はそっちのほうが省エネ。

 

でも人は「何か起こったらどうしよう」「こうなっちゃったらどうしよう」「ああなっちゃったらどうしよう」「それを避けるためにはどうしたらいいんだ」か、「なんでこんなことが起きてるんだ!」「こんな事を起こるべきじゃないだろ!」「だったら何をしたらいいんだ?」って、またどんどんやることを増やしていく。そうするとエネルギーがどんどん持っていかれる。それが外れると、本当に「気を使いたいところに」意識を割けるようになってくる。

 

乾:

なるほど……。不安に駆られた組織って、仕事量がめっちゃ多いんですよ。

 

板東:

あー、乾さんもそうだったのかもしれないですね。

 

乾:

もう全部自分がやらないと、って思ってたので。本当に。仕事量は1/10ぐらいになったんです。じゃあ、僕のやっていた9割は何だったんだ、ってめちゃくちゃ思います。なのに利益が増える。ほんと不思議ですね。

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(文字起こし・ここまで)

 

昨日、今日の記事で紹介した

このトークライブの内容については、

寺子屋塾で行っている学習内容とも

つながるような発言が沢山あるので、

明日は①②を通してわたしのコメントを書きます。

 

おたのしみに!(^^)/

 

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●2021.9.1~2024.12.31記事タイトル一覧は

 こちらの記事(旧ブログ)からどうぞ

 2025年に投稿した365記事はすべて

 今日の音楽シリーズで12/31に全リストを掲載

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