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「〝教えない〟性教育」考(その22)

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「〝教えない〟性教育」考(その22)

「〝教えない〟性教育」考(その22)

2023/11/27

11/6より教えない性教育をテーマに

記事を書き始め、本日分が22回目となりました。

 

(その5)からは、

〝教えない性教育〟を実践しようとする際に

わたしが推薦するに値すると考える

参考図書などの情報素材を紹介してきましたが、

どんなに重要なことを書いたとしても、

回を重ねれば重ねるほど

話が拡散してしまう傾向は否めません。

 

11月も終わりが近づいてきていますし、

そろそろ、これまでの話をふりかえったり

整理したりしながら、

そもそも「教えない性教育」というテーマで

この記事を書き始めたきっかけだった

映画『春画先生』を紹介することも

念頭に置きながら意識していこうと考えています。

 

未読記事がある方は、この記事の末尾に付けた

過去記事や参考記事のリストを

適宜参照の上で以下の記事をご覧ください。

 


前回は、宮台真司さんが中学生にレクチャーしている

内容をまとめた書物から引用したんですが、

セックスについて、愛について、

とても重要なことが指摘されていましたね。

 

でも、だからといって、

それを読まれた皆さんが

宮台さんが言っていることをすべて

情報として自分のアタマに

インプットし記憶しさえすれば、

その通りの行動ができるようになるかといえば、

残念ながら、

そんなことにはなりません。

 

つまり、どういう状態になったら、

宮台さんの言っていることが

〝わかった〟〝理解できた〟と言えるのかって

ことなんですが、

そのことは、9月に8回にわたって、

そもそも〝わかる〟ってどういうことなんだろう?

という問いをもとに記事を書きましたので、

ご覧になっていない方は次のリンクからどうぞ!

そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その1)
そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その2)
そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その3)
そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その4)
そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その5)
そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その6)
そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その7)
そもそも〝わかる〟とはどういうことか?(その8・最終回)

 

ひとことで言ってしまえば、

「わかること」と「できること」とは同じではない

ってことですし、

一人の人間においても、

「言っていること」と「やっていること」が

食い違っているって話は

日常茶飯にありふれているので、

そうした実例は、

わざわざわたしがあげつらうまでもなく

きっと皆さんも数多ご存知のことでしょう。

 

だから、この連投記事では、

たくさんの情報素材を紹介してきましたが、

その記事のタイトルが

「〝教えない〟性教育」となっていることの意義は、

読まれる皆さんに

そのひとつひとつを

教えることが目的ではないというところに

あるんだということを

今一度確認しておきたいとおもいます。

 

つまり、〝教えない〟けれど、

自ずとできるようになっていくためには、

いったいどういうアプローチが必要になってくるのか

というのが、寺子屋塾での実践にとって

重要なテーマであるわけですが、

先月10月下旬には、

脳科学者・池谷裕二さんの著書を紹介しながら、

記憶の仕組みの違いに触れながら、

記事を書いたこともありました。

池谷裕二さんの脳科学研究関連本紹介まとめ

 

結局のところ、大事なポイントは、

一つひとつを完璧に覚えようとすることに

あるのではなく、

今日書いている記事のように、

その一つひとつを丁寧につなげ、

統合し全体像を組み立てて行くプロセスを

大切にしていくということが、

いうなれば、

自分のアタマで考えるということではないかと。

 

でも、今の時代は、

あまりにも情報が多すぎて、

そうすることがとても

難しくなってしまっているとも言えるわけですね。

 

それで、情報過多の時代をいかに生きるかが

重要なテーマになってくるわけで。

 

過去には次のような記事も書きました。

情報洪水の時代をどう生きるか(その1)

情報洪水の時代をどう生きるか(その2)

情報洪水の時代をどう生きるか(その3)

情報洪水の時代をどう生きるか(その4)

情報洪水の時代をどう生きるか(その5)

情報洪水の時代をどう生きるか(その6)

情報洪水の時代をどう生きるか(その7)

情報洪水の時代をどう生きるか(その8)

情報洪水の時代をどう生きるか(参考本24)

 

ある人が、小中学校つまり

義務教育期の9年間で学ぶべきことは

次の3つであって、

テストの点数なんてどうでもイイことだって

言われていたんですが、

傾聴に値すべき話ではないかと。

 

①世の中には面白いこととつまらないことがある

②世の中には大事なことと大事でないことがある

③自分にはできることとできないことがある

 

この続きはまた明日に!

 

 

【これまでの記事一覧】

「〝教えない〟性教育」考(その1)

「〝教えない〟性教育」考(その2)

「〝教えない〟性教育」考(その3)

「〝教えない〟性教育」考(その4)

「〝教えない〟性教育」考(その5)

「〝教えない〟性教育」考(その6)

「〝教えない〟性教育」考(その7)

「〝教えない〟性教育」考(その8)

「〝教えない〟性教育」考(その9)

「〝教えない〟性教育」考(その10)

「〝教えない〟性教育」考(その11)
「〝教えない〟性教育」考(その12)
「〝教えない〟性教育」考(その13)

「〝教えない〟性教育」考(その14)

「〝教えない〟性教育」考(その15)
「〝教えない〟性教育」考(その16)
「〝教えない〟性教育」考(その17)

「〝教えない〟性教育」考(その18)
「〝教えない〟性教育」考(その19)

「〝教えない〟性教育」考(その20)

「〝教えない〟性教育」考(その21)

※(その1)(その3)(その6)(その7)の4記事がとくに重要です

 

【参考記事(外部リンク)】

これまでの性教育はどうだった?みんなで考える性の学び方

「包括的性教育」とは?【知っておきたい教育用語】

 

【関連する寺子屋塾blog過去記事】

宮台真司『中学生からの愛の授業』

三木成夫『内臓とこころ』

福澤諭吉ってどんな人?

なぜ「対幻想」は日本で生まれたのか?

なぜ「対幻想」は日本で生まれたのか?(その2)

なぜ「対幻想」は日本で生まれたのか?(その3)

内田樹『日本辺境論』より(今日の名言・その32)

教養とは何か(阿部謹也『大学論』より・その3)

地域通貨を通じての坂本さんとの関わり(坂本龍一・追悼)

9/24都内某所にOPENする「坂本図書」構想や新刊本のこと

図書空間「坂本図書」の予約が11/19取れました

 

 

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